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読んでくれているブログのベスト5を調べてみると
―――――――――――――――――― 1.2013年12月15日 ◆◆ PSA高値(100以上)で見つかった前立腺がんの方の生存率 ◆◆
9/13のアクセス 19 トータルのアクセス 26618
2.2013年11月24日 9/13のアクセス 18 トータルのアクセス 13686
3.2017年09月24日 PSAが高値(1000以上)で見つかった前立腺がんの患者さんは? 9/13のアクセス 15 トータルのアクセス 21173
4.2019年11月10日 9/13のアクセス 14 トータルのアクセス 6618
5.2013年11月18日 9/13のアクセス 11 トータルのアクセス 22508
かなり古いブログ記事を、さかのぼって読んでいただいていることがわかります。
読まれている記事は、『進行前立腺がん』『転移性前立腺がん』の話題が多いようです。 おそらく進行前立腺がんの患者さんやご家族の方が、 きちんとした情報を求めているのだと思います。
前立腺がんは死なない病気といわれています。
そうでしょうか。
ステージ4でみつかれば、現時点では、根治は困難です。 ステージ4の患者さんでは、5年生存率は6割前後となり、長期間生存できるステージ1~3から、急激に生存率は悪くなります。
私Uromasterの病院で調べた、PSA100以上でみつかった前立腺がんの患者さんは、古いデータですが、5年生きる確率は約50%でした。 今はもう少し長くなっているかもしれませんが・・・
進行前立腺がんの患者さんが闘病されていて、治療に悩まれて、ネットで私Uromasterのブログにたどり着いているものと推察します。
できるだけ客観的なデータをもとにブログを書いてきました(そうでないテーマもありますが・・・)。
進行前立腺がんの治療選択肢は増えていて、患者さんには朗報です。 しかし、進行前立腺がんであれば、残念ながら、現時点で根治療法はありません。 簡単に言えば“治らない”、“死ぬまで付き合わなければならない”ということになります。
個別化医療が確立されていない状況で、患者さんにとって、最善の治療法を選択することは、簡単ではありません。
実は、泌尿器科の主治医にとっても治療の選択、順番は、実は難題です。
患者さん、そして、ご家族の方は、それでも当人にあった最適・最善な治療を探されていると思います。
私Uromasterは、コロナ下ですが、仕事であちこちに行く機会があります。 その折、患者さんと積極的にお会いして、相談に乗るようにしています。
そのときよく感じるのは、主治医との意思疎通の問題です。 もう1つは、言いたくありませんが、主治医の勉強不足です。
言い訳にはなりますが、泌尿器科医は前立腺がんの治療だけに携わっているわけではありません。 腎がん、腎盂尿管膀胱がん、精巣腫瘍、副腎がん、後腹膜腫瘍、前立腺肥大症、腎不全、透析、腎移植、尿路結石、排尿障害、神経因性膀胱、過活動膀胱、尿路感染症(性病も)、先天性疾患(停留精巣など)、男性不妊症などなど。
泌尿器科医すべてが、前立腺がん専門医ではないのです。
泌尿器科医は基本的に外科医です。
病院では、毎日のように手術を行い、術前術後の管理に集中しています。 そのようの毎日の中で、前立腺がんの患者さんをみていかなければなりません。
一方で、前立腺がんの診断治療は、日進月歩です。 昨今では、遺伝子検査も治療選択に必要となっています。
そうです、前立腺がんの診断治療は、簡単ではありません。
前立腺がんの進行状態、病態が1つではないこと、 患者さんそれぞれで、年齢も、併存疾患も、人生観、価値観も、置かれている社会的環境も違う。
病気と闘い、病気に専念し、できるだけ長生きしたいという方もいれば、今の生活を、仕事をおろそかにしない生き方、生活の質を重視した生活を求める方もいます。
その中で、患者さん自身が満足できる治療選択は容易ではありません。 病状が悪化していればなおさらです。 治療選択で難しいのは、治療してみなければ、効果がわからない、予測できないことです。
大きな病院の外来で、ゆっくり主治医の先生と話す機会がないことが皆さんの悩みなのはよくわかります。
私自身、たくさんの外来の患者さんに、多くの時間は費やせません。 午後からは、手術や処置が予定されています。 緊急を要する患者さんは別ですが、落ち着いた患者さんには5分診療となってしまいます。
電子配信を始めてから、自分の患者さん以外の全国の様々な患者さんの相談にのることが多くなりました。 私Uromasterもできるだけ、直接お会いして、できるだけのアドバイスができたらと思っています。
多くの患者さんで、自分の病態、病識がないことがよくありました。 治療期間が長いにもかかわらず、グリソンスコアという言葉さえ知らない患者さんがいます。 主治医からの詳細な説明がなかったか、理解できなかったのだと思います。 自分が『進行前立腺がん』であるという認識がない患者さんもいます。 自分の治療法が理解できていない方も多いです。
高齢な方が多いのも前立腺がんの特徴で、なかなか理解が困難なのもよくわかります。
私は、『前立腺がん』という病名を患者さん本人にはっきり言いますが、リュープリンなどの注射を定期的に受けていながら、自分が『前立腺がん』であることを知らない患者さんにも遭遇しました。 前立腺がんは高齢者の病気ですから、そういう状況もあり得ます。 そういう場合、家族に病院に来てもらいます
家族のサポートが重要です。
今後は、できるだけ、ブログや電子配信、さらには直接、患者さんご本人やご家族とお会いして、できるだけのアドバイスと情報発信に努めたいと考えています。
電子配信を通じて、患者さんとお話しする機会を設けています。 相談は無料です。 是非、Uromasterを活用してください。
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