食感のある食材料理が好きであったが
もう完全に食べる事を諦めてしまった
老朽化した歯の
怒涛の治療がスタートし 辛い日々
料理を作っても味見すらもどかしく
味見をしなくなってしまった
半世紀家庭料理を作り続けているから
適当でもそれなりに美味しい料理は作れていると自負していたが
「甘い薄い固い」と 父ちゃんの奴ブー垂れる
夕食は殆ど食べない私が
残ってはもったいないと結局食べる羽目になる
美味しいと思うけれどな
私の味覚にも老化による変化が出てきているのかな
母は料理の天才であったと今でも思っている
そんな母の料理も 70代半ばごろから
普通の「味」になっていった
普通とは私レベルだけれど
私の作った料理の方が美味いと思う事も度々あった
母は84歳で旅立ったが
その人生の最後まで家族の為に料理を作り続けた
「美味しい料理」は
人の人生を豊かなものにし幸せにしてくれる
料理を作る人の思いに感謝
料理を食べる事ができる健康に感謝