Airline (2)

アメリカ 海外からの旅行制限継続 イギリス ヨーロッパ ブラジル インド 南アフリカなどから入国禁止

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アメリカでは、ワクチン接種が進み、感染状況は一旦落ち着きましたが、現在、感染力が強いデルタ型が、未接種者を中心に広がっていて再び感染者が増加してきています。同じく、ワクチン接種が進んだ、EU では、旅行制限が緩和され、アメリカ在住者のヨーロッパへの旅行はしやすくなってきているのですが、ヨーロッパからアメリカへの旅行はずっと制限されてきました。そろそろこれまで課されて来た、イギリス、EU、中国、ブラジル、インド、南アフリカからの旅行者の制限が緩和されるのではないか、と予想されていましたが、デルタ型の急拡大を受け、これまで通りの旅行制限を継続することが発表されました。

アメリカでは一時、すっかりコロナが下火になってきていたのですが、感染力の強いデルタ型が、未接種者の多いエリアを中心に広がってきており、再び感染者が増えて来ています。こちらのCDCのレポートによると、なんと7月前半の陽性者の中の 83.2% がデルタ型となっています。ワクチン接種の効果と、未接種者が重症化しにくい若い層に多いこともあり、陽性者の増加率と比べると、入院者数や死者数の増加率は、相対的に低く抑えられているように見えます。

ワクチン接種者でも感染してしまうことをブレークスルーというのですが、世界各国の実地レポートによると、デルタ型は、ブレークスルー率が他の型と比べて高いことがわかっています。ただし、ワクチン接種完了者は、重症化及び死亡する確率は、圧倒的に低いことが報告されています。ワクチン接種を完了していれば、それ程恐れる必要はないのですが、未接種者の人々もデルタ型の猛威を恐れていない人が多いようで、新たにワクチンを接種する人の数は、最近あまり増えていないのが現状です。

アメリカでは、ワクチンの接種を促すため、インセンティブを与えたりと様々な努力が行われて来ましたが、最近では、NYC は、市の職員や市立病院の医療関係者などに対して、9月中旬から、ワクチン接種または、週に一度の検査を義務付けることを発表したりと、飴だけでなく鞭なルールも登場するようになっています。

カリフォルニア州の職員も同様のルールが課されることが発表されています。ヨーロッパでも、フランスでは、レストランやバーなどへの入店、例えば、エッフェル塔やルーヴルなど観光スポットへの入場に、ワクチン接種完了を条件とするなど厳しいルールが登場するようです。

アメリカ国内では、一部を除き、ほとんどの旅行制限も撤廃され、特にワクチン接種完了者は、比較的旅行しやすくなって来ていますが、アメリカからの国外旅行、国外からのアメリカ旅行は、旅行制限や様々なルールが課されているため、まだまだ敷居が高い状態が続いています。

そんなアメリカの旅行制限の中で最も厳しいのが、特定の国からの旅行者の入国禁止で、EU26ヵ国、イギリス、アイルランド、中国、インド、南アフリカ、イラン、ブラジルが対象となっています。そろそろ厳しい旅行制限も緩和されるのではないかと予測されていましたが、今日、ホワイトハウスは、当面、現在の旅行制限を継続することを発表しました。

アメリカ市民や永住者は、例外となっているため、これらの国からでもアメリカに入国することができます。ただし、全てのフライトの72時間前以内に検査を受け、陰性であることが必須となっています。アメリカ人はヨーロッパ旅行が可能な一方、ヨーロッパの人々によるアメリカ旅行は、昨年3月以来不可能な状態が継続することになります。ちなみに、日本に対する旅行制限はないので、フライト前の検査での陰性証明を条件に、通常通り入国することができます。

先日、アメリカと陸路で隣同士のカナダは、アメリカ人の一般旅行者の受け入れ再開を発表しました。アメリカも陸路に関して、旅行制限の緩和を発表するかなと思っていましたが、エッセンシャルワーカーのみというこれまで通りの制限を、8月21日まで継続することを発表しました。したがって、カナダ国民は、これまで通り空路でアメリカに入国できますが、陸路では、アメリカ側に入国できない状態が、少なくとも8月21日までは継続する模様です。

カナダ 海外旅行者受け入れ再開!ワクチン接種完了者のみ アメリカからの旅行者は一足早く8月から

アメリカ 海外からの旅行制限継続 イギリス ヨーロッパ ブラジル インド 南アフリカなどから入国禁止 was last modified: 7月 26th, 2021 by mikissh