山形建築研究所-BLOG-休憩室

ここは建築設計事務所-山形建築研究所の休憩室です。
・・・・・・・ちょっとひと休みしていきませんか?

山形建築研究所-BLOG-休憩室へようこそ!

山形建築研究所-BLOG-休憩室にお越しいただきありがとうございます。 私たちは、首都圏北部の中核と言われる宇都宮市に事務所を置き、栃木県全域をはじめ、関東近県を設計業務範囲の核として、住宅設計を主として行っている建築設計事務所です。 このブログは山形建築研究所の休憩室です。 イベント情報や現在進行中の建築現場のレポートをはじめ、住まい、建築にまつわる諸々の話、事務所や我が家での出来事等、日々感じた事などを趣味の写真を交えながら気の向くまま、勝手気ままに綴っていきます。 よろしくお付き合い下さい。

鋼建つ

2024年03月28日 | 仕事

今朝の散歩道から・・・暖かかった昨日の日差しにチョットだけ柔らかくなってきたマイ標本木のツボミ GRⅢx ネガフィルム調 適宜トリミング

2月の記事<鐵工所>でお伝えしていたプロジェクトでは部材が搬入され躯体が建ち上がっています。

外壁下地胴縁取付、外部足場組立、そんな隙間を見上げて GRⅢ ブリーチバイパス 適宜トリミング


設計の時に時間をかけて組み上げていった鉄骨階段 GRⅢ モノクロ

鉄骨造の「鉄」と云う字が使われていますが、実際には鉄<Iron>の合金である鋼<Steel>、鋼材でつくられています。
鉄(アイアン)と鋼(スチール)の違いは(ここからは聞きかじりですが)含有している炭素量の違いで、鋼とは鉄に炭素を加えた合金です。
含まれる炭素量の違いによって、鋼は鉄よりも強度と靭性(粘り強さ)、加工性に優れた合金になります。

鉄骨造というよりは鋼構造ということなので、今日のタイトルは<鋼(はがね)建つ>・・・。(^^

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開花予想

2024年03月26日 | 我が街

先週の散歩道から・・・色付き始めたソメイヨシノのツボミ GRⅢ ポジフィルム調 適宜トリミング

伝え聞くところによると今年のソメイヨシノの開花は例年よりも遅くなる見通し・・・とのこと。(^^;)
民間の天気予報サイト(日本気象協会、ウェザーニュース)などは様々なデータを元に開花予想をしています。

僕の見立てだと、宇都宮の開花は、金曜日の雨にうながされて30日頃かなぁ?と云ったところ。
まあ、なんのデータもない単なる「勘」なんですが、これが意外と当たるんじゃないかと・・・ブログにまでアップしてみましたが!
さてさて、お楽しみに。(^^

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春北風

2024年03月23日 | いまいすみのすまい

散歩道から・・・春になったはずなのにおとろえない春北風にゆられてチョット寒そうなアカバスモモの花。淡紅色がキレイ! GRⅢx 適宜トリミング

工事が着々と進む<いまいすみのすまい>では、板金職による外壁のガルバリウム鋼板小波板の工事が始まっています。

今回、住まい手ともご相談して採用した屋根と外壁のガルバリウム鋼板の色は、サンプル(日新製鋼:月星GL)では「銀黒」という名前になっていますが
濃い目のグレーにメタリック粉が入ったいわばガングレーメタリック、ガンメタ!
これなら塗膜に含まれるメタリック粉がある程度は日射取得を抑えてくれて黒色よりも熱くならず
さらに加えてご近所さんから「眩しい」と言われる事もないだろう・・・そんな風に考えての色なのです。

コーナー出隅部分の納まりは、いつも通り<小波の山部分で折り曲げて角を出す!> って口で言うのは容易なのですが、曲げるほうにとってみては中々大変なこと。(^^;

軒天との取り合い部分もいつも通りに水切りを設けず、小波板の切りっ放しというシャープな納まりに。

そして今回は外壁下端外周基礎取合い部分にも水切りを付けないというディティールに! 基礎コンクリートに落ちた波型の影が可愛い。(^^

これも<水切りを省いて小波板の下端をキチンと揃えて張る>と口で言うのは簡単なのですが、小波板を仮置きしておく水切りが無く
さらに長さ5メートルを超える波打つ重い小波板を張るのは大変なことなんです。(^^;)

で、板金職考案の治具! 

通気胴縁に引っ掛けた治具に小波板を仮置きして下端が揃えられたところで取付けていくというもの。
さすが板金職、治具も板金製で、板金職方曰く「寝ずに、じゃなくて寝ながら考えた」と云う<発明品>です。

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竣工

2024年03月22日 | ゆたか保育園






昨年の9月に着工した園舎改修工事、実績報告などの手続きが残っていますが工事は無事に竣工を迎えて、昨日は消防検査と竣工引渡しが行われました。
園舎を使いながらの改修工事をして頂いた丸山工業さんには感謝です。・・・ありがとうございました。(^^


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63

2024年03月17日 | 休暇
昨日、3月16日は私の誕生日、ブログのプロフィールをそっと62から63に書きかえて。(^^;)
誕生日だからと云うことで妻に付き合ってもらって都内を散策してきたというご報告です。

甘いもの好きと云うことはブログでもちょくちょく書いていると思いますが、その中でも優しい甘さの和菓子好き!

赤坂、豊川稲荷の向かいにある、<とらや赤坂店>へ 以下写真はすべてGRⅢ 


設計は内藤廣氏によるもの・・・甘いものも食べたかったんですがこちらを見てみたくて


赤坂付近を散策した後は、東陽町へ


こちらも、見てこなけりゃと思っていた<展覧会「建築家・吉村順三の眼 ーアメリカと日本ー」

・・・と、都内の人の多さに疲れながらも、楽しい休日をすごしてきました。(^^)

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弥生

2024年03月13日 | 我が街

昨日は一日、冷たい雨の宇都宮界隈。今年も梅の香りを楽しませていただきました。 GRⅢx 適宜トリミング


今年は梅の開花が早かったので、桜の開花も早くなるかなぁ?と期待を込めてのぞいてみると・・・
お馴染みの「マイ標本木」、つぼみはまだまだ固いかなぁと云った感…(^^;)

旧暦3月の別名<弥生>
草花がいよいよ生い茂る「いやおい」が由来しているとか・・・字面からも柔らかな春の匂いを感じたりして
ソメイヨシノの開花が待ち遠しい楽しき季節が始まります。(^^)v


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先張りシート

2024年03月11日 | いまいすみのすまい
前回の記事でグラスウール断熱材が現場に搬入というところまでお伝えしていた<いまいすみのすまい>の現場からのリポートです。

梱包をほどかれたグラスウールの充填作業が屋根面から順番に進められています。 GRⅢ 適宜トリミング

ツーバイテン(38×235)の垂木の間には通気層を確保して、厚さ105+105mmのグラスウールが充填され、この後さらに105mmのグラスウールが加わる仕様になっています。
グラスウールが三層になる仕様は今回で二例目で取り付け方法について?…試行中につき、今はまだナイショです。(^.^)

棟木から下がっているシートは<上棟>の記事でチラッとお伝えしていた棟木に被せられていた<先張りシート>

棟木の上に垂木をのせる前に被せる<先張りシート>で気密層を連続させることができます。(^^

着々と工事が進む<いまいすみのすまい>です。(^^)v

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3月の雪

2024年03月06日 | いまいすみのすまい
昨夜はミゾレまじりの雨模様、3月とはいえまだ冬のなごりの宇都宮界隈です。


先週の事ですが<いまいすみのすまい>では現場に断熱材が搬入され今週からはグラスウールの充填作業が進んでいます。

そもそも断熱材ってどうして入れるの?・・・夏は暑く冬は寒い外部の温度を内部に伝えない為
熱を伝えないためには、断熱性能が高い断熱材を選ぶことになります。それじゃ、「断熱性能が高い」とはどういうこと?
あまり見かけない数値ですが、<熱伝導率のλ(ラムダ)>という数値があり、これは材料の熱の伝わりやすさを表す値
それから、熱伝導率とは別に<熱抵抗値R>という数値があり、これは材料の熱の伝わりにくさを表す値
伝わりやすさより、伝わりにくさの方が断熱性能に影響が大きくなります。
熱伝導率λは材料毎に一定の数値ですが、熱抵抗値Rは材料の厚みを熱伝導率λで割った数値になります。
つまり、同じ断熱材だと熱伝導率は定数なので同じですが「10mm」と「100mm」を比べると熱抵抗値は100mmの方が10倍高いと云うことになります。

ならば、熱伝導率の高い断熱材を厚く入れればいい?と云うことになるようですが
断熱材そのものコストや施工にかかる手間、防湿層の施工など、断熱材に付随してコストに関係する様々な要素は様々で
簡単に回答が出ないところ、単純じゃないところが難しいところ・・・(^^;)


現場に搬入されたグラスウール断熱材<パラマウント/太陽SUNR>密度20Kで、一般に普及しているHGW16Kよりチョットだけ性能がいい!

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カーテンウォール

2024年03月01日 | 仕事
今日から3月・・・昨日からの雨が上がって晴れ間が見えてきたここ宇都宮界隈。
今年はうるう年なので4年に一度の2月29日というチョット得した感の昨日、<鐵工所>でお伝えした工事が進むプロジェクトの定例打合せ会議出席のため厚木市へ。

現場事務所には設計で採用した<カーテンウォール>のカットサンプルが届いていました。 GRⅢ 適宜トリミング

方立と呼ばれる縦の部材を構造躯体にファスナーで取付します。この「方立」は英語で「mullion(マリオン)」 ウィキペディアから引用

多くの高層ビル等にに使われているのが「カーテンウォール」と呼ばれる透明な外壁
カーテンウォールは見た目が透明なため、窓ガラスだと思われることがありますが、窓ではなくガラスの壁、つまり「外壁」
外部と内部の空間をカーテンのように仕切る目的で設けられた壁なので「カーテンウォール」

施工が進められるのが今からとても楽しみです。(^^

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三椏

2024年02月26日 | 雑感
休日に撮った写真から・・・GRⅢ 適宜トリミング



昨日の冷たい雨の中で咲いていた梅の花


先週まで灰色だったミツマタの花は黄金色に変わってきています。その枝は必ず三つに分かれることから<三椏(みつまた)>

梅も三椏も春を告げる花です。(^^
週末には建築設計事務所じゃなくて花ブログになってしまう当ブログ・・・(^^;)

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鐵工所

2024年02月22日 | 仕事
昨日の事ですが、1月の記事<配筋検査>でお伝えしていたプロジェクトでは鉄骨製品検査のために群馬県昭和村へ・・・寒かった。(^^;)

以前は製品検査の前に「原寸検査」といって、設計図で1/100、1/30などの縮尺で描かれている構造図を原寸大で書き直し各部の納まり等を
チェックする検査がありましたが、今では工場内のCAD化が進んで納まり等の確認はCADデータで行うようになっています。

鉄骨の製品検査では柱や梁などの製品精度の検査をします。
製品には許容誤差が日本建築学会のJASS6の中に精度検査基準が定められていて管理許容範囲内であれば製作、施工上問題無しと定義されています。


柱や梁などの製品精度の検査、管理許容範囲を超えた製品は無く製品精度検査は合格。 以下写真は全てGRⅢ
鉄骨は溶接することで1カ所当り1.0~1.5ミリ程度縮んでしまいます、そのために製品を切断する際には、縮みシロを勘案し加工します。


そして目視検査ではわからない溶接部分の検査、超音波探傷検査。第三者検査機関からの報告と製品の抜き打ち検査も行い無事に合格。


完成した溶接の仕口、溶接ビード… 目視検査合格! なかなかキレイなビードです。 GRⅢ ブリーチバイパス

合格した製品は工場内で錆止め塗装を行い、来月には現場へ搬入され、いよいよ建て方となります。(^^

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南郷

2024年02月20日 | 休暇
先週の事ですが福島県矢祭町にある<矢澤酒造店>蔵元へ・・・「南郷」は江戸時代から続く銘酒
でも目的はお酒、だけじゃなくて醸造蔵の敷地内に建てられた日本酒が飲めるカフェの見学
醸造室にカフェスペースを併設された木造平屋建ての建物で設計は内藤廣氏によるもので、氏が手がけた建物を一度見てみたくて・・・


正面から右手が醸造室、中央のパサージュを挟んで左側がカフェスペース 以下写真はすべてGRⅢ


パサージュからカフェスペースへ 


呑み意地が張って写真を撮る前に飲んでしまってグラスが綺麗じゃありませんが、ご勘弁・・・(^^;)
いただいた銘柄は「つう」 辛口で透明感があり、お米の旨味とキレの良さを味わえるお酒でした

九代目当主から設計を依頼した経緯や内藤氏の人柄など、なかなか聞けないお話を聞かせていただいたり、
内藤氏の建築に刺激を受けながら、美味しいお酒を堪能してきました。(^^
内藤氏の設計事例といえば美術館、博物館や公共施設など大規模なものを思い浮かべると思いますが
この事例のような小品にこそ、この酒蔵の酒のように内藤氏の旨味とキレの良さがあるように思いました。

グラス越しに眺めたカフェスペース前の庭には、お酒を絞る時に使う布を干す場所になっていましたが、
仕込みが終わるとプラケースをどけて水盤が現れるとのこと、そのタイミングでもう一度訪れてみようと思ったのでした。(^^)v

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雨水

2024年02月19日 | 写真

小雨降る散歩道から・・・ GRⅢx 適宜トリミング  

今日はスッキリしない空模様の月曜日、雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう・・・なんて歌が聞こえてきそうだけど
二十四節気の<雨水>降る雪が雨へと、ひとあめごとに暖かくなっていく、春はすぐそこ (^^

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春望

2024年02月16日 | ゆたか保育園
今日は園舎改修工事が進むゆたか保育園で定例打合せ会議が行われました。

現場事務所から眺めた現場  GRⅢ 適宜トリミング
今週の投稿写真は、青空の背景という写真が続いて春はもうすぐかなぁ?と、春を望むような景色。

完了まで残すところあとひと月の現場、手間の掛かる改修工事ではありますが順調な進捗で、もうひと踏ん張り!といったところです。(^^

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棟換気

2024年02月14日 | いまいすみのすまい

午前中は<いまいすみのすまい>の現場で打合せ。写真はGRⅢ 適宜トリミング 

前回の記事<竪ハゼ葺き>でお伝えした板金工事のレポートを・・・
屋根の野地板と断熱層の間には、外壁のように通気層を設けて換気を確保する必要があります。屋根断熱とした場合には断熱層の外側に30㎜程度の通気層を設けます。
その通気層と棟換気を組み合わせて換気を行います。暖かい空気は上昇して空気の流れができますから、一番高い棟から熱が抜けていくという仕掛け。(^^

うちの事務所での棟換気のスタンダードな納まりとして、ずっと<リッジベンツ>というハニカム状のパーツを使ってきました。
でも、今回はタニタハウジングウェアの<ガルバリウム棟まどS型>を採用してみることに・・・
理由は現場の板金職から「最近の現場は、もうずっとこれっすよ!」と・・・という勧めで
現物を見せてもらうと、スリムでシンプルな形状、そして換気性能、雨仕舞もバッチリ!ということ。
なるほど、以前の<リッジベンツ>の納まりと比べてみると、棟高さが低く抑えられて棟のラインがキレイに納めることができました。
ただ棟換気は見上げた時に見えませんが・・・。(^^;) ケラバ手前で棟換気を止めて切妻屋根のエッジラインがスッキリと見えるように納めています。

今日は朝から晴れて気持ち良い青空が広がっている、ここ宇都宮界隈。見上げた空も棟のラインもスッキリ!といった感。(^^

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<豊郷台のすまい>完成見学会 ご参加ありがとうございました

新型コロナウィルス感染症への対策が続く中でしたが<豊郷台のすまい>完成見学会を開催し無事終えることができました。 お越しいただきました皆様、まことにありがとうございました。 詳しくはこちらから… -山形建築研究所-ウエブサイト