フジコ・ヘミングの真実(後編) | 例年60%越え。高成婚率の秘訣は?!恵比寿の結婚相談所 夫婦セラピストが語る

例年60%越え。高成婚率の秘訣は?!恵比寿の結婚相談所 夫婦セラピストが語る

東京・恵比寿で結婚相談所を開き婚活セラピーを行っている湯田佐恵子&博和です。驚異の成婚率の理由は、自分の中に結婚できる状態を作っていくこと。一度体験にいらしてみてくださいね!

1999年、NHK特集「フジコ〜あるピアニストの軌跡」

 

 

フジコ・ヘミング:奇跡の再起と世界への飛翔

 

1999年2月、NHKの特集番組放映をきっかけに、フジコ・ヘミングは一躍時の人となりました。  

デビューCD「奇蹟のカンパネラ」は大ヒットを記録し、発売3ヶ月で30万枚という異例のセールスを達成。その年の日本ゴールドディスク大賞を受賞しました。  

 

さらに10月には東京オペラシティで復活リサイタルを行い、2001年6月にはニューヨーク・カーネギーホールでの公演を実現。ついに世界デビューを果たしたのです。  

 

 

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駆け抜けた25年

 

それからの25年間、彼女は文字通り駆け抜けました。  

失われた30年を埋め合わせるかのように、常に止まることなく。  

 

死の約3年前、彼女は雑誌インタビューで赤裸々に内面を語っています。  

(出典:2021年2月9日、婦人公論.jp)  

 

 元来、自分は恥ずかしがり屋である。  

 人からどう見えるかを常に気にしている。  

 惚れっぽく、苦労したことが多かった。  

 悪い男に貢ぎ、騙された経験もあるが、見放すのは早い。  

 男に依存しない理由は、スウェーデン人の血を受け継ぎ、 孤独を愛するから。  

 

彼女にとって、独りの時間は絶対に必要でした。  

 

 

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セクシャルエネルギーと演奏への刻印

 

本能がセクシャル優位な人々には、どこかタイプ4的な芸術家気質が見られることが多い。(いわゆる自意識過剰なメンヘラ気質と言えます)  

 

セクシャルエネルギーとは、人を魅了し、惹きつける力そのものです。  

フジコ・ヘミングのようなタイプ8では、このエネルギーが圧倒的に大きい。  

 

相手を試したり、悪ぶったり、挑発したりして、相手のエネルギーを引き寄せます。  

この特徴が、彼女の演奏スタイルに決定的な影響を与えていると考えられるのです。  

 

 

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フジコ・ヘミング:タイプ8のセクシャル

 

私の研究では、フジコ・ヘミングはタイプ8のセクシャルタイプ。その性格描写は以下の通りです。(リソ&ハドソンによる)  

 

魅惑的な領域において、欲望の強さをコントロールすることが人生のテーマとなる。  

カリスマ的で感情が強烈である。  

外から見ると、内面でマグマが燻っているように映る。  

人生の浮き沈みを人間関係を通じて捉える傾向がある。  

 

 

父の不在は、彼女の人生の出発点における最初の躓きでした。  

一方で、ピアノの指導や宗教的な祈りを教えてくれた母――その厳しさは、彼女の子供時代と青春を奪ったともいえる存在だったのです。  

 

タイプ8にとって、愛着の対象は母親であり、この複雑な愛憎がその後の人間関係の基盤となります。  

 

 

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晩年の旅路と魂の遺産

 

晩年、彼女は演奏旅行を重ねながら、リストやショパンが生きた足跡を辿る旅に生きました。  

タイプ8の特徴として、自分の爪痕を愛する人々に残したい――生きた証を刻みたいという強烈な願望があります。  

 

天国に行ったらリストやショパンに会い、自分の演奏を評価してもらいたい。  

彼女は晩年の映像でこう答えています。  

「あれで良かったのか?」

「あれでいい。よくやったと褒めてくれると思いますよ。」

 

その言葉には確信が宿っていました。  

 

 

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ピアノと猫、そして慈愛の人

 

あるインタビューで、質問者に「ピアノとは何か?」と聞かれたとき、彼女はこう答えました。  

「猫達を食わせていくための道具ね。」

この言葉は彼女のユーモアと挑発的なスタイルを物語るが、同時に真実でもあります。  

 

聴力を失いながらも魂でピアノを弾き続けたフジコ・ヘミング。  

彼女は動物愛護にも尽力し、保護猫を多数引き取り、チャリティコンサートを積極的に行いました。  

その姿は、慈愛に満ちた生涯そのものでした。  

(公式サイトの訃報挨拶文より)  

 

 

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タイプ8の本質

 

タイプ8は「挑戦する人」。  

特徴としては、パワフルで仕切る力、決断力、強情さ、対決的な性格が挙げられる。  

また、過度の情動を伴い、攻撃的なエネルギーを外に向ける自己拡張性を持つ。  

 

主な動機:  

自らを頼みにし、自分の力を証明したい。  

弱さに抗い、重要な存在であり続けたい。  

周囲を支配し、状況をコントロールしたい。  

 

囚われ:  

力に頼りすぎ、すべてを押し通そうとする傾向。  

 

 

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追記:タイプ8の芸術家たち

 

私の研究では、「月光」で有名な歌手・鬼束ちひろはタイプ8のセクシャル-自己保存(ソーシャル盲点)の典型です。曲中の歌詞「どこにも居場所なんて無い」は、タイプ8が語る「居場所の欠如」の共通点を物語ります。  

 

その源は前述したように、幼児期の母親から切り離されたという感覚(拒絶体験の痛み)から来ています。 記憶が曖昧ですが、オノ・ヨーコや草間彌生の評伝に「(日本の)どこにも居場所を見つけられなかった」心象風景を語った箇所があった気がします。

 

フジコ・ヘミングも例外ではなく、母国日本への印象は愛憎入り混じっています。戦後のドイツ留学時には、同胞であるはずの日本人から差別を受けた経験も語られています。  

 

 

えにあひろ(リアルラブ)

 

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