枯葉(カンショウ)Δ41 | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「…いえ 自分でします」

 

失敗のフォロー

 

申し出てくれたことは

 

ありがたい

 

けど

 

「…社用の端末なのか

 

 私物扱いなのか

 

 まずは

 

 保険適用されているか聞いて…」

 

 

端末の修理代

 

いくらなのか相場調べて…

 

近くて安いメンテ先

 

見繕ってから…

 

とか 頭半分で早速の対策

 

始めていれば

 

 

「…たかがヒビ一つでメンテ出すの?

 

 ないない 保護シール張ってたなら

 

 それ張りなおせば…

 

 多分 落下程度なら本体は無傷でしょ」

 

 

現物見てないくせに

 

気楽なことを

 

…って

 

 

ヒビの状態が

 

悲惨だと思うだろう

 

けど

 

 

確かに

 

横一本の線

 

…保護シールかぁ…

 

 

 

耳に当ててた端末

 

どれ?

 

と あいまいな記憶

 

探るより確認目視すれば

 

確かに

 

表面に張ってある形状

 

…途端に ホッとして

 

けどまだ

 

傷が入ったのが

 

このシート部分だけ…って保証は

 

剝がしてみないとわからない

 

しかも

 

…綺麗に 剝がれるのだろうか?

 

等と

 

 

次々

 

不安要素は

 

立ち上がる

 

けど

 

 

通話相手の

 

気休めなセリフが

 

どれほど

 

 

俺の不安を 軽くしていくか

 

 

 

「…じゃぁ 報告してから

 

 保護シートの替えを買って返そうか」

 

 

通話相手の助言

 

まんま 聞く体制である旨

 

伝えれば

 

 

 

「…え? 報告いらなくない?」

 

カチカチと

 

次の対戦が始まったのか

 

 

声以外の雑音から

 

相手の状態 想像しつつ

 

 

…何言いだすんだこの人…

 

 

 

え?…って短く返せば

 

 

「…全部言わなくてもいいでしょ

 

 直してみて直ったら 黙っててもさぁ」

 

 

要領って事か

 

…けど

 

 

「…推奨しにくい助言ですね」

 

対応の仕方は

 

人それぞれで

 

 

彼のは いわば “効率”なわけで

 

 

「…けど 善処します」

 

分ってても

 

言ってもらえることの少ない

 

助言を ここは素直に受けて

 

けど

 

その方法が 俺に合うかどうかは

 

別の話と

 

 

とりあえず 告げれば

 

 

ふぅん…と

 

好きにすればって 通話口の声が

 

相変わらずの

 

イケメタ声で

 

 

「通話中 

 

 端末落とす人多いけど

 

 …なんなの?疲れてんの?大丈夫?」

 

 

なるほど

 

それで 事故対応の助言 

 

彼にとっては 茶飯事なようで

 

けど その原因に 自覚がないところを見ると

 

 

「…“いい声ですね”って言われません?」

 

 

つい

 

彼的に 通話相手のスマホ落とし現象は 

 

どう解釈しての現状なのか

 

知りたくなって

 

突っ込めば

 

 

「え?…“うるさい”って言われるけど」

 

 

しれっと

 

けど 

 

全部正直に言う必要ないって

 

助言した彼の言葉だ

 

俺は

 

それ以上 交わらないだろう

 

話題を切り上げ

 

 

…そろそろ

 

ゾクゾクしっぱなしの体も 限界なので

 

 

「早速 保護フィルター買いに行きます」

 

 

俺の私物の連絡先を告げた後

 

社長の端末での通話を切った

 

 

  つづく