女帝小池百合子様の評論。 | セカンドジェジュンライフ☆○o ..:**:.. o○☆

女帝小池百合子様の評論。

 

 

 

先月、小池百合子現都知事が再選された。

 

物腰柔らかく沈着冷静にみえるし、元キャスターだけあって信頼できそうなイメージも

 

あるから、このコロナ禍では思考停止する部分もある都民は

 

アドベンチャーしたくなかったんだろうな。

 

 

個人的には、宰相や首長は、独身や子育て経験無しでは本質的には務まらないだろうと考える。

 

家族を作り、次世代を育てるという結婚生活というものは、いかに経験しないとわからないものか

 

一度でも結婚した者は身をもって感じている。

 

勿論、人の生き方は自由。しかしことのほか人の上に立とうって人は、

 

一通りの人生経験をしていなければ到底血の通った政治なんてできないんじゃないか?

 

それじゃ困るのさ、と。

 

 

 

本題からは逸れたけど

 

宮崎正弘氏のメルマガで、石井 妙子 『女帝 小池百合子』 (文藝春秋) の書評が

 

発信された。

 

 

 

石井 妙子 『女帝 小池百合子』  (文藝春秋) 
評 奥山篤信

 もし誰かが、この本が選挙に致命的になると買い占めをやってるとするなら、大きな声で言って僕は千回でも1万回でも言ってやる<百合子さん心配無用 むしろあなたの政治家の資質があるという証明ですよ。何のネガティブキャンペーンにもならない>
 なんと言っても甲南高女出身(僕は男子校 甲南高校)関学を経てカイロ大学出身まさに女性の野心をひたすら持ち続け国会議員を経て東京都知事の地位を射止めた小池百合子氏には政治活動を始めた頃から多大の興味があり、この本も噂を聞いて渋谷の大書店に二日連続で求めにわざわざでかけたが在庫切れで得られなかった。
 アマゾン通販も元々気の遠くなるような配達時期で諦めていたのだ。そして書店で得られずに、長期戦で、なんと中古品扱いでアマゾンプライムに発注して(1500円がプレミアムついて2400円)にて購入したのだが、配達予定がその翌日というのが延々と遅くなり昨日到着した。
  僕は選挙の関係から与党筋のどっかが買い占めを図っているのではないかと考える。マスクは違法として書物は買い占め利益は違法ではないのでしょうね。余談だが・・
 

 さて一気に読んだこの本 石井妙子氏という1969年生まれ白百合女子大・大学院出身ノンフィクション作家(大宅壮一賞までもらったことのある)は白百合だからカトリックかもしれない。
 だからか知らないが政治とは権力欲や支配欲や動機の不純に殊更<正義の怒り>を発散する、あのカントの純粋理性批判を地でいくような<正義感と倫理感>の強い、まさに自分が偽善者であることすらわからないキリスト者のようなタッチで、まさに<何かの目的か嫉妬心を持って小池百合子を暴いてやろう>という意図で書かれたような気がしてならない。
 

 ある意味で表現の自由のタブーである、身体的欠陥を公にして(小池氏の場合右頬に痣があり女性としてのコンプレックス)始まるこの書物は、実は石原慎太郎氏が<あの厚化粧が!>と揶揄した際に彼女が<痣の存在を告白>したという公の発言があったとしても、それでも僕が著者ならその先天性の自分の力ではどうにもならないファクターについて表現の自由があってもタッチしないのが良識と考えるが・・
 

 そんなコンプレックスから必然的に<嘘で固まった彼女>を次から次と暴いていく彼女には:
 元来政治など古今東西に、純粋培養の潔癖性などあり得ないし、またそんな人間は政治家として相応しくないという経験則が理解できないのだ。政治家とはそれを求める各自の夢と情熱であり、善悪の中で清濁あわせ飲む力量はもちろんのこと、処世術や謀略あるいはマキャベリズムが最も大切なファクター、もちろん僕の持論である<愛国者であること>だけはどんなに泥に塗れても最低限の条件だと考える。
 
 そんな意味で著者が批判する小池女帝の手口や習性というのは、僕にいわすれば政治家の適正条件を満たしているということだ。政治家にキリスト教倫理やカント の純粋理性批判を求めても何の意味もない。政治家とは泥に塗れ牢獄の壁の外か内かに落ちるリスク、さらに命がけでテロにて暗殺される生命リスクなど これらのリスクに二の足を踏むような人間は政治家になるべきではないということだ。
 現代の政治家の堕落は、単なるサラリーマンとしての安定収入のための安定雇用としての議員、さらにそのためには綺麗事と甘い餌を愚民にばらまく<いいカッコしいの偽善者欺瞞者>だけであり、いつもポリコレだけを気にしているのだ。今の日本の政治家だ切腹するとかテロも名誉だと考える人間など1人もいない。これこそ政治の堕落でもあることを忘れてはならない。
 

 小池氏が理念と倫理観に満ちて<愛国者としてそこまで立派な>政治家とは、僕は言わないが(甲南出身阪神間出身という親しみはあっても基本的には中立だ)<大した度胸と玉>であることは事実だ。政界の領袖を次から次と手玉に取るセンスの良さとその実力は、女性ジョゼフ・フーシェ的と言えるかもしれない。
 今回も再選されると思うが、次は天下国家を取る方向に彼女の野心は限りなく進むだろう。
 政治に面白さがなくなったら国民の楽しみもない。そんな意味で将来も激動のきっかけになりうる立場にあるだろう。こんな人材こそバカのような適正もないサラリーマン議員に喝を与えることになると期待するのだ。

 

<<奥山篤信>>

1948年、神戸市出身。1970年、京都大学工学部建築学科卒業。1972年、東京大学経済学部卒業。1972年から2000年まで、米国三菱商事ニューヨーク本社の6年を含み三菱商事に勤務。2001年より研究・執筆などの言論活動を開始。「平河総合戦略研究所」代表理事、勉強会「平河サロン」を主宰するほか、映画評論家・文明評論家として活躍。還暦の後、2014年、上智大学大学院神学研究科修了(神学修士号)。2014年秋から1年間、パリ・カトリック大学(ISTA)に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
キリスト教というカルト 信者になれない、これだけの理由』より

 

 

・・・

「政治家とは潔癖な人物ではなくマキャベリストでなければならないが、今の日本の政治家はサラリーマン化してしまった。政治に面白さがなくなったら国民の楽しみもない」

 

確かにそう思う。サラリーマン政治屋なんて、観てて全くつまらない。

 

慎太郎爺はその点バリバリ「政治家」だった。

 

キリスト教をよく知っている識者がこういう本質を衝いているのが小気味いい。

 

 

 

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