慢性腎不全と診断されてから、色々な慢性腎不全わんこさんのブログなどを訪れては
その子たちや飼い主さんたちの頑張り、工夫を目にしてきました
また、その情報を得たことで、ラズリとの生活の参考にさせてもらいました
本当にありがたいことです
慢性腎不全になると大変なことの一つが「食事」
腎臓への負担を減らすために、慢性腎不全の療養食を食べてほしいのだけど
多くのワンちゃんが食欲不振になったり、味覚に敏感になったりするようです
ラズリはもともと、食が細いうえに、味にもうるさいタイプ
絶対、食事は苦労するだろうと覚悟はしていましたが、やっぱりそうでした
最初はかなり戸惑いましたが、4キロ弱の体の小さな犬です
食べないと見る見るうちに痩せていってしまいます
色々と悩みましたが、まずは療養食をそのまま
次は療養食に香りを足して食べさせてみる
(例えばウエットフードを数種類用意しておく、お肉を焼いたもの お魚を焼いてほぐしたものなどを混ぜてみる)
それで食べない場合は、とにかく食べたいものを食べさせる
つまり
一回の食事の中でコース料理のように、味を変えて与えるような感じです
その時に、前の「もういらない!」となったご飯のニオイが残っていないよう、皿を変えたり、洗ったりするようにしています
特に、「ドライフードとお肉類が混ざっている」という状態を嫌う時があります
フードの匂いがイヤになってくるようです
そうなった場合は、肉や魚だけで与えると、トータルで量を食べられることが多くなります
あと、普段の様子を見ていて、鼻で食べ物のニオイをキャッチしている仕草を見た時に、その食べ物を与えるとかなり食いつきが良いようです
先日、こんなことがありました
みんなで外で過ごしている時に、ラズリの近くではのちゃんやカフーに私がいつもポケットに入れて持っているタッパーからラズリの療養食フードをあげました
ラズリがそのニオイをキャッチして「クンクン」としたので 「あ!朝ご飯は食べなかったけれど、お腹空いたのかな?」とタッパーに入っていた同じフードをあげるとパクパクと食べました
食いつきは良い感じ
そこで、他の犬たちに邪魔されないよう、室内に入って、改めてお皿に療養食を計量して与えると、「プイッ」とそっぽを向きます
なんで? さっきのフードと同じだよ!
そう思いました
けれど、考えてみたらフードは同じようで、同じではなかったのです
私のポケットに入っていたタッパーのフードはラズリの療養食だけど
タッパーに鶏むねをオーブンで焼いたものが一緒に入っていた
そして、私のズボンのポケットに入っていてほんのり温まっていた
なので、鶏肉の香りが移り込んでいたのです
室内で与えたものは涼しいところで保管された、療養食そのもの
だから、ラズリにとっては香りが違う別の食べ物だったのです
そっか・・・こんな差で食べたり、食べなかったりなんだなぁ~と感じた出来事でした
その後、フードをタッパーに移し替えて鶏むね肉と一緒にし、人肌に温めつつ香りを移すと、食べてくれました
ラズリは白内障でほぼ見えない、耳もほとんど聞こえません
だから周囲で起こっていることは「ニオイ」と「振動」で察知します
私たちが何をしているのかは目で確認できないけれど、
サンドイッチを食べていたら、周辺にその香りが漂い、その匂いに反応して、「ちょうだいー!」と催促する、そんなことが時々あります
お腹の不調で本当に食べられない時
食べたいけど、「コレ」ではない時
他のものをまだ食べたい時
もうお腹いっぱいで満足な時
などなど、今までお世話をしていくうちに、ラズリの仕草や様子を見てわかるようになってきました
同じものを毎回、美味しく食べることはできないけど、わたしがその時、欲しがっているもの用意してあげれば、結構楽しい食生活をさせてあげられるのかな~?と思えるようになりました
週に2回の皮下点滴で腎臓機能の状態が維持できているからこそ、なんでしょうけど
ラズリが慢性腎不全と診断されて1年以上になって、わたしもラズリも病気とのお付き合いが少しは上手になってきたのかな?
ラズリのひどい下痢のこと、あと、環境のことも記録しておきたいなぁと思っています
ちょっとしたことが、病気や介護をしている飼い主さんのお世話のヒントになるかもしれませんものね
では、また~