中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

そして広州へ

 金曜日、上海は晴れ、気温は 39度。聞くところによると午後には 46度くらいまで上がったらしいがワタクシは昼までしか上海に居なかったので良くワカらん。

 朝 6時半に自然起床。本日は広州への移動日なのだが、昨夜遅くにワタクシが乗る便が広州側の天候不良を理由に、また1時間後ろにズレ込んだので朝は比較的ゆっくりである。
 とはいえ、家を出る時間が遅れた…という事は在宅ワークをしなきゃイケナイわけで、一旦しまったノートパソコンやら電源アダプタ類をまた引っ張り出してきてセッティング。なんだかなぁ。

 そもそもワタクシが乗る便は一度キャンセルになっていて、一本後ろの便に振り替えになったのだが、その便がさらに 1時間ディレイ…という事で、毎回携帯のショートメッセージで教えてくれるから良いものの、到着時間が遅れるのは必至である。

 何はともあれ、お昼は家で食べていく事にした。正午前に妻の手料理の麺をザザザっと掻っ込んで、正午過ぎにタクシーを呼んでイザ出発!

 虹橋空港に来るのは何年ぶりだろう?少なくとも一回めの感染拡大の後も多分一度も来てないので、下手したら 3年ぶりくらいかもしれない。

 いやぁ…ほんと上海はスカっと晴れて良い天気である。

 国内線も意外と人は少なめだった。

 チェックインカウンターで色々と説明され、結局広州側での健康コードが先に必要らしく、微信のミニプログラムを立ち上げて1から色々と登録する。今日泊まるホテルの情報等も記入しなきゃイケナイので結構時間かかる。今日は早めに来て良かったよホント。
 そしてようやく『粤康吗』という広州で使う健康コードが表示され、コレをカウンターの職員に見せてようやくOKとなった。

 因みに時間が14時過ぎとか表示されてるのは、これは後になってからブログ用に新たに立ち上げてキャプチャーしたからで、もちろん実際は 13時くらいにはチェックインできた。

 しかし、預け荷物は問題なかったものの、ココからが大変だった。今は人が少ない時期なので、一人当たりの検査時間に余裕が有るから?なのか、手荷物検査&X線の身体検査が非常に厳しくてめっちゃ時間がかかった。

 まぁワタクシのディパックはドラえもんのポケットみたいなもので、普段から余計な工具類が沢山入っている…という事を本人(ワタクシ)がスッカリ忘れていただけなんだけどねw
 ドラムのチューニングキーとか、あちこち鞄の中の別のポケットから 5個くらい出てきて、あとは小型のドライバー類、そして最後は筆箱の中にあった折りたたみ式のハサミね。あと無駄なUSBケーブルやらイヤモニの延長コードやら、AirPodsProやら、イヤフォンだけでも3つも入っていた。我ながら呆れるわ。
 鞄の中から細々としたものを取り出しては、再度X線検査機にかけ、また別のものが見つかって再度 X線をかけ…というのを全部で五回くらい繰り返した。ホント検査員の方ごめんなさい。別に嫌がらせしてるワケじゃなくて、本気でワタクシ自身がそんなものを入れていた事を完全に失念していただけなんだよぅ。ごめんて。パソコンとモバイルバッテリーだけ出して堂々と通過ようとしてたんだからお恥ずかしい限りである。

 何はともあれ無事に荷物検査ゲートを潜ってようやく一息。虹橋空港の国内線はホント久しぶりだが全然変わってなかった。

 その後のディレイ情報は出ていなかったので、三度めの正直でちゃんと定刻で飛んでくれそうだ。

 本日の機材は B777-300っぽい

 搭乗時間まで少し離れた場所に座って昨日の日記なんか携帯で書いていて、時間になったので搭乗口に向かったら、あまりの人の多さに驚いた。そりゃそうだ。一本前の便がキャンセルになってるのだから、2倍の人が集まってるに決まってる。
 …っつー事は、だ。今日は満席に近いのか(泣) どうせガラガラだろうと思って、なるべく人が居ない後ろの方の席をキープしていたのだが、こりゃ裏目に出てしまったかもなぁ。

 案の定、一番後ろの後ろの席までほぼ完全に満席状態。こんな混み混みの飛行機なんて超久しぶりかも。ある意味懐かしい。

 完全なる『密状態』だわな。まぁ全員しつこいくらいPCRやらされてるから問題ないだろうけど、気持ち良いものじゃない。

 しかも離陸許可待ちでそのまま機内で 45分くらい待たされた。あ〜あ、退屈だ。

 許可が降りたあとは無事に離陸。そこから後は 2時間くらいかな? 殆ど寝ていたので結構あっという間に到着した気分である。日本に比べたら全然近いわ。
 そして午後 5時半くらいに広州空港に到着。着陸してからカナリの距離をそのまま滑走して、端っこの方の僻地にようやく駐機完了。この空港広いわ〜。
 タラップを降りたら、ムワッとした南国の湿度高めの空気は感じたものの、予想よりはずっと涼しくて助かった。 iPhoneみたら 32度くらいしかなかった。


 そして密なバスにまた詰め込まれる。

 結構 10分くらい走ってようやくロビーに到着。スンゴい人だ。

 荷物受けとりもこの有り様。

 そしてようやく荷物を受け取った後は『微信の场所吗』をスキャンして下さい!とメガホンで怒鳴られるエリアを通るが、ワタクシ微信でスキャンすると『中国の身分証明証番号じゃないので、この権利取得方法は使えません』というエラーメッセージが出てQRコードが表示されないのよね。。。

 いちいちホント面倒くさい。仕方ないので手動登録コーナーに回されて並ぶ。
 スマフォを持ってない老人や、そもそも身份证をまだ発行していない幼児等々、さまざまな理由で発生する『例外』を処理するために、こういう人道エリアが残されてるのがありがたい。

 とりあえず、手動で登録して確認してもらって、まずは一安心。次のダンジョンに向かう。

 続いては『上海からの到着者全員強制PCR』の巻、である。

 どうやらココでも微信のミニプログラムを使うらしい(広州では全てが微信で、支付宝や別のAppを使った登録は一才無い様だ) あ〜あ、また例外処理でどっかに並ばされるのかなぁ…と半分凹みながら試しにスキャンして登録してみたら、なんと核酸吗は無事にスキャンして表示する事ができた。いやぁ…嬉しいわ。

 とは言え、実際に検査する場所では並ばされるんだけどね(凹)

 そして検査が終わったらこの券を忘れずにもらう事! このダンジョンの出口でこの券がないと、次のステージに進めない…というトラップがあるのだ。ホントにまるでダンジョンRPGである。

 そしてようやく出口に辿り着いた。この時点で 19時すぎ。到着してから 2時間近くが経過していた。いやはや…大変だ。マイるわホント。

 なんだかスペイシーな通路を通って駐車場まで向かう。長〜いプロジェクションマッピングみたいな投影で、昔の広州の景色を表示した通りを歩き、

 未来につながるワープ道みたいなダンジョンをクリアすると

 ようやく駐車場に辿り着いた。きっと何時間も待たされていただろうに、文句言わずに笑顔で迎えてくれたリムジンの運転手さんに感謝である。

 そこからはクルマで約 45分くらい揺られる。高速道路から見る景色は何だか雲が複雑なレイヤーを重ねていて幻想的だった。

 さっきまであんなに晴れていたのに突然パラパラと雨が降り出したり、安定しない熱帯性の気候である。

 そしてホテルに到着してチェックインしたのが 21時過ぎ。いやぁ…まじ疲れた〜。

 部屋に入ってまず驚いたのは、玄関ドアの左側に唐突に出現した便器。え???トイレにドアが無いの!?!? なんじゃこりゃ! こんな部屋初めてだ。まるで牢獄だなw 使った後、部屋全体が臭くなるじゃないか(苦笑)

 っつーか二人で泊まる人はどうするんだろ? 。。。と思って前に進むと部屋の間に大きな仕切りドアがあって、そこから部屋に繋がってるので、要するにこの仕切りが巨大なトイレのドアみたいな物なのかもしれない。

 部屋は至って普通である。

 要するに、玄関を開けて巨大なトイレを通って部屋に入る…という考え方なのかもね。つまり誰かがトイレを使ってる間は外に出られないし中にも入れないワケだ。中々新しい設計だw

 何はともあれ、無事に広州到着である。いやぁ…今日は長かった〜。

 とりあえず腹が減っていたのでワイマイして、お酒が全くなかったので饿了么で近所のスーパーからお酒を取り寄せる。いやぁ…いまは中国全土でこの仕組みが使えるからホント助かるわ。
 シーバスはタオバオで買った方がずっと安いのは知ってたんだけど、背に腹は変えられない。今夜(なんなら今すぐ)呑みたかったので、若干高めでも饿了么で購入したのは言うまでもない。じゃーん。ホラね!たった 30分で届いた(嬉)

 溜まりに溜まったメール類を処理した後は、恐ろしく眠くなったので午前0時過ぎに早めの就寝。そんな広州一日目。
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