2020 J1 第19節 湘南vs川崎 レビュー 悠の決定力で勝ち切る | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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おはようございます。もともと川崎は、湘南スタイルのサッカーを相手にすることを得意としたきたわけではなく、これまでの対戦でもかなり苦しめられ、ドローや僅差で決着してきた印象です。もっとも昨年アウェイは、監督交代騒動があった中の湘南の苦しい時期での対戦であった幸運により快勝でしたが。いずれにしても楽じゃない相手の筆頭というべき湘南を、なんとか悠が決定機をものにし、辛くも勝ち切ったという試合でした。

 

9/27(日)19:00 J1 第19節 湘南 0 - 1 川崎 Shonan BMW スタジアム平塚

得点:18’小林(川崎)

 

湘南ベルマーレ 3-3-2-2

―――――18松田――13石原直―――
―――――16齊藤――23茨田――――
― 5古林――――2金子―――6岡本―
――32田中――38石原広――19舘――
――――――――25谷―――――――
46分 5古林OUT → 28鈴木IN
75分 16齊藤OUT → 11タリクIN
83分 23茨田OUT → 30柴田IN
87分 32田中OUT → 14中川IN
 

川崎フロンターレ 4-3-3

―30旗手―――11小林――――41家長―
―――― 8脇坂―――25田中―――――
――――――― 6守田――――――――
― 7車屋― 5谷口―4ジェジエウ―13山根―
――――――― 1成龍――――――――
46分 7車屋OUT → 2登里IN
62分 8脇坂OUT → 18三笘IN
75分 11小林OUT → 20宮代IN
82分 30旗手OUT → 19齋藤ĪN
82分 41家長OUT → 9L・ダミアンĪN

 

試合展開

試合の入り、湘南の方が上手く入ることに成功します。前線に次々とボールを入れて、川崎がなかなか推進力を出すことができません。この間、泰斗のGKの正面を突くシュートもありましたが、基本的に湘南にボールを持たれる時間帯が続きました。

ただ、この湘南の時間は、長くは続かず、10分の悠が前線でボールを収め、上手くミートしませんでしたが、シュートまで持っていったシーンあたりから、川崎の時間帯へと移行します。

川崎がボールを繋いで押し込む時間帯へと移行する中、湘南も最後のところで粘り強く弾き返し続けていたのですが、ついに、実を結ぶ時間が来ます。

18分、左サイドの紳太郎から中央のヒデに渡ると碧とのパス交換のあと、右の視来、アキ、視来とパス交換、そして、碧から右の前線へ出たアキに浮き球のパスが渡るとこれをアキもダイレクトで中央へ。このボールを悠が相手DFに付かれながらも上手く頭を振って、ゴール左隅に決めます(0-1)。悠のさすがの決定力で先制に成功します。

その後も、枠は外しましたが、怜央のミドル、アキのジャンピングボレー、泰斗の直接ゴールを狙ったFK、悠の落としからの泰斗のシュートなど、チャンスを作り続けます。

一方で、前半の終了間際、正に湘南と言えるようなカウンターを浴びます。相手陣内でボールを引っ掛けて奪われると、DF田中聡が右サイドへ走り出した松田へパス。これが渡り、湘南は前線に4人が走り込みます。ここに松田のクロスが、4人のうちの中央手前の石原直樹とその奥のいたジェジエウを越え、齊藤未月に見事に合います。

川崎にとっては幸いにもこのヘディングシュートがわずかに右に外れてくれたおかげで事なきを得ます。相手が枠にさえ入れていれば、完全にやられた場面でした。前半は、川崎1点リードで折り返します。

後半に入った直後にも、湘南のチャンスがありました。川崎陣内でボールを奪われるとバイタルエリアで松田に粘ってボールを残され、拾った齊藤未月から右に展開され、右サイドの岡本が今度はファーサイドにボールを入れると、これに合わせた茨田がダイレクトにシュート。これをソンリョンが左手でビッグセーブ。さらにこぼれたところを石原直樹がシュートに行くも、ジェジエウが体を投げ出し、これまたビッグセーブとなります。ここも危ない場面でした。

この後は、基本的に川崎がボールを持ち、シュートまで持っていける場面が続きます。特に62分に泰斗に代わって薫が投入さえると縦への推進力が増し、ゴール前までボールを運べるようになります。

63分には、薫が左サイドの深いところまでえぐってマイナスのクロス、これを相手カットされこぼれたところをヒデ、碧、ヒデと立て続けにシュートを打っては、跳ね返されるという場面がありました。

また、67分には、ヒデのスルーパスから薫が突破し、中に走り込んでいた悠に合わせようとしますが、相手DFに当たり、防がれます。

この時間帯、降りはじめた雨がDAZNで見てもわかるくらいどんどんひどくなっていきます。飲水タイムを挟んで、78分の湘南、GK谷のロングフィードを右サイドでタリクが収めると、中央の石原直樹へ。ここを川崎守備陣が奪いに行ってこぼれたところを松田が残して、茨田、タリクと繋いで、右サイドから岡本がクロスを入れ、はじき返す。湘南の波状攻撃が続きました。

それでも、79分、薫が左サイドでボールを受けて、ドリブルで進むと、相手DFを引き付けて、中央の大聖パス。これを受けた大聖は強烈なシュートを放つもわずかに枠の右に逸れます。その間も雨はどんどんひどくなっていきます。

それでも交代で入った学とL・ダミアンがチャンスを作ります。84分、学が右に抜けると中央のL・ダミアンが頭で合わせます。これが残念ながら、相手GK谷がビッグセーブで得点とならず。惜しい場面でした。

ただ、終盤残り10分くらいの時間、川崎も守りに入ったのか、アディショナルタイムにL・ダミアンが右サイドからドリブルで突破し、自らシュートにいったシーンはありましたが、基本的に湘南にボールを持たれ、我慢する時間帯となります。

それでも、最後まで集中し、押し返し、悠の決めた虎の子の1点を守り切り、試合終了。チャンスは作れど、追加点が奪えず、苦しい展開となりましたが、それでもウノゼロでの勝利。きっちりと勝ち点3を積み上げることに成功しました。

雑感
ウノゼロの勝利、というと1点しか取っていないわけで、最近の試合での川崎の得点力からすると物足りないという結果となりました。他クラブのサポからしたら、勝っているのに、なんて贅沢なことを言っているんだと思われるかもしれません。

しかし、フロサポの僕からしたら、今年は大量得点で勝てているから、この種の心配をする試合が少なかっただけで、昨年は、こういう試合で追加点が奪えず、終盤に追いつかれる、逆転されるという試合を何度も見ています。正直、1点差で迎える終盤は何が起こるかわからない、川崎であっても全然セーフティな感じがせず、ヒヤヒヤさせられました。

結果としては、1点しか取れなかった川崎ですが、スタッツから見れば、枠内シュートも多く、もっと得点を取っていてもおかしくない展開でした。それでも1点しか取れなかった。チャンスは作れているので、決定力、最後の精度、言い方はともかく、もっと点は取れたはずです。

サッカーあるあるとしては、多くのチャンスで決めきれないと相手の少ないチャンスに決められる、というものがあるので、ここでも分ける、負ける、かもしれないという恐怖を感じていました。

とは言え、1点しか取れていないと言いつつ、その1点取った悠は、さすがの決定力で、逆に、多くの決定機を決めることが難しかった状況と考えると、悠の決定力が際立っていたと言えます。その意味で、こういった難しい試合の中、勝利を決定づけるゴールを決める悠は、さすが川崎のエースと言えるでしょう。

なお、ゴールを決めた後のパフォーマンスは試合後のインタビューでぺこぱの松陰寺さんのもの。以前、ぺこぱのしゅうぺいさんパフォーマンスも披露していたので、コンビ2人のゴールパフォーマンスを今回披露できました。これは、悠のサッカーアカデミーの子供たちからのリクエストだったとのことなので、子供たちとの約束も果たせ、勝利も決められ、最良だったのではないでしょうか。

この試合の決定力について、一つ言い訳をするとすれば、大雨でしょう。川崎は、大雨の試合、決定力が落ちる傾向があるように思います。鬱陶しいし、視界も悪くなるし、滑りやすくなるし、足元気にしないといけないし、いろいろ神経を使うので、やり難いのは分かります。もし、晴れていれば、精度がもっと上がるというのなら、それはそれでいいのですけどね。

そう考えると、こういう苦しい試合をしっかり勝ち切って、勝ち点3を取れたことは大きいと思います。得点が1点でも5点でも勝利すれば、勝ち点は同じ3ですからね。

湘南側から見ると、正直、なんで最下位にいるのかわかりません。悠のゴールははっきり言ってスーパーなので、止む無しと除外すれば、しっかり守れています。それも聞けば、怪我人が続出したため、最終ラインのDFは急造の選手らで構成させれていたと言います。攻撃で言っても、湘南らしい波動攻撃も少ないとは言え、試合中にしっかりとありました。

ただ、湘南側に勝ち点が付かなかったのは、決定機に決めきれなかった。それだけです。そのそれだけが大きいのですが、悠が決めきれず、齊藤美月が決めていれば、ひっくり返っていたわけで、実は紙一重の試合だったと思います。

これで、川崎との対戦を終えたので、エールを送りますが、湘南は、スタイルは確立されているいいチームです。あとは、決めきりさえすれば、いずれ勝ち点積上げることができるのではないでしょうか。少なくとも、最下位のクラブのサッカーではなかったです。この試合、負けはしましたが、1点で抑え、チャンスも作った。引き続き自信をもって戦ってもらいたいですね。

湘南を見て、目についたのは、GK谷、DFに入った田中聡、前線では石原直樹、齊藤美月らが、僕の中では脅威でした。GK谷には追加点のチャンスを何度も潰され、最終ラインからの田中聡のフィード、前線の石原直樹の奮起、あるいは齊藤未月の抜け出しにヒヤヒヤさせられました。今後の試合で勝ち点を積み上げ、副次的に川崎の優勝をアシストしてもらえればありがたいなと思う次第です。

次は、2位C大阪との6ポイントマッチです。ここで勝てれば、「優勝」を語ることができる独走状態を作れますし、負ければ、再び混沌のJリーグを演出する羽目になります。1週間空き、涼しくなってきたので、コンディションも双方万全の中やる試合となります。大一番、近年アウェイでは勝てていませんので、3点取れとは言いませんので、しっかり勝ちきってほしい。

 

 

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