2022年10月21日金曜日

延髄孤束核

P狂人の行いは、ウクライナは、言うに及ばず
自国ロシアそして全世界に膨大な悲しみと怒りの波を引き起こしている。
このジジィにも。



長年、間近で富士山を見たいと思っていた。
女房が、旅行でもする?
の誘いに乗って盛夏の7月に行ってきた。

3泊4日の静岡の旅。
海の上から山の上から、丘の上から。
美しい富士山を拝む事のできるポイントを巡る。

今年は変と地元の人も言うようになかなか姿を表さない富士山。
が、一度だけ幸運を得た。
三保の松原へ走らせていた車中でそれは、現れた。
巨大な姿。
霊山は、頂きまでのその姿を表してくれた。

思っていた以上に大きい。
特撮映画で見るゴジラの如に圧倒的迫力で存在していた。
急ぎ三保の松原に入る。
その間5分もあっただろうか。
山は、すでに雲に隠れていた。
僅かな時間だった。
だが、その1回だけでも充分に幸せ也。

2018年9月自転車日本一周
大井川を挟み富士山を望むも
姿を見せず















その前の夜は、静岡市泊まり。
静岡おでんを予定していた。
おでん横丁とおでん街のいずれかへ。
おでん街の方は、全店休み。
おでん横丁へ。

午後6時になるかならぬかの時間帯。
そしてコロナ第六波の真っ盛り。
辺に客の姿は、ない。
閑散とする横丁に身を入る。

各々の店内を覗き見た。
一店に興味を感じた。
女性が支度をしていた。
心地よい時間を過ごせそうな予感がした。
女房は、これを 鼻が利く と警察犬扱いしている。

提灯は、「ようこ」と書かれていた。
ガラス戸を開く。
「いいですか?」
「びっくりした!」店主驚きの声。
年齢は、60歳半ばから後半。
小柄で細身。
気性は、勝ち気とみた。
昔は、静岡の男たちの心に小波を立たせたであろうと推察される。

6人も座れば満席、というくらいの小さなカウンター店。
一人で切り盛りをしている。
客の調子を見ながら接客するには、
この大きさが丁度いいと店主は言う。

よって普段であれば、常連客優先。
一見さんには、冷たい店にならざるを得ないとも言っていた。
幸いその日その時間は、俺たちだけ。
存分におでんとその周辺情報を聞くことができた。

なぜ静岡のおでん汁は、黒いのか?
ようこ では、醤油は使っていない。
ダシベースは、牛筋。
塩だけで味付けしているそうな。
毎日、残った汁の様子を見ながら新しい出汁を注ぎ足すのだそうな。
25年前に店を始めて、3日目には汁の色は黒くなっていたという。

メイラード反応だな。
長く寝かせた味噌が黒いように、タンパク質が変色してゆく。

適当に見繕ってもらう。

黒はんぺんは、硬め。
旨味がじわりとにじみ出る。
魚の皮ごと擦り込むので自然黒い色になるし、硬めに仕上がる。

こんにゃくが美味い。
生こんにゃくで作られているんだべな。
やはり硬めながら出汁の美味しさを含んでいる。

俺の味番付一位は、卵だった。
黄身まで染み込んだ出汁。
タンパク質の濃密さが出汁の旨味と掛け合わされて
異次元の旨味に仕上がっている。

随分昔に食べた炙り鮭児のときに経験したあれが蘇った。
大量の旨味情報が延髄孤束核に襲いかかる。
後頭部に集約され熱を帯びる。
そこに滋味な地酒が追い打ちをかけてきた。
幸福の嵐に身悶えた。



明日10月22日は、静岡市清水のIAI スタジアムで
静岡県のサッカーJ1同士が仕合う。
清水エスパルスVSジュビロ磐田
現在清水17位、
磐田18位の最下位

磐田が負けるとJ2降格濃厚。
清水が負けるとJ1残留が危機的状況になる。

どちらもJ1の生き残りがかかった試合。
痺れる試合になることを疑う者などいない。

私的思惑を吐露すると、清水に残ってもらいたい。
多分J1残留であろうコンサドーレとの試合をIAIスタジアムで観たい。
清水のホームスタジアムIAIは、
富士山が正面に捉えることのできる席がある。

同日行われるルヴァンカップの決勝よりも注目度は高いかもしれない
お互いに負けられない戦い。
生き残りをかけた勝負でもこちらは、エンターテイメント。

食べたいものが食べられる、観たいものが見られる喜び
自由でいられることを幸せに思う。

ウクライナで繰り広げられているあまりの理不尽さ。
この戦いが一日も早く終えてほしいと願うばかり。


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