後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「カイユボットの『鉋をかける人々』」

2024年04月05日 | 日記・エッセイ・コラム
あれは随分以前に見たカイユボットの油彩画、「鉋(カンナ)をかける人々」を忘れられません。時々思い出します。
2014年8月13日に国立新美術館でオルセー美術館展で見た絵です。その写真をお送り致します。

1番目の写真はカイユボットの油彩画、「鉋をかける人々」です。
この絵画は強い印象を与えます。描いている画家の筆使いの勢いを感じます。
一気に描き上げたように見えますが、細部まで丁寧に仕上げてあります。
すっかり魅了されましたが、私はカイユボットなどいう名前は知りません。帰宅後いろいろ調べてみました。
そうしたら彼は富裕なので、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌらの作品を買い、彼等を経済的に支援したのです。そしてその作品群をフランス政府へ寄贈したのです。
ギュスターヴ・カイユボットは(Gustave Caillebotte)は1848年にパリで生まれ、 1894年に46歳で病没しました、
彼は数多くの印象派の絵画を買い上げながら自分でも油絵を描き、パリ郊外で菜園を作ったりボート遊びをしていました。ヨットの製作も趣味でした。
一生独身で静かな短い生涯でした。
死んでから50年以上も経ってから遺族が彼の作品を市場に出し始め世に知られるようになったのです。
そして1960年代から1970年代に彼の作品が高く評価されるようになったのです。
日本で彼の初めての絵画展が開かれたのは実に2013年になってからです。それ以前は彼は日本では全く知られていなかったのです。
彼はそんなに有名ではありませんが、私は彼の「鉋をかける人々」に感動しました。
3人の男が床を削る動作が躍動しています。鉋の削る音が聞こえるようです。木の香り、男たちの荒い息遣い、汗の匂いまで伝わってきます。
これ一枚で充分ですが念のためカイユボットの他の作品もご紹介いたします。
なお彼の作品はパリにもありますが、多くはアメリカの各地の美術館が展示しています。

2番目の写真は「屋根の上の雪」(1878)です。

3番目の写真は「ヨーロッパ橋」(1876)です。

4番目の写真は「パリの通り、雨」です。(1877)

今日は日本で2013年に初めての絵画展が開かれる迄全く知られていなかったカイユボットの絵をご紹介いたしました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

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