しあわせの楽園・虹に出会う桜の芽572 | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


話の始まり↓
しあ楽1.




途中に
読みきりシリーズとして
★なな潤や
★さと輪のお話が入ったりします



なな潤&さと輪シリーズは
ちょこちょことしあ楽シリーズの中に
挟まれているので
良かったら読んでみてね☆


おさらい↓
しあ楽571


お話の本筋へ一度もどる?


・・・・





.しあ楽572 二章




サウナがほどよく
身体に疲労感を与えたのか?


入った全員が
その日は遅く起きて来て

智が家に訪れたからと言って
誰も早く起き特別な朝食を準備する事もなかった


三人は二階の寝室で
子供たちは智と一緒に
一階の和室で毛布に包まり眠った


同じように呼吸をし
もしかすれば同じ夢を見ているのかもしれない


この家は大きな繭のようで
優しい時間が流れていた


その中でも、ななが弟たちの間から抜け出し
朝いちばんに起きた


床はほんのりと
ヒーターのぬくもりで温かく


裸足のかかとが
気持ちいい


トレーナー生地の大きめワンピースに
ふくらはぎまでのスパッツ


もう一枚何か着ないと
完全に暖房がつかない室内は寒かったが


窓の外がなぜか気になり
玄関近くのテーブル後ろにある
出窓へと身を乗り出す


すぐ外には
昨日の吊りサウナのあと


そして雪は
夜のうちにある程度降って止み


マリーたちが車を置いていたせいか
ある一角だけが雪の積りが薄く見えた


そしてそこだけは
凍ったような硬い形状ではなく
ふっくらとして盛られたような雪の山が
小さく存在していた


よく見ると
森の中にあるはずの色じゃなくて
ほんのりピンク色に雪が色づいている


ななは暖炉前のクッションに
広げてあった大き目のひざ掛けを拾い上げると
身体に巻き付け

玄関前で大人用のママのだろうか
長靴を履き、家の鍵を外した


風の吹き込みが収まっていたようで
ポーチにはほぼ雪はなく

湿る様に
雪の溶けた色が

木目に濃い色を見せていた


身体に巻いた
ひざ掛けを

胸元でぎゅっと結び
どこかのテレビで見たヒーローのように
落ちてしまわないよう階段を降りる


一歩ずつ
滑らないように


そっとそっと
小さくサクッサクッと薄い雪を踏みしめる


家のまわりの雪は
雪が氷り


まるで雑草が生えるように
その水分を立てていた


氷の針の上を歩くような感触は楽しく
家の中から見た色づいた雪へ近づく


そこには遠くから見るよりも
ずっと濃いピンクの雪だまりが見えた



「 なな! 」


触ろうとしたところで
背中の方で声がして


振り返れば
ドアの中から半分だけ身体を出す
輪の姿が見えた


「 輪、寒いよ 」


「 なな、なにしてるの!? 」


しーっと指で合図し
小さな弟たちが起きてしまわないように
喜んで雪の庭を走り出せば
朝から大変なことになる


そして輪に
大きく手を振り


おいでと手招きをした


輪も同じように
寝巻姿のままで

誰かの上着を着込み
長靴を履いて近づいて来る


「 なに?何かあるの 」


「 見てこれ綺麗でしょ 」


ふたりで覗き込めば
ピンクのシャーベットのような
小さな雪山には

ほんの少しだが
空洞があって

指一本ぐらい
何かが奥に見えた


ななが雪を崩し
そっとすくう


すると、手のひらに綺麗なみぞれ状になった雪と
ほんの少し何粒かの黒いゴマのような物が



「 なんだろ? 」


「 わかんない、でもピンクの雪も不思議だし。それにこれもしかしたら 」



ふたりは春になると
陽が射し、家の床下から
一面に緑の絨毯になる軒下へと

その黒い粒を
細い石をつかい埋めてみる


「 ななー!輪、なにしてるの 」


その時になると
ママたちの誰かが起きて来て
ドアが開いているのに、すぐに気付いたようだ


「 輪、ここに埋めたのは内緒よ。 」


「 うん、秘密にしょう 」


ピンクの雪
そしてその奥にあった
種だろう物


「 雪に触りたかったの!! 」


「 風邪ひくぞ戻って 」


その姿は、かぁくんで
ななと輪は雪のかからない
軒下にそれを眠らせると


いそいで家の中へと戻って行った


いつか
この家にも


アルネの場所が出来るかもしれない
それを二人は知らずに


家の中に戻ると
まだ早いと再びに

眠りにつく三人の毛布の中へと
紛れ込み、すぐに眠ってしまう


智は自分の懐に戻った輪を
無意識に抱きしめ


ななは汐と廻の間で再び寝息をたて始めた












・・・つづく




おはようございます


ななが見た
ヒースの粉の残りが
この家にも春になると
芽吹けば良いな

眠くて書いて横になったけど
寝れなかったわ

明日は仕事なので
今日はこのまま起きて
がんばるよ

皆様も良い一日を♡


なう


二胡と
砂羽くんの由来ページです
何故この名前になったか
かいてあります

↓↓↓

これからの二人に


※基本画像はフリー素材からを
使わせてもらってます
時々入る彼らの画像も
出来るだけぼやかし
お借りしています
 

クローバー桜クローバー桜クローバー桜

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