遠行雑記-320
生まれたばかりの赤ちゃんもミルクを飲んですくすく育ち、三歳を過ぎるころにはおいぼれ爺ィを小バカにできるほど口も達者になっていることでありましょう…。
いきなり何を言いたいかと申しますと、三年余というのはそれほど長い年月だということであります。特に老い先の短い爺ィにとってはネ、このコロナ禍の間にフワフワと何メートルか天国に近づいた心もちです。
「もう我慢ならん! わしゃ旅に出るっ!!」
コロナ以前には桜の開花前線を追って東京から福島 → 岩手 → 秋田 → 青森 → 北海道などという旅行を時折やっておりました。当ブログでも何篇か記事にしております。
ところがこの三年間は旅行どころか花見もろくにできる状態ではなかったでしょ? それに加えて今年は特に開花が早い! 爺ィの気持ちは焦るばかり、「もう我慢の限界!」ということで遅ればせながら【桜前線追っかけ旅】をコロナ感染に充分注意しながら実行することにしました。
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人込みを避けながら早朝の秋田新幹線こまちに乗って3時間。 やって来たのは武家屋敷の桜で有名な『角館(かくのだて)』です。駅から武家屋敷通りまではてくてく歩いて20分もかかりませんでした。
桜がきれいに咲いている…ように見えますが…
武家屋敷のほとんどのソメイヨシノがすでに葉桜に変わり、他の観光客もちょっとガッカリした様子に見えます。
この桜もさぞかしきれいに咲いていたことでしょうねェ。桜前線を追っかけてここまで急いできたものの、いかんせん今年は桜開花前線に追いつけません。
角館の桜といえば武家屋敷のほかに『桧内川(ひのきないがわ)堤の桜』が有名なのですが…
もうすっかり終わっていますネ。
代わりに土手のラッパ水仙の群生が落胆する爺ィを迎えてくれました。
屋台の出店も今日はヒマそうです。
普通ならヤキソバのひとつも買いたいところではありますが、この状況で貧弱な爺ィが一人ここで立ち食いしたところで絵にもならんし金にもならんでしょ? おそらくこれからお客さんもいらっしゃいますヨ。できれば若い女の子達なんかがキャッキャ言いながらね、たくさん来るといいですネ。がんばれ出店屋台さん!
秋田の名物に『もろこし』というお菓子があります。これは『落雁(らくがん)』や『麦こがし』などに似ていますが、こちらは小豆粉を木型で固めた焼き菓子です。 生もろこしとは焼きを入れる前のものだそうで、珍しいと思って買ってみました。 実際にどのようなものなのかはこのシリーズの最後にご紹介します。
昼時となって腹も減ってきましたが…、この店は観光爺婆で相当混んでいるようなので急いで別の店を探します…。
「これこれ! 秋田に来たら『稲庭うどん』と『比内地鶏』ですよネ~。両方セットでいただきましょ」
今回は車の運転無しなのでコイツもセットにしましょうネ。
「全部。美味い~!!」
やっぱり花より団子じゃったのォ。 ┐(´~`)┌
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