1~2月。乾燥注意報が出て、火災が多くなる季節です。

つい先日、知り合いのご実家が火事で全焼してしまったそうで、「帰る家がなくなっちゃたよ」と寂しそうにつぶやいていました。(※幸い、死傷者はゼロです)

 

さて、結婚式場も、火事になる可能性はあるわけでして、私からご忠告したいのですが、「結婚式場に到着したら、まず最初に、避難経路を確認してください」ということ。

 

こういうところでは、普通は上下移動にはエレベーターしか使わないと思います。階段がどこにあるのかもわからないことでしょう。まして、結婚式というのは、たいてい、「初めて行く場所」だし、披露宴でお酒が入って、泥酔する場合もあります。多少、頭がボケている状態でも、火事になったら、ちゃんと、階段を使用して外に逃げないといけません。そのためには、事前にきちんと避難経路を確認して頭に入れておくことが大事です。

できれば、係員に「避難経路はどこですか?」「あそこの階段を降りてください」という「言葉」だけではなく、実際に、その階段を目で確認して欲しいと思います。

 

というのも、結婚式場とかホテルというのは、「階段が避難経路として正常に機能していない」ところが、たくさんあるからです。

 

証拠をお見せします。

某結婚式場の非常階段の様子です。

階段の踊り場に、イスが山積みになっています。

別の階でもこんな感じです

 

さらに、別の階もこんな感じ。

ラックが置いてありますから、日常的に、ここを「物置」として使っているということです。

 

これでは火災時に、逃げ出すことは不可能で、お客さんは全員焼死するでしょう。

 

長年、いろいろな結婚式場やホテルを見てきましたが、「非常階段には一切物が置いていない」ほうが珍しいくらいで、この写真のようなところは、この業界では、ごく当たり前なんです。

 

「引き出物は階段で保管する」のが決まりになっているとしか思えないような式場もあります。

 

(※消防の検査がある時は、予告されるため、検査の時だけ、荷物を移動します)

 

そういうわけで、万一の火災に備えて、実際に現場をよく見て、避難経路を確認してください。

ほんと、結婚式場は火事になると怖い場所です。