マッサージのひととかカイロのひとと会話しても、
医療従事者と話をしても、格闘技や武術の話は一切出ない。
しかし操体法や三軸修正法を始めてからは、
格闘技系や武道系に触れられることがひんぱんで、
そういうことやってるひととの接触まで増えて、
自分でも本や動画でそっち系に触れる機会を持つようになった。
縁がつくって、こういうことをいうのかな。
格闘技や武道といえば敵を傷めつける・やっつけるイメージだったけど、
考察する時間も増え、人間関係も変わって刺激をつねに受けるうちに、
自分の視点も変化して、質問や疑問も出せるようになり、
返ってくる返事も的の中心に近づいてくる感じして、
会話もはずんで互いに楽しいわけです。
相手を倒す以前の問題で、
自分がしっかりしとかんと、そりゃ負けるやろ。
当然のことやけど。
だから敵は自分。
心の弱さ、体の弱点・欠点を知ってコントロールすること、
コンディションの整え方など、
心身の修練と生活管理は各自で自己責任が当たり前の世界です。
スポーツのひともそうです。じつに禁欲的。
いつでも闘えるよう心身の準備に怠りがない。
ケガや病気の養生法だって医者など他人にまかせていては、
話にならないっていう。
あと宗教。宗教で厳しい修行をするでしょう。
修行を続けるためのコンディションを万全にしておくのは自己責任。
ってことで、このあたりの世界にですね、
実績のある、ほんとの治療法や健康法が眠ってるのだというのが、
今の時点での自分の結論。
自分の身を危険にさらすことなく、
暗記とテストにあけくれる毎日を送った末に、
資格と地位を得て、大学の教室や研究室での生活を続けると、
知識としての他人事のような治療法や健康法はあっても、
実効性ある・なしの判断、できるようになるもんかなって感じに、
自分も知らず知らずなってったようです。
スポーツも格闘技もバランスの勝負です。
相手を倒すというのは相手のバランスをくずし、
姿勢を保ってられないようにするということ。
逆にいうと自分が倒れなければいい。
何があっても自分がバランスをくずさなければ負けることはない。
バランス調整を基本に持つ操体法は、
創案者橋本敬三医師が温故知新と言っておられたように、
それらと共通の流れだった。
指圧マッサージやカイロなど治療系やってるひとより、
スポーツや格闘技のひととのほうが話がはずむのも、
むしろ当たり前なのかもしれない。