ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

ジョン・レノンが死んで

2020-12-18 21:56:59 | 月刊ココア共和国 投稿詩
ジョン・レノンが死んで四十年経つそうだ
四十歳で撃たれて四十年
私は六十歳を超えた
そうだ六十四歳だ

ジョン・レノンが平和を我らに(give peace a chance)と歌って
ヴェトナム戦争は終わったかもしれないが
中近東にも中央アジアにも南米にもアフリカにも
戦闘状態は続いている

ジョン・レノンが革命(revolution)と歌っても
愛と平和(love & peace)を唱えても
地球のどこかで今も戦争は続いている
殺戮は続き粛清は続き圧政は続いている
差別は続き格差は拡大し競争は激化し脱落者は落ちこぼれていく

でも私たちはまだジョンの歌を歌っている
忌野清志郎も歌っていた

国境や宗教の違いや性別は今でも厳然と存在するが
(そしてその区別が霧消することは恐らくないが)
区別が差別にならない未来を夢見続ける
共存しながら差別にならない世界を夢見続ける
覚醒した夢を見続ける
Yes, 
I’m a dreamer,
day dream believer

※ココア共和国に投稿のものを大幅に改稿した。だから、投稿詩というカテゴリーは適当でないかもしれないが…… ちなみに今回も選外でした。
※忌野清志郎が歌った Day dream believer は、モンキーズの曲であることは言うまでもないことであるが、白昼の覚醒した夢を信じる者とは、ジョンの見た夢を信じ続ける者という含意であることは疑いようがない。


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