9)釣上げた鯛

40歳になってもバージンでいる美和の体を純平は風呂の中で弄んだ。
普段は彼女の前に決して出ることの出来ない立場にある者が、彼女をメイドのように蹂躙する心地よさはこの上も無い悦楽だった。
SEX経験の浅い美和は、ただ、未知の世界の快感に酔いしれるだけで、女体の本当の喜びは知りようも無かった。それだけに恥ずかしさとロストバージンの下半身の痛みに耐えながらも、脳裏を交錯する好奇心の中で溺れていた。

ソープとも愛液とも判別のつかない滑りの中で純平の指はひたすら美和の樹海を泳ぎ続けた。
例えどんなに性に疎い女でも、オナニーの一度や二度はしたことがあるだろう。
それを男にしてもらうことの羞恥心と心地良さを美和は初めて体験しているようにも思えた。
ワンステージを終えた二人は休む暇もなく情事を楽しんだ。大胆にも今度は美和が純平の大きく腫上がったものを掴んで悪戯を始めた。
「どうしてこんな大きな物が女性の体に入るの?」
「赤ちゃんだってもっと大きな頭で出てくるんだよ。こんなの小さい方ですよ」
「でも、どうしてこんなに大きく腫上がっているの?」
「美和さんの体の中に入りたがっているからです」
「こんな大きなもの入れられたら美和の体は壊れてしまいそう」
「じゃあ、お口の中に入るかどうか試してみますか?」
「そんな嫌らしいこと私には出来ません」
「世の中の男女は、そんなことは当たり前のようにしています」
「でも、おしっこをするためのものでしょう?」
「美和さんは、SEXに関しては幼稚園生と同じです。幼過ぎます」

美和は、才女であることのプライドを傷つけられたようで、純平の一物に爪を立てきつく握った。あまりの痛さに快感の絶頂にあった純平の一物はすっかりと勢いをなくして垂れてしまった。
「美和さん、失礼なことを言ってごめんなさい。こんなこともうよしましょう」と純平が侘びを入れ性行為を遮断した。
自分はホストじゃないんだ。ゴルフ以外の期待と報酬を求めたことに純平は後悔すらしていた。

美和は、美和でいつまでも女になれないでいる自分の高慢なポリシーに恥じていた。
「純平君、ごめんなさい。私、結婚を破談にして気が滅入っていたの。このままお婆さんになって行くことが切なくて辛くってどうかしていたの。乱暴なことしてごめんなさい」と美和は涙さえ浮かべて純平に詫びを入れた。
なんて愛しくて淋しい女なんだろうと純平は急に胸がキューンと引き締められる思いがした。
会社に行けば、従業員が100人以上もいる女社長だ。
学歴も容姿も人数十倍のものを持っている。
それに比べ、お粗末な性への知識と偏見には哀れみさえ感じた。

風呂を出てお互いの体を拭いた二人は、素裸のままで再び大きなツインベットのひとつで愛し合った。
この時ばかりは覚悟していたのか、美和はなされるままに身を任せ抵抗はしなかった。
欲情した純平の愚棒はしっかりと鯛の口内に釣り針を突き刺した。
確かに美和は紛れも無い処女だった。
激痛に喘ぐ美和は、白いシーツに真っ赤な鮮血を零していた。そして、純平が自分の一物をテッシュで拭いた時にもその赤い血がありありと染まっていた。
「ああ、ついにやってしまった」と思ったが、純平はこれから先のことを考える余裕はなかった。
「もし、妊娠でもしていたらどうしよう」と頭の中が混乱した。
美和は、ベッドの上で眠ったように美しい裸身を横たえている。
再び布団にもぐり混んだ純平は、美和の体を抱いて朝まで眠った。
しかし、この日以来、純平には大きなチャンスが巡って来た。
<続く>

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