健保のつぶやき

食事、トイレと他人様に頼る必要はないが、薬に頼る生活がソロソロ始まりました。当面は「親鸞さん」に照準。

、ワクチンだけが意味のある感染対策になるはずです。政府はそれを分かっていますから、3回目接種を進めているのです。

2022-01-29 06:42:05 | 長尾医師
長尾 周格
1月18日 18:15 ·
第6波の今後
新型コロナ、オミクロン株の感染拡大により、まん延防止等重点措置が20日にも出されそうな感じですね。このオミクロン株の流行はいつまで続くのでしょうか。僕が予想して見せましょう。
恐らくオミクロン株の新規感染者は、まん防が出て以降も増え続けます。そしてその数は第5波よりも多くなることでしょう。しかし新規感染者数は3月4日をピークに減少していくことでしょう。その後はまた、いったん新規感染者数は大きく減少することでしょう。
なぜそう考えるかというと第5波と同じ経過をたどるだろうから。第5波はデルタ株主体の感染拡大でした。政府は令和3年7月8日に緊急事態宣言を発令しましたが、その後も感染拡大は続きました。しかし8月20日に新規感染者はピークを迎え、その後は減少し、いったん落ち着きました。
ここで考えるべきは、なぜ第5波は8月20日をピークにいったん収束したのかです。行動制限のため?いえいえ、それなら緊急事態宣言が出てからもっと早くピークが来なければいけません。新型コロナの潜伏期間は約3日で、長くても14日を超えることはありません。行動制限が有効なら、なぜ宣言後6週間も感染拡大が続いたのでしょう。
第5波が収束したのは、ずばりワクチンのおかげです。日本では先進諸外国より遅れて令和3年3月から一般人では高齢者をはじめに接種が始まりました。若年者の接種は7月以降に開始され、少なくとも1回目の接種者が5割を超えてやっと、収束したのです。
第5波の主体であったデルタ株ですが、水痘と同じ程度の感染力とされていますから、水痘同様、空気感染するウイルスであったと考えられます。空気感染するウイルスに飛沫感染対策は効果ありません。結局はワクチンが第5波を収束させました。
新型コロナワクチンは、新規感染を予防する効果はワクチン接種後半年ほどしか続きません。しかし重症化予防効果は1年以上持続するとされています。そう考えると、今の第6波はオミクロン株の感染力が高いという以上に、先にワクチン接種を2回済ませた人で6か月を超えた人が増えてきたことが、新規感染者増加の原因であると考えられます。
オミクロン株はデルタ株の2~3倍の感染力だそうですから、これは空気感染するウイルスであることに疑いの余地はありません。ですから第5波同様、飛沫感染対策に意味はなく、ワクチンだけが意味のある感染対策になるはずです。政府はそれを分かっていますから、3回目接種を進めているのです。
3回目接種を行うことで、恐らくまた6か月間は新規感染しにくくなるでしょう。でもオミクロン株は従来株より弱毒化したウイルスであり、危険性は季節性インフルエンザ並みに過ぎません。インフルエンザを極度に恐れている人でなければ、ワクチンの追加接種は不要でしょう。
新規感染者数ばかりを気にかけるのは間違いです。新型コロナはもうただの風邪ウイルスになっていることに気づくべき。そして新型コロナに対する最強の抗体を持つには、新型コロナに感染するべきなのです。それとも単なる風邪すら受け入れられませんか?