イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

気に入った、ワイン(その他)のデザイン番外編;カタルーニャの洗練、素朴、すっとぼけ

2022年08月03日 08時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

スペインのバルセロナ Barcelona で見かけた気になるデザイン、ラベルです。

コーヒーを飲みに入ったバーのカウンターに並んでいたワインの...もちろん エナック Ennak というワインのクロネコのラベルが目についたので写真を撮ろうと思ったら、周りのボトルのラベルにも目が行きました。

エナックは、あらフランスのワインです。帰国してから検索してみました。

どちらもスペイン産の、オンドリがラッパを担いでいる カンタ・マニアナス Canta  Mananas と、うずまき状に並んだ黒いヒツジのシルエットに赤いヒツジのシルエットが点在しているメスタ Mesta 。

エナック の赤丸とメスタ の赤いヒツジは赤ワインを表しているみたいです。メスタの白ワインは緑のヒツジ、エナック の白ワインは黄色い丸であらわされいるようです。

  日帰りで訪れたジローナ Girona のレストランで、酔っぱらってご機嫌の3人の修道士がかわいらしいラベルの、トレス・フララス Tres Frares (カタローニャ語でズバリ、3人の修道士)という名前のフィンカ・ワインを見つけました。

昔の修道院って副業にワインを作ってたところが多いみたいですね。と言ってもこのラベルは中世の修道院由来の由緒のあるワイナリーである...なんて主張したいわけではぜんぜんなさそうです。むしろ新しいんじゃないかと思えるのですが。

息子の職場のとなりにある、ドイツ系スーパーマーケットの格安ワインのグラフィックなラベルも気に入りました。

コン・ウン・パル Con un par  ペアをいっしょに?「二人で飲めば?」ってことでしょうか。ハイヒールのペア(一足)にかけているとか?白ワインは青いハイヒールのイラストでした。

 

何もかもボッタクリの、ホテルの斜め前の東南アジア系の家族が経営するコンビニエンスストアで夫が買った、これまた興味深いラベルのワインです。

アルコールを飲まない私が「これがいい」とワインのデザインで決めて選んだら夫は素直に買いました。スペインの飲んだことのないワインを試したかっただけで、別にどれでもよかったみたいでしたが.。

Vinya del Pesmu 工夫のないネーミング、ぺスムのブドウ園ではいまだに樽に詰めたブドウを足で踏んで潰しているようです。

イヤまさか。とにかく絵がワイナリーの経営者が自分で描いたんじゃないかと思えるほどドヘタだし、女性の髪形がアフロに見えるし、ドレスの色や足もとのブドウの色が全くワインの馥郁たるイメージにつながらないし(トマトジュースかと思います)とにかく素朴で疑問がいっぱいのデザインです。

美味しかったそうです。結局、今回の「気に入ったデザイン」コレクションで買ったのはこれだけですね。

 

息子がミネラルウォーターを買いに寄った、街のなかのスーパーマーケットで見かけたカタルーニャ料理のソースのようです。

 エスピナレ Espinaler という、肉をむしられたサカナの骨ぼうずがマスコットのカタルーニャ語で「背骨(!!!)」という意味もあるらしいメーカーのソースです。

これは実は買って帰りたかったのですが!スーツケースなしの手荷物持ち込みのみの格安搭乗券で飛行機に乗ったため(いつもそうです)一定サイズ以上の液体を持ち込むことは許されていないので諦めました。

息子は、このサカナの骨ぼうずがにこやかに手に持つ黄色いポテトチップの大袋も買いました。ばかにあっさりした塩味でした。

他にもソースやサルサ類を販売している会社のようです。ポテトチップにこのソースをかけて食べろということかもしれません。

私にはこのサカナの骨ぼうすの絵が何とも哀しく思えるのですが、息子は「元気な笑顔が楽しい」という素直な感想です。夫も「笑ってるじゃないか、何を言ってるんだ」と言いました。

哀しいですよね...?

 

 

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昔から暑い夏には一般人に水... | トップ | はじめて行った、獣医師の診... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-08-03 14:09:24
江里様
「骨ぼうすの絵が何とも哀しく」
同感です
日本は 骨に成ったら おしまい 良いも悪いも
諸行無常です だから 骨にまだ 役をさせる気に成らないのです

 骨に成っても 踊るんだと デューク エイセスの「骨の歌」を 学生のころ聞いたのですが
何で この歌が賛美歌なのか 解らなかったのです

 多分 小魚を 食べる習慣が無い方に 尾頭付きだとご馳走だの 雰囲気が ないの方に また大きな鰤やマグロを食べると 刺身だと 嬉しいのですが 解体ショーをみると 残酷だな と思う日本文化で育つと
 骨ぼうず は「違和感」以外に取り様がないのでは 
浅井さんへ (江里)
2022-08-04 05:59:49
ありがとうございます。
諸行無常というドンピシャリな言葉で表現していただき、スッキリしました。
とにかく骨は諸行無常ですよね、「平家の落ち武者」の雰囲気がぬぐえません。
トンカツ屋の看板にブタの可愛いコックさんの絵を描く猟奇性は平気な日本人ですが、骨が明るく大笑い、の絵が食べ物のラベルにえがかれているのはなぜか抵抗感があります。やっぱり諸行無常で片づけていいと思います。このコンセプトは息子にも夫にも説明不能です。
それと...息子に聞きました。あれ、サラダドレッシングとして使うものだそうです。で、フィッシュストックなどサカナはぜんぜん使われていないそうです。ほっとしました!!有名なレストランが商標を売った人気の食品会社だそうです。

教えていいただいた、デュークエイセスの骨の唄、聞きました。美しいメロディーラインとハーモニーがいつまでも残ります。子供の時によく聞いたメロディ―です。こんなへんな歌詞だったなんて!

で、解体ショーって何ですか?!
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-08-04 10:03:45
江里様
 以前 小田急の 豪徳寺に 住んでたので
梅が丘(一つ新宿より)の駅前に 「寿司の美登利総本店」があり 大きなマグロを 土曜と 日曜の お昼に お店で 解体して たしか 食べ放題で
一人1500円だったかな?30−40年前の話です

コメントを投稿

気になる製品、気になるデザイン」カテゴリの最新記事