パリでのインターンが始まりました | なんなんすかる

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マダガスカルの企業マラザ・ソシエテ・ジェネラル社でのインターンシップブログでしたが、今はフランス・ブルゴーニュ大学の留学を綴るブログとなっています。

長かった外出制限が先週解除され、パリのアートギャラリーでのインターンが始まりました。

本当なら3月中旬に始まるはずだったのですが、外出制限の間ギャラリーが閉まっていて中断していたのです。

 

フランス語を使っての初めての仕事ということで、緊張していました。

指示を受けても絶対聞き取れないことがあるし、迷惑を掛けちゃうなと思いながら。

実際そうなったのですが。笑

ただ、仮に日本で新たに仕事を始めたとしても、分からなくて誰かに聞くことはあるし、そこまで落ち込まなくてもいいかなと思うようになりました。

 

ギャラリーでは日本の現代アートを扱っています。

所属しているのは、日本人のアーティストと、日本文化に影響を受け制作を行っている海外のアーティストです。

フランス人のオーナーと、同じくフランス人のアシスタントの女性が1人いて、僕は主にフランス語・日本語の翻訳作業をします。

 

先週は、開催される個展の準備を行いました。

まずは作品を壁に掛ける作業から。小型・大型の鉛筆画と油絵が十数点あります。

展示される作品を手で触れるのは初めてで気を遣いました。

その後、アーティストの方の紹介文を日本語に訳していきます。

展覧会での説明文ではしばしば難解な表現があるので、訳すのに苦戦しました。

文の構造が日本語とフランス語では異なるので、ここは文を切って訳した方が分かりやすいかな、ここは直訳しない方がいいかな、と考えながら行います。

分からない点は、オーナーやアシスタントの方に確認しました。

 

2人とも、とても親切で優しいので良かったです。

オーナーには以前会ったことがあるので、どのような人か知っていましたが、アシスタントの人は最近交代して初めて会うので、話しやすい人だったらいいなと思っていました。

フランス人には、外国人に対し友好的・排他的の大きく2タイプあり、後者だとなかなか関わりづらいのです。笑

彼女は日本に4回も行ったことがあり、日本についてもよく知っている人でした。

 

今週は、ギャラリーのホームページをフランス語版・日本語版ともに更新していきました。

慣れないMacの仕様と、異なる配置のキーボートに手こずります。

日本のキーボードのノリでAを押そうとするとQになるということが何度もありました。笑

所属するアーティストは20数名程いて、彼らのホームページを見ながら、ギャラリーのホームページに情報を追加していきます。

こういう地道で細かい作業は結構好きです。

 

営業が再開してしばらくは、お客さんの数が少なかったのですが、週末になって増え始めました。

一度、お客さんに個展の説明を行う機会があったのですが、緊張したのと作品への理解が浅かったのとで、言葉がなかなか出てきません。

幸いにもそのお客さん(ブルキナファソのビエンナーレを主催しているそうです)は優しい方で、世間話などするうちに、打ち解けることが出来ました。

今度からは、せめて要点だけでもちゃんと説明できるようになっていないとなと思います。

 

仕事環境もさすがフランスとばかりに、定時にはちゃんと終わりますし、働いている時もコーヒー飲んだりして休憩してねと言ってくれます。

アシスタントの人が、近くのメトロの駅が閉まっていてギャラリーに来れないとなると、無理に来させることはありませんし、歯の手術をした日には、翌日しっかり休んでから来てねといったり、日本とは休みに対する概念がかなり違っているなと感じました。

 

外出制限で家に閉じこもっていたのとは一転、週五日での仕事が始まって、新たな場所で生活してと環境が大きく変わって、へとへとになりました。

仕事が終わって疲れていても、フランス語・英語の勉強をするようにはしています。

 

なるべく早くこの生活に慣れて、色々なことを学べていけたらなと思います。