新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

オミクロン株対策に思う

2021-12-01 09:32:25 | コラム
矢張り性善説信奉国だなと感じた:

去る28日に入国していたナミビア(Republic of Namibia)の外交官がこの変異株に感染していたと判明したそうだ。外国人の入国拒否の処置が発効する前の入国では致し方なかったとは思う。その外交官は医療施設に隔離されたそうで、同時に入国した家族2人は陰性だったそうだが、何処に行かれたかの報道は無かったと思う。因みに、ナミビア共和国は英連邦の中の一国だった。

それはそれとして、同じ便で帰国した同胞70名だったかの中には、40名の東京都民がおられたそうだ。私が如何にも「性善説信奉国」らしい措置だなと、危うさを感じたことがあった。それは、その濃厚接触者と認定された方々(の善意を信じたのであろう)の状態はアプリで管理して、2日ごとに状況を報告して貰うこととして、報告がなければ氏名を公表するというのだ。尤も、東京都はこの方々を宿泊施設に移動して貰うべく準備中だとは言うが、私には手緩いようにしか思えない。

ゴルフの石川遼の先例もあったことだし、ある濃厚接触者の経験談を聞けば2週間も何処にも一歩も出ていかずに生活することなど不可能で、最低限度の食料の買い出しには至近距離の店舗まで、それこそダッシュで行っておられたそうだ。スマートフォンなどと言う文明の利器も持っていなかったので、宅食の手配やUBER EATSの活用など不可能だったと言う。故に、その方々からの拡散を生じないことを祈るだけだ。

私にはもう一つ気になったことがあった。それは、マスメディアからこの入国を禁じる岸田総理の決断を賞賛するというか承認するような論調が余り出てこないことだ。テレ朝などは早速予定していた技能修習生の入国が延期になったので、折角の受注を消化できないと嘆く鉄工所の所長の声を報じた。岸田総理は「私が責任を持つ」と言われたのだから「どのようにされるお積もり」と訊くのが筋ではないのかな。勿論、この他にも外飲食業者の嘆きも取り上げられていた。彼らはどっちを向いているのかと、ウンザリだった。



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