ちゃりけん

自転車・旅・音楽

I can't live without a rose.

ベルウッドレコード50周年コンサート

2022-11-11 | 音楽

ベルウッドレコード50周年記念コンサートへ行ってきました

開場は2023年7月2日で閉館の中野サンプラザ

幸運にも宿泊することができました

ベルウッドレコードの立ち上げは1972年。1964年生まれの自分はまだ8歳でしたので小学校2年か3年だったと思います

音楽と言えば学校の音楽の時間に聴いたりテレビのみんなのうたやアニメやウルトラマンとかしか知りませんでした

ベルウッドレコードを知ったのは中学になってからです


話が少々長くなりますが・・・

5年生だった1974年の夏、ある日突然大きな飛行船が空を飛んでるのが見えて、なんだろうと思ったら

郡山で行われたワンステップフェスティバルの広告でした。なんか大きなお祭りだと思ってました

わたしは月にはいかないだろう 六文銭

ビートルズくらいは小学生のうちでも知ってましたが、自分でレコードを積極的に聴くようになったのは中学1年からです

アリスやかぐや姫なんかが好きでした

ベルウッドもフォーライフもだんだん聴くようになりましたがどっぷりとはまったのには

「もとむちゃん」の影響が大きかったです

友部正人  一本道

1976年、中学1年の時に母の父のざざんぼ(葬儀)が5月か6月にあって、小浜(現在の二本松市)の母の実家へ行ったときに初めてもとむちゃんと会いました

いとこのもとむちゃんは東京で一人暮らしをしていて帰省したのはずいぶん久しぶりだったようでした

歳は20代前半だったと思います。おそらく中卒で集団就職で東京へ行き暮らしていたのだと思います

田舎の葬式で当時はまだ土葬でした

あがた森魚 - 冬のサナトリウム

夏になると火の玉が出るという話を聞いておっかなかったです

近所じゅうの人たちが忙しく動き回っていましたが、もとむちゃんはぽつんと一人やることもなくて、

中1の自分と一緒にいました

長髪で青白い顔をして痩せた人でした

鉱夫の祈り 高田渡

いろいろ話をしたはずなのですが、覚えてるのはぼそっと

「けっきょく、俺はなんにもすることがないんだなあ」

遠くを見つめるような表情だったこと。

おじいちゃんの訃報を受け東京から飛んで帰っても、自分は何の役にも立たない、そんな気持ちだったんだと思います

はっぴいえんど - かくれんぼ 

 

祖父の葬儀のあと、2か月が経ち暑い暑い8月のこと

もとむちゃんが東京のアパートで亡くなりました

「ぽっくり病」が死因でした

死後数日してから発見されたそうです

耳にヘッドフォンをしたまま死んでいたそうです

塀の上で-はちみつぱい

一度しかあったことがないもとむちゃん

東京で何の仕事をしていたのかどこに住んでいたのかも知りませんでしたが2か月前に会った従妹が死んだのはショックでした

音楽が好きで何千枚もの遺品のレコードがありました

けんちゃんも音楽好きなんでしょう、とお兄さんから300枚くらいもらいました

ブルーノートのジャズのアルバムが多く、セロニアスモンク、リーモーガン、アートブレーキー、マイルスデイビスなどのレコードが半分以上でしたが、泉谷しげる、小室等、吉田拓郎、岡林信康、などのフォークのレコードも多かったです

ジャズは良くわからなかったのですが、URC系のフォークは強烈に中学生の自分に突き刺さりました

君住む街 ザ・ディランⅡ

それからというもの、貸しレコード屋に行ってはフォークシンガーのレコードを借りまくったりラジオの番組を聴くようになりました

ロックも同時期に聴き始めました

10代の脳みそはすごいスピードで吸収し次から次へと求めました

友達が聴いてるさだまさしやオフコースや松山千春や・・・いわゆるニューミュージックもそれなりに好きでしたが心の奥にズドンと来るのは

フォークソングが多かったです。

氷雨月のスケッチ はっぴいえんど 鈴木茂

はちみつぱいやはっぴいえんどがロック初体験だったと思いますが、なぜキングクリムゾンやピンクフロイドやイエスやELPなどプログレを好きなったのかはよく覚えていません

おかしな中学生だと思いますが、横溝正史の病院坂の首くくりの家や、漫画雑誌ガロを読みながら原子心母を聴いてました(笑)

 

中学、高校、専門学校での東京暮らし

わずか数年の間に聴いた音楽がいまだに好きで、きっとみんなそうだと思うのですが20歳くらいまでに聴いてきた音楽が

その後の長い人生においても影響を与え続けてるんだと思います

今の若いミュージシャンの音楽も嫌いではないし影響を受けたりもしますが、身体にしみこんでる70年代の音楽は根っこにあり続けます

泉谷、陽水、拓郎、小室等のフォーライフレコードは特に聴いていました

そして、ベルウッド、URCと時代を逆行してどんどん古いものを聴くようになり好きになりました

リアルタイムではないけれど1968年あたりから1978年くらいまでのフォークやロックが特に好きで今でも時々聴いています

70年安保やウッドストック、中津川フォークジャンボリー、郡山ワンステップ、春一番、多分自分が10年か15年早く生まれてたら実体験していたと思います


話をベルウッド50周年コンサートに戻します

創設者の三浦光紀さんのMCで今回で最後と仰っていました

武川雅寛さんは中野サンプラザでやるのも最後かなあと仰っていました

節目のコンサートだったことは間違いないと思います

渋沢栄一かと思うほどそっくりの(笑)鈴木慶一さんが、漣くんに

漣君、友部正人が『一本道』で「お調子のすき間からのぞいてみると そこには幸せがありました」って歌ったのは、

あれは漣くんの両親のことだよ。友部は羨ましかったんだろうな

こんな話があちこちに散りばめられたコンサートでした

セットリストとサブスク

YouTube Music

  • コーヒーブルース/高田渡 高田漣
  • あしたはきっと/いとうたかお
  • 生活の柄/高田渡 いとうたかお
  • こんな月夜には/ザ・ディラン Ⅱ 大塚まさじ
  • プカプカ/ザ・ディラン Ⅱ 大塚まさじ
  • ミスター・ボー・ジャングル/中川五郎
  • ミー・アンド・ボビー・マギー/中川五郎
  • 君住む街に/西岡恭蔵 森山直太朗
  • 一本道/友部正人  森山直太朗
  • 赤色エレジー/あがた森魚 
  • 冬のサナトリウム/あがた森魚
  • 堀の上で/はちみつぱい 鈴木慶一 武川雅寛
  • 煙草路地/はちみつぱい 鈴木慶一 武川雅寛
  • ろっかばいまいべいびい/細野晴臣 高田漣
  • 鉱夫の祈り/高田渡 なぎら健壱
  • 告別式/高田渡   なぎら健壱
  • とめ子ちゃん/ごまのはえ 伊藤銀二
  • 乱れ髪/大瀧詠一 伊藤銀二
  • 夜汽車のブルース/遠藤賢司 佐野史郎
  • かくれんぼ/はっぴいえんど 佐野史郎
  • 氷雨月のスケッチ/ハッピイエンド 鈴木茂
  • 花いちもんめ/はっぴいえんど 鈴木茂
  • 私は月には行かないだろう/小室等
  • キングサーモンのいる島/六文銭
  • 出発の歌/六文銭

鈴木茂さんからサインをいただきました!

それにしても、レジェンドの歌うたい

ずいぶん死んじゃったなあ

けれども

歌はずっと生き続けます

遠藤賢司 夜汽車のブルース

コンサートでは佐野史郎さんが歌いました

かっこよかったです

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