和歌山旅行 4日目 高野山へ - 2024.03.02 Sat
当初の思惑と違って、今回の旅、まだまだ寒さが続く。
今朝は南紀田辺のホテルを出て、最初に訪れたのは「白崎海洋公園」、公園全体が白い石灰岩で囲まれていて一種異様な雰囲気だ。
ここは道の駅になっており、キャンプ場などの施設も併設されている。展望台からの景色はまさにダイナミックで、もしこの日が快晴であれば、ここが「日本のエーゲ海」と呼ばれるのもうなづけるかもしれない。しかし、今日は風が強くて寒い。カメラを持つ手が冷たくなってきた。ここは事前にドローンでの撮影申請を行っていたが、この強い風では私の技術では無事に飛ばせそうもないので残念ながらあきらめることにした。
続いて海岸線を北上して、やって来たのは独特の美しい景観が話題の港町、「雑賀崎(さいがざき)」だ。
此処の景色はまるでイタリアの「アマルフィのようだ」、ということで最近注目されている漁師さんの町だ。せっかくなので絶景のポイントを探して、写真に収めておいた。
日当たりの良い斜面に家々が密集しており、路地も狭いのでよそ者の観光客などの車では入れないようだが、その方が良いかもしれない。ここにはイタリアのアマルフィ市の市長と市の訪日団が友好に訪れたそうである。
実はこの漁港は昨年、岸田首相が選挙の応援演説を行っている最中に筒状の爆弾が投げ込まれた場所としても知られている。
さて、午後からの予定だが、予想以上に気温が低いため、明日の朝に予定していた高野山行きを早め、これから行くことにした。早朝の高野山の道路は凍結の恐れがあるためだ。
和歌山市内を抜けて高速に入り、一般道に降りると、高野山に向けてぐんぐん高度を上げていく山岳ドライブだ。
高野山に到着すると最初に目にするのは巨大な「大門」だ。ここが聖なる高野山の入り口となる。
高野山の街に入るとまずは壇上伽藍のエリアに車を止め、暫く歩くことにした。それにしても気温が低い。
お昼を食べていなかったので、茶店で笹の葉寿司を頂く。お茶を運んでくれた店主のおばさんは、自分のスマホで撮った高野山の秋の紅葉の写真などを見せてくれて、是非その時期にもおいでくださいと言ってくれた。そしてお菓子をサービスに付けてくれた。
壇上伽藍のエリアは空海が高野山開山の際に、真っ先に造営に取り組んだ場所と言われ、奥之院と共に高野山の中心的聖地となっている。まずは最初に「中門」を抜けて、中に入る。
ここ六角堂では押手を押しながら一周するとお経を読んだことになり功徳があるとされているが、重くて動かない。外国観光客の男性に手伝ってもらい、何とか二人で一周回すことができた。
西塔。何度か再建されているが、貴重な木造の建造物だ。
そして高野山のシンボル「根本大塔」。初層が方形、二層が円形で屋根が宝形造りという「多宝塔」と言われる形式だ。
先ほどの西塔とこの根本大塔の二基によって、仏の悟りの世界を示す金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を3D化した、両界の立体曼荼羅となっていると言われる。
暫くの間、壇上伽藍で過ごした後に、奥之院に向けて車で移動した。それほど、高野山全体のエリアは広く、短時間では回れない。
奥之院はさらにひっそりと気温も低く、杉の巨木に囲まれた神秘的な場所だ。
多くの外国人観光客と共にゆっくりと御廟まで歩いていく。苔むした五輪塔の墓石など、歴史上の人物の墓が多く。また昔からの大企業の慰霊碑も多くみられる。
御廟への参拝も終わり、帰り道では3月だというのに雪がちらつき始めた。
高野山、まだまだ半日では魅力のほんの一部しか判らないだろう。またいつかゆっくりと。
暗くなる前に、和歌山市内に戻ろう。旅の4日目はこれで終了。
本日の走行距離240km
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