こんばんは。
自然食エカロンの淡島亜紀子です。
まず最初にお知らせから。
1/15(土)お届けの「お好みBOX」、
受付期間は本日20時までとなっております。
「お好みBOX」はリニューアルして、
お野菜1点からご注文いただけるようになりました。
是非ご利用下さいませ~!
いろいろブログに書きたいことがあったのに、
昨年の夏くらいからはブログを書く時間が作れず、
毎週の「お好みBOX」や対面販売の告知ブログしか
書けていませんでした。
やりたいことと、やっていることが
すっかりズレてしまっていたな~と反省。
一人でやっているので、なかなか難しいものがありましたが、
対面販売を終了させていただいたので、
これからはブログを書く時間も作れるようになるかな?
と思っています。
ということで、早速長文のブログを。(笑)
10年間の対面販売、本当にいろいろなことがありましたので、
振り返ってみようと思います。
長くなってしまったので、お時間のある時に
お読みいただければ幸いです。
今の仕事を始めるまでは事務仕事の経験しかなく、
特にオーガニックに興味があったわけではなかった私が
本当に不思議な流れでこの仕事を始めることになりました。
野菜を扱ったこともなければ、農業のことも何も知らない。
商売したいなんて考えたことも無かったのに・・・。
知人から日本の農業の現状を聞いて、
安心安全な食べ物を広めていきたい!
と強く思ったのがキッカケです。
慣行農法の野菜は、
農薬や化学肥料を何十回もかけて作られている。
作っている農家さんは、商品として作っているだけで
自分達は食べていない。
そんなことを知っていたら買わなかったのに、
そういう情報は消費者には知らされていないこと。
また、発がん性物質だとわかっていながら、
いろいろな加工品に添加物が入れられていること。
それって、毒を盛られているのと一緒じゃないの?
微量ならすぐに死ぬことは無いだろうけど、
少しずつ摂り続けたら、病気の人が増えるのは当たり前では?
と、いろいろ疑問を感じるようになったのです。
何にでも化学調味料が入れられていることも同じで、
子供向けのお菓子にまで化学調味料が入っていて
この国は終わっている・・・と思うようになりました。
※ネットより拝借しました
私も以前は普通に食べていましたが、
化学調味料が入っている食品を買わなくなって
化学調味料の味がよくわかるようになりました。
おせんべいもスナック菓子も、
鍋物のスープ、ドレッシングなど、
全部同じ味がするのですよね~。
今思えば、普通のスーパーで買うのをやめて、
自然食品店で無農薬野菜や無添加食品を
買えば良かっただけのことなのに、
「安心安全な食べ物を広めなくては!」
と、使命感に燃えてしまいました。(笑)
とりあえず、この仕事を始めると決めたものの、
何をやればいいのかも分からない。
最初はそんなスタートでした。
知人のお店の軒先をお借りして、
お野菜の販売をしたことが数回。
そのうちに、また別の知人から
「千代田区に青空市というのがあるから、それに出てみたら?」
と勧められ、試しに出てみることにしました。
千代田区の青空市に出てみたら、
同じ日に出店していた方から
おたくは質の高い有機野菜を扱っているんだから
都心のマルシェに出てみたらいいんじゃない?
と、教えていただきました。
何しろ最初はただの素人でしたので、
マルシェというものがあることも知らなかったのです。
で、その方が紹介して下さって、
有楽町の交通会館マルシェに出店することになりました。
それが本格的な対面販売のスタートでした。
最初の数年は、交通会館マルシェだけでなく、
丸の内マルシェ、川崎のアゼリアマルシェ、恵比寿マルシェ、
ワテラスマルシェなど、いろいろなところに出かけて行きました。
毎週金曜日~日曜日の3日間だけでなく、
祝日も出ていましたし、平日の交通会館マルシェに
出店することもありました。
今、10年前と同じことをやれと言われても、
もう出来ません。(体力的に)
最初の頃、マルシェで有機野菜を販売していたのは私だけで、
他の出店者さんは「価格で勝負!」みたいな感じで、
100円とか150円とか安売り野菜ばかりでしたので、
全然売れませんでした。
あら、綺麗なお野菜ね!
でも、いいお値段ね~!
と、目の前を通り過ぎていく人ばかり・・・。
それでも毎週、地道に出続けていたら、
たまたま購入された方が
普通のお野菜とエカロンで販売しているお野菜の
味や日持ちの違いに気付いて下さって、
毎週お買い物に来て下さる方が、少しずつ増えていきました。
数年後にはかなり売れるようになり、
販売スタートの時間には
お客様が殺到するようになりましたが、
最初の頃は、本当に苦労の連続でした。
ですのでね、最初の数年間は、
この仕事をすることを夫から大反対されていました。
なぜならば、全く利益が出ずに赤字続きだったからです。
当然、自分のお給料も出ずに、タダ働きでした。
都心のマルシェは出店料もそれなりに高いので、
ある程度の売上が無いと、利益は出ずに
赤字になってしまうのです。
生産者さんであれば、
そこまでの赤字にはならないかもしれませんが、
私みたいに仕入れて販売する立場だと
お野菜の仕入れ代金や送料などがかかりますので、
大幅な赤字になります。
川崎のアゼリアマルシェに出ていた頃は
自宅からかなり遠いので、体力的にも大変でしたね。
朝は空いている道路が無いので(高速も一般道も)、
片道2時間以上、混んでいた時は3時間近く
かかったこともありました。
夜遅い時間に帰ってきて、車から荷物を降ろしたら、
もう体力の限界で、そのままリビングの床で横になることが
続いていたので、夫からは大反対されて、
頼むから、その仕事を辞めてくれ。
途中で倒れているんじゃないか?
疲れて運転中に事故を起こしているんじゃないか?
と心配で、こっちが自分の仕事に身が入らない。
と何度も言われました。
でもそのたびに
私はこの仕事がしたいんだ!
絶対にやめない!
と言い張って、辞めることはしませんでした。
(それが良かったのか、悪かったのか・・・笑)
マルシェも新しい人が出て来ては、すぐに消えていきました。
10年前から残っているお店は、ほんの一握りです。
マルシェでの販売が軌道に乗ってからも
いろいろと大変なことがありました。
お野菜は当日の朝、現場に届くように
宅急便で送っていただいていましたが、
配送業者さんの手違いで届かないことが
年に数回ありました。
午前中指定で送っていただいていましたが、
荷物をトラックに載せ忘れて午後便になってしまったり、
間違って他の県に運ばれてしまい、
夕方に届いたり、ひどい時はその日のうちに届かなかったり・・・。
あとは、真夏のクール便で、
荷物の上に保冷剤やドライアイスを置かれてしまい、
届いた時にはお野菜が凍っていたり、
凍ったものが溶けてドロドロになっていたり・・・。
他にスタッフがいればいいのですが、
一人でやっていたので、品出しをしつつ、
届かない荷物を調べて配送業者さんとやり取りをしたり、
余計な時間を取られるので大変でした。
恵比寿マルシェに出ていた時は、
大雨で当日の朝、突然開催中止になり、
大量に届いたお野菜をどうするか困って、
急遽交通会館マルシェに出店させていただくことにしたり・・・。
この時は、大量のお野菜を
恵比寿マルシェの会場まで取りに行き、
それから有楽町へ向かったので、
かなり大変でしたね。
一番悲惨だったのは、平日の交通会館マルシェに出ていた時、
突然、嵐みたいな横殴りの雨が降り始めて、
そんな日に限ってブースが道路沿いの場所でしたので、
商品はびしょ濡れ、私もびしょ濡れで販売どころではなくなり、
すぐに撤収して引き上げることになりました。
販売スタートしてすぐの出来事でしたので、
当然その日は売り上げが無くて赤字。
今となっては全部笑い話ですけれど、
10年間、本当にいろいろなことがありましたね。(笑)
そして、生鮮食品を扱うことの難しさを知りました。
お野菜の箱によっては、10キロ、20キロの箱もありますので、
力仕事は大変でしたが、それでも10年間続けてこれたのは、
毎週お買い物に来て下さる皆様が
美味しいお野菜だと喜んで下さるから。
そして皆様との会話が楽しかったからだと思います。
時々お客様から、「普段は何をされているのですか?」
と訊かれたことも何度かありました。
バイトさんと同じように、当日の販売だけだと
思われていたみたいです。(苦笑)
当日の販売だけなら楽なのですけどね、
実際は発注等の事務処理、農家さんとのやり取り、
経理処理等、全部一人でやっていますので、
片手間に出来る仕事では無いのですよ~。
でも、余裕があるように見えていたなら、
それはそれでいいかな?と。
なんだか苦労話ばかりになってしまいましたが、
とても充実した10年間でした。
いろいろな出会いもあり、楽しくお仕事させていただきました。
今までの10年間は仕事しかしてこなかったので、
これからはプライベートの時間も
大切にしていきたいな~と思っています。
これからも皆様に安心安全な食べ物を
お届けしたいと思っていますので、
2022年もどうぞよろしくお願い致します!
長文のブログを読んで下さって、
ありがとうございました。