自作エフェクター その7 「YAMAHA NG-01 ノイズゲート」 | とれすけのブログ

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 さて第七弾はYAMAHA PSEシリーズのノイズゲート NG-01です。

 

 コンプレッサー CO-01、リミッター LI-01と作ってきたので、同じ系統のノイズゲートに手が出ました。これも、NJM13600というICを利用してVCAをコントロールすることで動作するエフェクターということになります。

 

 ノイズゲートというエフェクターは、信号があるレベル以下だった場合に音を消してしまうように動作します。例えば、オーバードライブやディストーションなどゲインを上げるエフェクターを使うと、音を鳴らしていなくてもノイズが目立ってしまいます。そんな時に、歪みエフェクターの後ろにつないで、弾いていない時には音を消してしまうように使用します。

 

 ただ、私の場合、早くからループセレクターのようなものを利用していた為、あまり必要を感じていなかったエフェクターでもあります。確か、一つだけ買ったことがあったと思うのですが、音の途切れ方がいかにも不自然で、結局あまり使わなかったと思います。

 

 そんな中でも、やがてマルチエフェクターの時代が来ると、その中のノイズゲートやノイズサプレッサーなどのエフェクターを使ったりしていました。で、ZOOMのMS-50Gを購入したことで、その中のZNRというノイズリダクションが定番になりました。減衰も自然で、かけていることが気にならない優秀なエフェクトになります。しかも、プリセットしておけますから、歪みエフェクター使用時だけでなく、クリーンな音の時にもそれに合わせた設定でかけています。

 

 さて、NG-01ですが、これもまたKORGのNGT-1と同じ回路になります。

 

 回路図を見ると、NJM13600の他にオペアンプが2つ、トランジスタ、FETが各1つ、5.1Vのツェナーダイオードが1つあって、NJM13600はNJM13700で、FETは2SK303で代替します。他はオペアンプの4558、LM358、トランジスタの2SC2785、ツェナーは5.1Vなのでその通り揃えます。抵抗もコンデンサーも特に特殊な値のものはないのですが、ボリュームだけがちょっと特殊です。22KΩの半固定抵抗は30KΩで代用できますが、2MΩのボリュームは入手不可能でした。こういう時どうするかというと、1MΩのボリュームを2個使うことを考えます。一つを半固定抵抗とするかなど色々考えたのですが、使い勝手が悪すぎます。で、閃いたのが1MΩの2連ボリュームです。これを直列配線することで2MΩのボリュームを実現できるということに気がついてこの問題は解決しました。

 

 基板図を作ります。LI-01よりもちょっと複雑になっています。レイアウトはかなりぎっちりです。例によってNJM13700の不使用のピンは折ってしまって、その下に配線を通します。

 

 段々慣れてきて、この頃になると基板を作るのに困難は感じません。テストも一発OKです。

あとは、調整です。調整用の半固定抵抗が1つありますので、これを調整するのですが、これはエフェクトレベルの調整ですね。

以下に調整手順の和訳を載せておきます。

 

調整手順

1. ノーマル/エフェクトレベルチェックと調整

1) シグナルジェネレーターをNG-01に接続し、2Vp-p. 250 Hz サイン波を適用する。NG-01の設定はあなたが好きなように。

2)出力ジャックにオシロスコープを接続し、図5波形を確認する。

3)フットスイッチのオンとオフを切り替え、直接音と効果音間に大きな容積差がないことを確認する。(10%以内)

4) 必要に応じてVR1を調整します。

 

 ケースの塗装は、今度はメタリック塗料のレッドでいきます。

  

 PSEシリーズも揃ってくるとなかなか圧巻です。ただ、PSEシリーズは専用のシステムボードに組むと、通常のエフェクト以外に、例えばスレッショルドなどのコントロールを外部コントロールできたりと、いろいろ面白い使い方ができるようになっていて、そこはさすがにこのサイズではコピーできなかったのがちょっと残念でもあります。

 

 コントロールはリリースとスレッショルド。効果ですが、これが思っていたよりもいいです。減衰が自然で、音がブツッと途切れたり、ブブブといったようなノイズはまったくありません。リリースを最短にしてもフッと消えるような感じ。アナログ回路としては非常に優秀だという印象を受けました。

 エフェクターボードの方はMS-50GのZNRがあるし、スペース的にも余裕がないので載せないのですが、サブボードなどへ活用はできそうです。これも"使える"エフェクターですね。

 

 久しぶりに行ったダイソーで、新たな完全ワイヤレスイヤホンを発見しました。

以前リポートしたものとは違う機種が出ているらしいことはネットの記事でつい先日見ていたのですが、こう早く出会えるとは思っていませんでした。というのも、この手の製品はいつも品薄で、売り場にないことが多いからです。今回発見したイヤホンも最後の1台でした。

 ということで、購入。1,100円です。

大きさは以前のものよりも大きいです。耳へのフィットは悪くないですが、耳の奥がくっつく感じ。

で、肝心の音です。これがいいんですね。以前のもののような変な周波数の偏りが少なく、音楽を十分楽しめるサウンドです。ただ、低音は普通で、その点は前回のものよりも迫力減といった感じです。また、サ行の子音がちょっと耳につく感じがあります。

 Bluetoothのバージョンは5.0+EDRとなっており、コーデックはSBCの他にAACが追加されています。音の良さにも納得という感じです。その分筐体が大きくなっている形ですね。重量も増しているのでポロっと落とさないようにしないとですね。

これは後日また詳しくリポートしたいと思います。