2021/09/28

佐原散策。

先日のシルバーウイーク。
コロナで仕事なし&がん治療中で休日とかあんまり関係ないわたくしですが、妹の会社が金曜日に有給とるべし!という潔い会社でお休み取るというので、父に頼んで佐原までドライブに連れてってもらいました。
がんになるまでこんな、どこに行きたい連れてってーとかいうのは全く叶えてもらえたことがないのですがこの年齢になって病院の送迎だの買い出しだの気晴らしドライブなどせっせと構ってもらってます。

佐原でね、着物でお散歩したかったのですよ。
そう遠いところではないのですが電車で行くとやたら時間がかかるのです〜。
秋分の日も過ぎたというのに暑い日でした!

私は乳がん摘出後初めて着物を着ました。浴衣は1回着たんだけどね。
再建中の右胸が、健側の左胸よりふたまわり大きい現状なので(インプラント入れ替えしたらもうちょっと小さく、健側よりひとまわり大きい状態になるらしい。)和装ブラジャーの左胸側にだけ補正タオルを入れないとでこぼこ!そして、インプラントの胸は自前の胸みたいに和装ブラジャーでぺたんこになって脇にお肉が流れるということはないので、今までのようにはなりませんのぅ。
手術の傷は位置が着物の帯にあまり支障がない場所なのと、先生の腕が良いのでしょうか、私の回復力が高いのでしょうか。縫い目は全然痛くないのですよ。もう一回切るんだけど。

まず、両親が道の駅スタンプラリーをやってるので「道の駅 水の郷さわら」へ。
そこからの景色。


水の流れが穏やかなのでまるで湖のようでした。
河口に近いからでしょうか。
両親の出身地も水郷なのですが山の中にある上流で、あっちこっちからざーざー流れてるのとは全然違う景色です。

道の駅を物色して、いちじくのアイスクリームを食べて、父がうなぎ屋さんに予約の電話を入れたらちょっと時間が空いたので、香取神宮に行ってもらいました。



屋根は檜皮葺と黒漆で渋いのに極彩色の絵付けは東照宮みたい。なんとも美しい。


参道の両側にはたーくさんの灯篭が。
東日本大震災でかなり倒壊したそうで、作り直されたものや、土台とてっぺんは前のままだけど真ん中の円柱状のところだけ新しい石になってるのとかがありました。
しかしすごい数だなあ。夜全てに灯を入れたら壮観だろうなあ。
左のピンクが妹で右のオレンジが私です。リサイクルショップに珍しく私のサイズの紬があって70%オフだったので勢いで買っちゃいました。博多織の帯も一本欲しいなと思ってたらちょっと珍しい色のが15,000円くらいで売ってるのをお店の方が持ってきて、あらま!と即決。帯締と帯留は先日私の誕生日に妹がプレゼントでくれました。
妹もピンクの紬と博多織の帯。偶然のリンクコーデです。
私の着付けくちゃくちゃ...。

私は前日ちょっと体調はヘロヘロしてたのですがこの日はだいぶ元気になりました!暑い中たくさん歩いた!かつらが蒸れます!


ご神木の杉。
この近くで御朱印をいただきました。



コロナ禍ですが御朱印帳に直接書いて頂けました。


奥宮で要石(かなえのいし)の御朱印も頂けました。
ちょっと疲れちゃったので要石は飛ばしちゃって見てないのに御朱印だけ頂いちゃってすみません。今度来たとき必ず見に行きます。
奥宮の現在の社殿は、昭和四十八年伊勢神宮御遷宮の折の古材に依るものだそうです。
こういうことかぁ。


御朱印三つ揃えるとしおりがもらえました。拝殿の写真のと、奥宮の写真のの2枚のプラスチックしおり。頑張ってもらうほどのものではないですが次に書いてもらうページに挟んで使うことにします。

奥宮から参道につながってる道は「急な坂道」と書いてありましたが想像以上の急勾配でした。草履の鼻緒がグイグイきます。スキーだったら私は躊躇う。あとちょっと、ってところで嘘みたいに更に急になってるので勢いで降りるしかないわ。

ちょうど良い時間になったのでうなぎ屋さんへ。
お重を食べきれる自信がなかったのでどんぶりにしました。
皮の焦げ目が香ばしくておいしかった〜!


わたし味覚障害が起きてるはずなのですが、こういうはっきりした味のものはわかります。
味覚障害治ってから食べたらもっとおいしいのかなぁ。
冬瓜の煮物と思われるもの、つめたく冷やしてあってお出汁たっぷり美味しかった!
...不思議なんですけどね、家で使ってる白だしとか粉末かつおだしとかの味があんまりわからないのですが、外で食べるものは、お出汁の味がわかるものもあるんですよ。何故なんだろう。

ここには白焼きのお重とか、源平重という蒲焼と白焼き両方乗ってるお重があるので、今度来たら食べたいです!!
佐原ってうなぎ屋さんたくさんあるけど、源平重って他の店でもやってるのかなあ。
そうそう、このお店に入店したら、「踊っていらしたんですか?」と言われました。着物で日本舞踊の人に見えるのでしょうか。ぱっと見色無地っぽいしね。全然踊れません〜、趣味で着てます〜。
そしたら、お座敷の席なのですが小さい椅子を出してくださいました。幼稚園の椅子みたいなパイプ椅子。父も足やら腰やらが座敷だと辛いので全員分出していただいちゃいました。助かりました。

そのあとは小野川沿いに散策。
橋から水が流れてる!なんだこりゃ!
樋橋(とよはし。じゃあじゃあ橋とも呼ばれるそう)の落水音は「残したい日本の音風景100選」に選ばれているそうです。もともと灌漑用水路だった上に橋をのっけたのですって。
この橋の説明書きを読んでたら、地元のボランティアガイドと思われるおじさんが登場して、いろいろ説明してくれました。



このすぐ近くに伊能忠敬旧邸があるので見学を勧められて(無料)チラ見で済ますつもりがま〜詳しく説明してくださって、まるでブラタモリ。
わたし、専門的な話を聞かせてもらうときに一生懸命うなづいたり驚いたり質問してしまう癖があり、そうすると話したい方は楽しくなっちゃってお話が止まらなくなるんですよね...。
何度か、説明のお礼を言ったりして句切ろうとしたのですが、おわらない〜〜。
やっちまった〜!!!



この銅像は伊能忠敬旧邸の中庭にあるので、有料かと思ってスルーするとちょっともったいないので是非入ってみてください。
おじさんの説明によると、このあたりは2019年の台風被害でほとんどの家屋の屋根瓦が落ち、伊能忠敬旧邸もあっちこっち壊れたのですが文化財なので勝手に治すことができず、壊れたところをひとつひとつ検証しながら壊れる前の状態に復元してゆき、屋根瓦は家紋付きの特注品なのでそれも作らないといけないので時間はもちろんお金もかかって修復に2年くらいかかったそうです。内部は鉄骨で補強している部分もありました。
伊能忠敬って、歩いて日本全国測量しちゃった超絶おタクのお金持ってる変な人かと思ってましたごめんなさい。おじさんの説明で、ずーっと家業をしながら(婿養子だそうです)勉強してて、55歳になって家業を「あとは任せた!」っつって千葉県を測量して、ふぅ。ってなったら今度はお国から「全国測ってきて〜。」と頼まれちゃったと知りました。
三陸のリアス式海岸の測量なんてどんな罰ゲームですかと思いません?

や〜、勉強になりました!ありがとうございました!
と、やっと解放された〜と思いながら荒物屋さんとか覗きつつ、おじさんが勧めてた「佐原町並み交流館」でお祭りの映像見つつちょっと座ろう、と入ったら後ろにおじさんが!!
妹は他の店見に行っちゃおうかなと出ようとしたらしいのですがおじさんがいたので押し戻されちゃったそうです。びっくりした〜!!

そこでお茶を出してくれました。まあ給茶マシンの無料のやつなのですが。熱いお茶!お水でいいから冷たいものが欲しかったそんな日でした!
その施設では説明おじさん1人増えた!!
佐原の大祭について詳しく説明していただき、その後展示してある実在の家屋のミニチュアの説明、このあたりによく咲いているスイフヨウという朝は白くて夕方はピンク色になる花の説明、ブラタモリのような水路と暗渠の話、江戸時代、明治、大正、とエリアごとに建築された年代が異なる(大火の影響などらしい)こととか、おわらない〜。おじさんたちの説明が終わらない〜。2人で違う話するからどっちの話を聞こうかしらってもう、はぁぁ〜。



どこかでお茶するかな〜とうなぎ食べてる時は思ってましたが、おじさんたちから解放されたらもう17時を過ぎてしまって、もうこちらも疲れたしお店も閉まってきてるので帰宅の途に。
おじさんたちめんどくさいけど、自力でブラブラしてるだけじゃ知ることができないことを教えてもらえて勉強になりましたので、嫌がって避けることはないと思いますよ。無料だし。ただ、どこを見るか予め決めてあるんだったらそれを言って適当に離れないと、こんなふうに、終わりません!!

またこんど来たいな。船にも乗りたいし。

結構元気だったな。よかった。
この翌々日にちょこっと仕事がありました。体力保ちました。よかった〜。



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