自分の心は弱いとあきらめる。 そして、ここから始める

 

 

自分の心に対処するという発想
 

世の中に、仕事を変えるメソッドや手法は溢れています。
横文字で新しいメソッドが現れると多くの人が飛びつきます。
でも、それが実にならないのは何故でしょう。

忘れていたのは、「自分の心に対処する」というライフスキルです。
やることを決めた後は、「ポジティブに」という言葉で自分も相手も追い詰めていました。
心の存在を忘れていました。

身体のケアが必要なように心のケアも必要です。
やることを決めたら後は、根性で乗り切る、頑張る、ポジティブにという発想を切り替え、その時の「自分の心に対処する」という発想が必要です。


感情に振り回されない人は、適応力が高い

 

「自分の心に対処する」ことは、その時の感情に振り回されることであり、感情に振り回される人は「心が弱い人」ではないか? そう考える人は多いと思います。

対して、ビジネスパーソン、アスリート、芸術家、音楽家など、あらゆる分野で自分のパフォーマンスを最大限に発揮する人や良い人間関係を築ける人、自己実現をしている人にはある共通点があります。

それは、心が強いというよりも適応力が高いということです。
めまぐるしく変わる状況や環境に上手に適応していける人が自分の持っている潜在能力を発揮し、高いパフォーマンスを維持できるのです。

 

パフォーマンスとは、そもそも何でしょう?
パフォーマンスとは、主に二つの要素から成り立っています。
一つ目は、「何をするのか」という行動の内容、二つ目は、「どんな感情で行うのか」という心の状態です。

パフォーマンスを決定づけるこの二つの要素には、脳の二つの機能が深く関わっています。
それが、「認知機能」「ライフスキル機能」です。
脳の「認知機能」が行動の内容を決め、「ライフスキル機能」が心の状態を整えていくのです。

 

ライフスキルとは、自分の願望を実現したり、自分らしく生きたりするための「技術」を指します。

このスキルを高めることで、心の状態を整え適応力を高め、パフォーマンスを最大限に発揮することができます。
何が正しい、間違っているという考えではなく、心の筋力をつけながらやわらかな発想を取り戻したいものです。


ライフスキルを高める行動と習慣

ライフスキルを高めるために行うことがあります。

まず「自分の感情に気づく練習」心の見える化から始めます。
感情に気づく力を養い、怒りや不安、焦りを感じる時はどういう時か見つめられるようにします。「いま自分はこうなっているな」と気づくことで、認知機能の暴走が抑えられ乱れていた感情が落ち着きを取り戻します。

 

また一見して私たちの感情は、身の回りに起きる出来事によって決まってくるように思います。しかしこれは大きな間違いで、感情を生み出しているのは実は自分自身なのです。起こった出来事に対し自分が意味づけし、この意味づけに応じた感情が生まれています。

この「自分の作った意味づけ」に気づくことが大切です。自分の意識を外にではなく内に向けることです。

 

意味づけにとらわれた心はなかなか変えることはできません。
しかし新たに起こす行動で自分の心に対処することができます。
これが自分の心を整えるライフスキルとなります。

 

そして実行したライフスキルの具体的な行動とその時の自分の感情を記録し、整理することで自己を深く理解することができ、仕事(行動)のパフォーマンスを高めることができます。
 

意識して起こした具体的な行動は、修正しながら継続され、無意識に出来る習慣になります。
自分の心に対処するライフスキルを高めるためには、具体的な行動とその行動の習慣化が求められます。


 

ワークセミナーはこんな順序で進めていきます。
 

1.感情に気づく力を養い、怒りや不安、焦りを第三者の立場で見つめる
2.感情を生み出している自分の心のくせや意味づけに気づく
3.取り組むライフスキルを選択する
4.ライフスキルの行動への取り組みと習慣化

 

例えばこんな心のくせはありませんか?

・勝手に想像して心が暴走を始める      
・否定的な思いに焦点を合わせている
・人に対してすぐに劣等感を持ってしまう   
・いつも相手より優秀でないといけないと思ってる

 

心のくせや意味づけを「悪」と思わないでください。「悪」と思うと自分で否定する行為に走ります。「自分はそんなことはない」と認めようとしなくなります。只、そういう感情があり、その裏にはこんな心のくせがあり、意味づけが存在していると思うことです。

「自分の心のくせや意味づけされたもの」を発見できたら、取り組むライフスキルを選択します。この場合にも、「変える」「修正する」という否定意識でなく、新しい行動を加えると意識してください。「新しい自分を始める」と考えてください。

 

その時、基本にしていただきたいライフスキルがあります。

(0)どんなことも丁寧に丁寧に、そしてゆっくりやってみる

 

これは、後に続く他のライフスキルの基盤となるものです。ライフスキルを意識した行動や習慣は習得までに時間がかかります。具体的な行動とその時の感情を記録し、整理することで自己を深く理解することができます。そのためにはじっくりと時間をかけて、自分の心の中を丁寧に観察してください。
 

ライフスキル例
(0)どんなことも丁寧に丁寧に、そしてゆっくりやってみる
(1)「自分がどう思われているか」ということを考える時間を減らす
(2)人を許すことで自分を自由にする
(3)否定的な思いに焦点を合わせない
(4)相手と自分は違うことに気づき、理性によって共に歩む道を模索する

 

その時の感情(心の見える化)から自分の心のくせや意味づけを見つけて下さい。
そして、実行するライフスキルを決め具体的な行動や感想を記録して下さい。
丁寧に時間をかけて取り組むことで、意識して起こした行動が無意識に出来る習慣に成長していきます。

 

 

ワークセミナーで使うワークブックです。5つの章と演習ワークシートで構成されています。
通常3,000円(PDF版)で有料販売しているものです。



セミナーカスタマイズ
 

A. ライフスキル 導入セミナー(半日)
B. ライフスキル ワークセミナー(2日間)
C. ライフスキル ワークコミュニティ(継続型)

自分の心は弱いとあきらめる。
そしてここから始めてください。

 

 

 

顧客体験コミュニティへのご参加

参加者が実行したライフスキルを継続的に共有するために顧客体験コミュニティがあります。コミュニティではライフスキルがデータベース化され参加者はいつでも活かすことができます。顧客体験コミュニティは、オンラインサロンをベースに少人数のオフラインでも開催されます。オフラインのコミュニティは、他のコミュニティと繋がりオンライン上で顧客体験やライフスキルデータも共有されます。参加者の知恵と体験は有機的に結びつけられています。新しいコミュニケーションの場としてご活用ください。