【聞かれたことに答える、という当たり前だけど当たり前にできないこと】 | 土木技術者(もどき?)のブレイクタイム

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土木技術者(的な)人物のブログです。ブレイクタイムを過ごしているような気分で書いています。個人でも仕事ができるように、ただいま準備中(やるかどうかはまだ未定)


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生産性を下げる極みともいえる行動がある。

『聞かれたことに答えない』

『質問と答えがズレている』

『話のキャッチボールができない』

 

 

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ある仕事での打ち合わせで、このようなやりとりを見た。

 

客:これらの資料から探し物をして欲しい。探して欲しいのはAデザインについての議事録で、大学准教授とのやりとりを記載したものがあるはず。また、過去の業務のなかでAデザインについてまとめた報告書や設計コンサルタントとの打ち合わせ記録簿もあるかもしれない。

 

議事録と、Aデザインについての資料を洗い出し、概要をまとめて欲しい。

 

マネージャー:わかりました!

(→部下に作業を指示)

 

数日後・・・。

 

マネージャー:まとめました!

 

客:・・・これ、Aデザインについての資料ですか?Aデザインについて、何も触れられてないし、言及した報告書もないですが。

 

マネージャー:Aデザインよりも、Bデザインのほうが大事だと思いまして!これでしたら、このトンネルにも適用できると思います!

 

客:いやいや、私が知りたいのはAデザインなんです。Aデザインを適用できるのなら最優先で、と上から指示が降りてきているし、◯◯大学の先生とも話が進んでいるし。

 

マネージャー:ただ、こちらの資料にBデザインについての言及がありまして、こちらの方が安くできそうだし、工期も短くて済みそうなので。

 

客:比較検討したのですか?そもそも、そんな指示はしてないですが。

 

マネージャー:比較検討まではしてないですが、Bデザインのほうが簡易な作業で済みそうなので!

 

客:・・・で、Aデザインについての資料は?

 

マネージャー:ないです。

 

客:⭐︎#♪°¥5$〆△+♫!!!

 

 

2人の会話は全然噛み合っていなかった。というよりも、マネージャーの答えが客先の問いからズレているのだ。お客さんはAデザインについて聞きたいのに、マネージャーはBデザインについてばかり話そうとしている。つまり、「マネージャーが話したいこと」を話そうとしている。それぞれが全く違う道を走っていることを、マネージャーはまったく気づいていなかった。そりゃ、噛み合うわけない・・・。

 

私自身、同じことをやったことが何度もある。

道路設計業務で、ルートのコントロールポイントについて聞かれたのに、道路の断面構造を答えようとしている・・・などなど。お客さんと私っそれぞれが全然違うルートを通行していたので、出会うことがありませんでした。つまり、会話が噛み合わなかった。

 

なぜ、聞かれたことに答えられないのか。その理由がわからぬまま、40歳過ぎまで来てしまったのだが、最近ある記事をネットで読み、それが見えてきた。

 

『自分の気持だけを答えたのだ。』

引用:なぜ「事実」と「意見」を区別して話せない人がいるのか。

 

この記事で述べられている通りだった。

 

この記事を読んでみたあとの、私(金山)なりの解釈が、こちら。

『自分のやりたいことだけをやって、言いたいことだけを言ったのだ』

 

この中には、客先からの要望は入ってない。客先からの問いを無視しているだ。

 

自分の都合のいいように捉え、都合のいいところだけを抜き出し、客からの問いを都合いいように自分勝手に変えていた。

 

 

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何度も何度も痛い目を見て、ようやく懲りた私は、ある対策を試みている。それが前述した記事に書いてある

『注意』

である。

注意して答えるようにしている。

 

注意することは一つだけ。

『聞かれたことに答える』

 

この一つに集中するのみ。

 

すると、こんなことになっていく。

聞かれたことに答えていくと何がいいかって、仕事がスイスイ進む。ラクに進む。
苦労はたくさんあるけれど、度合いが軽くなっていく。
余計なことをしなくて済む。

ラクになりながら、生産力が上がっている感じ。ありがたい!

 

当然だが、『聞かれたことに答える』には、自分で考えないといけないし正しく理解しなければならない。使う言葉にこだわる必要もある。

ときには調査や分析を必要とすることもある。めんどくさく感じることも多々ある。

 

それも最初のうち。

 

慣れてくると、なんだやれるじゃないか!となっている自分に気づくはずだ。

 

聞かれたことに答える。当たり前のこと。

 

しかし、これができない人はたくさんいる。

 

私自身、注意しているとはいえ、まだまだ。聞かれたことに答えてない自分に遭遇すること、未だ多し。

 

だから、日々刻々注意している。聞かれたことに答えることに集中している。

聞かれたことに答えたあとは、前述した通りラクになっていくのだ。

 

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