The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ソルブス・アウクパリア Sorbus aucuparia

2021-01-15 10:24:24 | ポルトガルの野の花

バラ科、Rosaceae、ナナカマド属、ヨーロッパ原産、落葉樹、

学名:Sorbus aucuparia、

和名:セイヨウナナカマド(西洋七竈)、

英名:Rowan、European Mountain-ash、Wiggen Tree、

葡名:Tramazeira、Serveira-dos-pasarinheinos、Serveira brava、

2016年6月13日、9月25日、2017年5月23日、2018年6月20日、9月25日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ヨーロッパの中部から西部の広い範囲に分布し、その生息域は北極圏にも達する。生息域の南部である地中海地方では山地の高いところでのみ見られる。

 

6月に残雪の見られるポルトガルの山。スコットランドでは wiggen tree とも呼ばれ、魔術的な物を避けるお守りとして神聖視されていた。船の一部としてセイヨウナナカマドから切り出した板を嵌めこみ水難避けのお守りにしたという。

 

果実はナシ状果で直径 6~9 mm(稀に14mmに達する)で、最初は緑色だが、夏になり成熟するにつれて鮮やかな赤色になる。

 

枝の末端に、最大で250個ほどの花が、直径 8~15 cmの散房花序を形成する。1つ1つの花は1cmほどで、5つの乳白色の花弁をもつ。両性花で昆虫によって受粉される。

 

セイヨウナナカマドの実 (rowan berry) は独特の苦い風味を持ち、ジャムやゼリーの材料として使われる。その生息域の広さから、料理や飲み物に特有の苦味や酸味を与えるためにこの実を使用する国は多い。セイヨウナナカマドのゼリーは伝統的に、鹿肉などの狩猟の獲物の肉によく付けあわされる。苦味の少ない大きな実を付ける Edulis という品種も作りだされ、栽培されている。(Wikipediaより)

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、外来種のナナカマドであることから。属名は、ナナカマドのラテン語名。種小名は「招鳥の」の意。

庭園樹/招鳥樹/魔除け材。英名の Rowan は北欧での現地名で「魔除け」の意であり、北欧神話に登場する雷神トールが増水した河を渡るときに本種により助けられたとされることから、船材の一部に本種を用いるという。

セイヨウナナカマドは、バラ科の落葉樹である。樹高は10m程度となる。樹皮は平滑で、若木は銀灰色となり、樹齢を増すと灰褐色となる。葉は長さ10~22㎝、幅6~12㎝の羽状複葉で、9~19個の小葉を持つ。小葉は長さ3~7㎝、幅1,5~2,5㎝程度の楕円状で、縁部には鋸歯。6~9月頃、枝先に散房花序を出し、径1㎝程度で乳白色の5弁花を多数つける。花後の果実は径6~9㎜程度のほぼ球状で、赤熟する。(GKZ植物事典より)

 

ポルトガルの野の花 ブログもくじへ 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿