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・・・我としても仲裁ができない」
続き
怨霊が喋った事を否定すると除霊もできない。
否定するという事は、今とり憑いている霊は、ご本人に憑いている霊ではないと云う事になるからだ。
「宇宙総帥様もう手を引かれてはいかがでしょうか?」
「ではもう一度、孤独を感じた事はないか確認してみる」
「まあー、もう一度聴いても同じでしょう。どうせいきがるのでしょうから・・・」
と怨霊はいう。
再び、
『本当にお寂しくはないのですか?』
とお伺いする。
と、あれほど頑なに、
”寂しくない!”
と云っていた叔母が、
<やはり、寂しいですかね・・・・>
と、ポツリと孤独の寂しさをお認めになられた。
やっと素直になられた。
これで良いのだ。
人間、寂しいときには強がりを言っても何の解決にも至らない。
寂しいと思った時は素直に寂しさを表わしたほうが人間らしいのではなかろうか。
もし、このまま怨霊の云っている事を否定し続けていれば大変な事態が起こりえた事だろう。
それは、火に油を注いだようなものだから、とり憑かれた時より遥か禍が増す事になるのだ。
これで、やっと大事な一人息子の命が救われた。
<娘が亡くなって・・・もし息子が私より先に亡くなったらどうしようと云う不安はありました・・・またヤクザとも揉めた経験もあります。そして、主人が亡くなった時に、あぁーもう誰も相談する人が居なくなったなー>
と叔母さんは心情を吐露する。
今回、夫と娘さんがお亡くなりになられ、寂しいか、寂しくないかと云うことで前世の怨霊も加わり大分議論した。
が最後には怨霊の言った事を全てお認めになられると言う事で無事に決着した。
前世から気丈な性格の持ち主だった叔母さんにとっては屈辱的な事であっただろう。
が、50数年間に渡り束縛されていた意識を取り戻す事が出来たのだ。
前世からの強い意思と心に、更に磨きをかけ何時までもゴッドカーチャンでいて頂きたいものである。
そして、今後息子さんが、新たなご家庭を築かれ、お嫁さんやお孫さんに囲まれ笑顔溢れる幸多き人生が送れるよう期待したい。
頑なに、
”寂しくない”
と言わせていたのは本心からだけではなく怨霊の作用もあったのだ。
叔母さんから本音をお聞きし、ホットするのもつかの間、次女の携帯に、昨日おいでになられていたご相談者(三女)からお電話が入る。
聞くところによると、愛知県にお住まいの長女から緊急の電話が入ったとのこと。
次回続く