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    親子チョコ💗(500冊以上の良質な書籍のご紹介)

    子どもたちの教育のため、また、その親である私たち自身が学ぶための、読まれるべき良質な書籍のみをご紹介させていただきます。

     >  日朝関係 >  『朝鮮人』 と 『赤』 と 『日本共産党』 ~ そして、読売新聞 (= “国売り新聞” ) 、東京読売ジャイアンツ (=“東京国売りジャイアンツ”) を支配するジジイ (老害) も共産主義者です (笑)

    『朝鮮人』 と 『赤』 と 『日本共産党』 ~ そして、読売新聞 (= “国売り新聞” ) 、東京読売ジャイアンツ (=“東京国売りジャイアンツ”) を支配するジジイ (老害) も共産主義者です (笑)

    A storm is coming 487

    本日のキーワード : ウクライナ、ネオナチ、バンデライト、シュトラウス派、ユダヤ人、ユダヤ教、キリスト教、在日朝鮮人、読売新聞、東京読売ジャイアンツ



    The end of Western domination
    欧米による支配の終焉 ③

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    Washington assassinated Iraqi President Saddam Hussein and Libyan leader Muamar Gaddafi because they dared to question the dominance of the dollar. Then they looted their central banks.
    ワシントンがイラクのサダム・フセイン大統領とリビアの指導者ムアンマル・カダフィ氏を暗殺したのは、彼らが米ドルの支配に疑問を投げかける勇気を持っていたからである。そして、彼らは自国の中央銀行を強奪した。

    THE WORLD ECONOMIC SYSTEM
    世界経済システム (二)

    Many states anticipated the end of the Bretton Woods rules and thought about a new deal. In 2009, Brazil, Russia, India and China, soon joined by South Africa for Africa, created the BRICS. These countries have set up financial institutions which, unlike the IMF and the World Bank, do not make their loans conditional on structural reforms or political commitments to align with Washington. They prefer to invest on a leasing basis, with the host country becoming the owner of the investment when it is profitable.
    多くの国家がブレトン・ウッズ体制の終焉を予期し、新たな取り決めを考えていた。2009 年、ブラジル、ロシア、インド、中国、そしてすぐにアフリカの南アフリカが加わり、BRICS が誕生した。これらの国々は、IMF や世界銀行とは異なり、構造改革や政治的コミットメントを条件とする融資を行わない金融機関を設立し、ワシントンと肩を並べるようになった。彼らは、リース方式で投資を行い、利益が出たら投資先がオーナーになることを好む。

    In 2010, Belarus, Kazakhstan and Russia, soon joined by Armenia, founded the Eurasian Economic Union. These border countries established a free trade zone with Egypt, China, Iran, Serbia, Singapore and Vietnam. They could be joined by South Korea, India, Turkey and Syria.
    2010 年、ベラルーシ、カザフスタン、ロシアは、アルメニアを加えてユーラシア経済連合を設立した。これらの国々は、エジプト、中国、イラン、セルビア、シンガポール、ベトナムと自由貿易圏を確立した。韓国、インド、トルコ、シリアがこれに加わる可能性もある。

    In 2013, China began its vast "New Silk Roads" project. The following year, when its GDP surpassed that of the United States at purchasing power parity, Beijing created the Asian Infrastructure Investment Bank (AIIB), and in 2020, it regulated foreign capital.
    2013 年、中国は広大な 「新シルクロード」 プロジェクトを開始した。翌年、GDP が購買力平価で米国を上回ると、北京はアジア・インフラ投資銀行 (AIIB) を創設し、2020 年には外資規制を行った。

    In 2021, the European Union devised its Global Gateway to compete with China and impose its political model. But this demand was seen as colonial overreach by many countries and was rejected en masse.
    2021 年、欧州連合 (EU) は中国に対抗するため 「グローバル・ゲートウェイ」 を考案し、自国の政治モデルを押し付けた。しかし、この要求は多くの国々から植民地主義的な行き過ぎた行為とみなされ、一斉に拒否された。

    Gradually, the Russian and Chinese blocs have come closer together thanks to the joint project of the Great Eurasian Global Partnership (2016) within the framework of the Shanghai Cooperation Organization. The aim is to develop the whole space by creating balanced communication channels on the ideological bases defined by Kazakh Sultan Nazerbayev: inclusiveness, sovereign equality, respect for cultural and socio-political identity, openness and readiness to integrate other ensembles.
    上海協力機構の枠組みにおける 「大ユーラシア・グローバル・パートナーシップ」 ( 2016 年) の共同プロジェクトのおかげで、徐々にロシア圏と中国圏が接近してきた。その目的は、カザフのヌルスルタン・ナザルバエフが定義したイデオロギー的基盤の上に、バランスのとれたコミュニケーション・チャンネルを作ることによって、地域全体を発展させることである : 包括性、主権の平等、文化的・社会政治的アイデンティティの尊重、開放性、他の連合体を統合する用意があること。

    Washington’s attempt to destroy this emerging entity has no chance of success. It is striking that : the economic attack began not with the invasion of Ukraine, but two days before.
    この新興国家を破壊しようとするワシントンの試みは成功する見込みがない印象的なのは : 経済的攻撃はウクライナへの侵攻とともに始まったのではなく、その 2 日前に始まっていることなのだ

    it is primarily directed against Russian banks, Russian billionaires and the Russian gas industry and not at all against the new Eurasian communication system. Finally, it aims at excluding Russia from international organizations, but does not concern the states that refuse to condemn Russia. Therefore it will push them into the arms of Beijing.
    それは主にロシアの銀行、ロシアの億万長者、ロシアのガス産業に向けられたものであり、新しいユーラシア・コミュニケーション・システムにはまったく関係がない。 最終的にはロシアを国際機関から排除することを目的としているがロシアを非難することを拒否している国家には関係しない。したがって、それは彼らを北京の腕の中に押し込むことになる。

    In other words, the US is not isolating Russia, but it is isolating the West (10% of humanity) from the rest of the world (90% of humanity).
    言い換えれば米国はロシアを孤立させているのではなく欧米 (人類の 10 %) をその他の国々 (人類の 90 %) から孤立させているということなのである


    Is Zelensky a Cousin of George Soros?

    Hitler.jpg 習近平思想の着想者であり、中国的特徴を持つ社会主義の提唱者である習近平総書記

    岸田内閣





    The end of Western domination



    本日の書物 : 『関東大震災 「朝鮮人虐殺」 はなかった!』 加藤 康男 ワック



    戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。

    そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。

    私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、

    客観的に情勢を判断する必要があります。

    それでは、この書物を見ていきましょう!




    『 帝国ホテルの恐怖体験記

     警備当局が把握していた 「鮮人による襲撃」 情報が間違いではなかったことはここまでの新聞記事と目撃談などで明らかである

     そのなかで炎上する警視庁の目の前皇居前広場日比谷公園界隈の避難民は襲撃に脅えながら二日目の夜に入っていた

     丸の内一帯から日比谷公園にかけてはすでに避難民が密集し、身動きもとれないほどの混乱状態を来たしていた。とりわけ皇居前広場では三十人からの朝鮮人の一団充満している避難民に抜刀して切りかかってきたとの情報が日比谷警察に入っている事態はまさに切迫していた

     その日比谷公園の正面にあたる帝国ホテルに宿泊することになったアメリカ人の記録が今回、新たに発見された。

     二人のアメリカ人旅行者が横浜で被災し、好奇心もあって東京へ向かい、帝国ホテルに投宿した。実際に彼らがみた現実がどうであったのかという実情がうかがえる。

     ロンドンのナショナル・アーカイブスに外交文書として保存されていて今回、新たに発見されたファイルからその概要を見てみよう。

    「一九二三年九月一日より十二日までのドティとジョンストンという 『エンプレス・オブ・オーストラリア号』 のアメリカ人船客の日記。

     「九月一日、十一時十五分にちょうど船は岸壁を離れようとしていた。ところがその直後にひどい振動を感じ、陸地を見たら地震であることがはっきりと分かった。桟橋や港の建物は崩れ落ちた。グランドホテルやオリエンタルパレス・ホテル、スタンダード石油の建物が崩れ落ちた。午後五時ごろにやっとひどい出火は収まった。ようやく救命ボートを下ろして、海に浮いている人々を救い上げた。

     翌日、船には千五百人以上の避難民が収容されていて、まさに足の踏み場もない状況だった。まだ火事は完全に鎮火したわけではなく、東京方面が赤々と燃えているのが見えた。

     九月三日になって、二人は船を降りて徒歩で東京へ向かうことにした。

     歩き始めてすぐに二人はライフルで武装した自警団に出会った。彼等は二人が朝鮮人と間違われないように、この辺すべての人達がしているように右腕に白か緑の腕章を播くように強く勧めた。

     横浜の荒廃を観察した後に二人は東京へ向かい、午後七時には品川に到着した。ここで四マイル先の帝国ホテルまで行ってくれるタクシーをつかまえた。

     『朝鮮人』 と 『赤』 については説明する価値がある。過去数年の間に多数の朝鮮人が労働力として日本に流入していた。また、日本の軍隊には、シベリアから帰国してボルシェビキの影響を受けた兵たちもいるといわれていた。



     二人が帝国ホテルに到着したのは三日午後七時四十五分だった。

     ホテルは崩れていなかったが真っ暗で、軍隊の護衛がホテルの前に陣取っていた。ホテル内には一時的にアメリカ大使館が移動してきていた。

     アメリカ大使を探しに街へ出たが見つけることができずに、九時半にホテルへ戻った。その間、二人の乗った自動車は二百フィートごとに自警団か兵隊に停められて尋問された。

     街は真っ暗だったが、まだ燃え盛る火事が続いていて、その明かりで道路が見えた。

     三日、月曜日の夜十時二十分頃に、ホテルの管理部からすべての部屋の灯り (小さなローソクだった) を消すようにと軍部からの報せがあったと言ってきた。

     朝鮮人と赤が十分以内に襲撃してくるからとのことだった。

     それからホテルで野営をしていたさまざまな部隊はマシンガンを補給された。

     何事もなくその夜は過ぎて、翌日二人はアメリカ大使のウッズに会って、それから横浜へ帰った。(略) 」 ( 「ロンドン・ナショナル・アーカイブス所蔵」 File No.FO/3160 ) 』

    日の丸

    シュトラウス派ユダヤ人に踊らされる 「宗教右派」


    いかがでしょうか?

    今回ご紹介させていただく書物は、根っからのウソつき民族である “朝鮮族”垂れ流す関東大震災時における 「朝鮮人虐殺」 という戯言について、当時の報道等の資料に基づきながら時系列で紐解き実際に我が国において “朝鮮族” が犯してきた数々の犯罪行為を暴きその戯言がなぜ生み出されるに至ったかを時の日本政府の対応の誤りと共に解き明かして下さる良書になります。

    読書 5-22

    それでは本日も、いつものように、直近の「致死率」を確認しておきましょう。

    (死亡症例数)÷(感染症例数)=(致死率)

    ※(  )内は前回の数値

    dhehsidoes.jpg
    Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

    アメリカ : 1,059,381(1,058,889)÷96,365,295(96,300,212)=0.0109・・・(0.0109) 「1.09%(1.09%)」
    dhehsidoes1.jpg

    イタリア : 177,092(177,054)÷22,467,278(22,432,803)=0.0078・・・(0.0078) 「0.78%(0.78%)」
    dhehsidoes2.jpg

    日本 : 44,580(44,580)÷21,147,468(21,147,468)=0.0021・・・(0.0021) 「0.21%(0.21%)」
    dhehsidoes3.jpg







    さて、これまでの流れを、簡単に確認しておきますと、まず、出発点として、カール・マルクス (1818 - 1883) が生まれる約 200 年ほど前の時代 (日本で言えば、戦国時代から江戸時代初期にかけての時代) に、ドイツの神秘主義者であるヤーコプ・ベーメ (ヤコブ・ベーメ、1575 - 1624) という名の人物がいて、その後の 「ドイツ思想」 に決定的な影響を与えた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 なるものが世に生まれることになります。(詳しくはこちらから💓

    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)
    ヤーコプ・ベーメ(ヤコブ・ベーメ)

    そのベーメの言っていたことというのは、次のようなものでした。

    世界は本来壊れているものであり、それを直すことができるのは正しい者だけである詳しくはこちらから💓

    そして、その影響を受けたのがプロイセン (ドイツ) の哲学者イマヌエル・カント (1724 - 1804) で、彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    イマヌエル・カント
    イマヌエル・カント

    たとえ世界を直すことができなくても、私たちは常に世界を直すことができると仮定して行動しなければならない詳しくはこちらから💓

    また、ドイツ観念論を代表する思想家ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル (1770 - 1831) も影響を受けていて、そんな彼が言っていたことは、次のようなものでした。

    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル
    ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル

    世界が固定されていたとしても、私たちは無意識のうちに分裂を起こし、世界が再び崩壊し始めることになる詳しくはこちらから💓

    で、この流れを受け継いでいるのがカール・マルクスであり、ウラジミール・レーニン (1870 - 1924) で、彼らが言っているのは次のようなことです。

    カール・マルクス
    カール・マルクス

    私たちには、世界を壊したいという衝動はない。もし私たちが世界を壊すとすれば、それは私たちが社会とその主人たちからそうすることを学んだからである

    ウラジーミル・イリイチ・レーニン 1
    ウラジーミル・イリイチ・レーニン

    われわれは、世界を固定するために、意識の統一を強行しよう詳しくはこちらから💓

    このように、ドイツで生まれた 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 を出発点として、その後、人為的に造り出された “幻想” であるところのマルクス主義・共産主義・社会主義という類の妄想が生み出されることとなります。ここで重要な点は、そもそも全知全能なる神が創り賜うた世界にあって、なぜ悪が存在するのか、という疑問から生じた 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 が、ユダヤ・キリスト教的 “善悪二元論” をより一層強化し、世界を完全に良くするために 「悪なるもの」 を消し去らねばならない、といった浅はかな思考へと陥る人々を生じさせたことです。多くの一般的な人々も陥りやすい誤った思考ですが、特に 「極左おパヨク」 と呼ばれる連中はその影響をもろに受けてしまうほどの 「おバカ」 で、さまざまな “アイデンティティ” を次から次へと粗製濫造することで、ユダヤ・キリスト教的な 「贖罪(しょくざい)」 の対象物として “罪” を創り出し、その罪に対する償 (つぐな) い・贖 (あがな) いを果たねばならない、と妄信させることによって、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 の下で人々に対して自己抑圧的な態度の徹底を促し ( ← これが、ポリコレw)人々の “自由” を奪う極めて 「権威主義的な統制社会の再構築」 を目指す連中の思う壺となっていて、それはまさに現在私たちが普通に目にすることができる状況にあります。つまり、もはや隠そうともしていないという状況にあるということです。

    Hunter Biden Soros Linked to Biolabs in Ukraine





    その 「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー)」 については、ドイツ出身の社会学者・歴史学者かつマルクス主義者であり、エリート理論の信奉者で、さらにはファシズム (全体主義者) でもあったロベルト・ミヒェルス (ロベルト・ミヘルス) が提唱した仮説である 『寡頭制の鉄則』 (iron law of oligarchy) を確認をしてきましたが、そこにもやはり 「キリスト教神智学 (Christian theosophy) 」 ・ 「ベーメ神智学 (Boehmian theosophy) 」 の影響を見ることができます。(詳しくはこちらから💓

    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)
    ロベルト・ミヒェルス(ロベルト・ミヘルス)

    また、「寡頭制 (oligarchy/オリガルキー) 」 と同根の言葉である 「オリガルヒ (oligarch) 」 につきましても、ロシア詳しくはこちらから💓) やウクライナ詳しくはこちらから💓) の事例から、そこには少なからぬ 「ユダヤ人 ( = ユダヤ教徒)」こちらもご参照💓) が存在していることも判明しました。

    A storm is coming 245





    さらには、ウクライナとユダヤ人 ( = ユダヤ教徒) と特異な関係を、ウマン (ウーマニ) 巡礼の形成の歴史を通じて確認しました。 (詳しくはこちらから💓

    ウーマニ

    そこで、現在 “ユダヤ人” (民族としては定義され得ない、単なる宗教信者のグループ) という存在に着目し、より一層理解を進めるために様々な論文を見ているところとなります。

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    『ネオコンと宗教右派 : 公共哲学的観点による比較』藤本 龍児

    それでは早速、続きを見て参りましょう。

    『 論文要旨

     イラク戦争を押しすすめた世界観を提供したのはネオコンと宗教右派だと言われている。すでに現在では、イラク戦争にたいする反対の声が多くなってきた。しかし、今後、両者の世界観は完全にその思想的な説得力を失うのだろうか。
     これまでネオコンと宗教右派については 「両者がどれほどブッシュ政権にたいして現実的な発言力をもっているのか」 ということが論じられてきた。しかし、上記のような問題を考察するためには 「両者はどれほどアメリカ国民にたいして思想的な説得力をもっているのか」 ということを問わねばならない。そこで、こうした問題を問うために、両者を公共哲学的な観点から比較する。
     本稿では、両者の世界観がもつ影響力の射程を明らかにし、両者を建設的に批判するための条件を導き出すことを目的とする。第 1 章では宗教右派の世界観を、第 2 章ではネオコンの世界観を明らかにし、第 3 章では、両者の世界観を比較して、その共通点と相違点を浮かび上がらせる。そして最後に、両者を建設的に批判するための手がかりを導きだす。

    キーワード
    ネオコン/ 宗教右派/ イラク戦争/ 世界観/ レオ・シュトラウス

    レオ・シュトラウス
    レオ・シュトラウス

    1. 宗教右派の世界観

    1.2 宗教右派の世界観とその具体的適用

     …すでに見たように、もともと福音派は政治的な関心をもっていなかったが1980 年頃からその一部が政治化していき現在の 「宗教右派」 が生まれたのであった。ファルウェルは 1980 年代から繰り返しディスペンセーショナリズムを説いているが、それを分析した研究によると、モラル・マジョリティが政治化していった背景には終末論についての解釈の変化があったと言われる [Harding 2000 : 245 - 246 ]。もちろん、厳密には、この変化を単純に、前千年王国論から後千年王国論への変化によるものだとは言えない。しかし、いずれにせよ、宗教右派の世界観には第二として終末思想にもとつく歴史観が色濃く刻み込まれていると言えるだろう。
     こうした終末思想によって現代の歴史を眺めるがゆえにたとえば冷戦時代にはソ連が最終戦争の敵であると想定され9 ・11 以降ではイラクやイランそして北朝鮮が不倶戴天の敵と見なされるしかもこうした見方は宗教右派のみに抱かれているわけではない。レーガン政権時代にソ連が 「悪の帝国」 と呼ばれ、ブッシュJr.政権時代にはイラクやイラン、北朝鮮が 「悪の枢軸」 と呼ばれたのは、宗教右派の歴史観が実際のアメリカの外交政策にまで反映されていたことの証左である。
     こうした終末思想に基づく歴史観を共有していない他の国の人々にしてみれば外交という場面において 「悪」 という言葉を用いることはいかにも奇異なことと思われるに違いない。しかし、90 % 以上が神の存在を信じているアメリカ国民にしてみれば、「悪」 という表現は一定の説得力をもつ。神を信じるということは、同時に神と対立する存在、すなわち 「悪」 を信じることにもなるからである。ましてや、千年王国的な歴史観をもつ福音派の人々からすれば、「悪」 という表現は、いっそうリアリティをもった言葉として受け容れられるのである。
     そして、そうした価値観や歴史観にたって、現在の国際政治を眺めると、アメリカは特別な使命をもった国として認識されることになる。宗教右派の人たちにとって祖国アメリカは、「悪の帝国」 や 「悪の枢軸」 に対するキリスト陣営の盟主なのである。イラク戦争が開戦して間もなく、ブッシュ大統領がアメリカ軍を 「十字軍」 になぞらえたのは、こうした世界観が背後にあったからにほかならない [森 2003 : 107 ]。したがって、宗教右派の世界観の中には第三として、世界の国々のなかでアメリカこそキリスト陣営の盟主である、という使命観が含まれていることがわかる。 』


    ということで、本日はここまでとさせて頂きます。









    続きは次回に♥




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