ウォーレン・バフェットが3月末に保有していた銘柄のトップ10は次の通り。
バンク・オブ・アメリカ(BAC)9億500万株
コカコーラ(KO)4億株
クラフト・ハインツ(KHC)3億2560万株
ウェルズ・ファゴー(WFC)3億2320万株
アップル(AAPL)2億4520万株
アメリカン・エクスプレス(AXP)1億5160万株
U.S・バンコープ(USB)1億5090万株
シリウスXM(SIRI)1億3540万株
ジェネラル・モーターズ(GM)7980万株
アップルは株数ベースでは5番目だが、時価総額では7800万株。IPhoneの製造・販売で、バフェットのポートフォリオでは36.49%と抜群に投資金額が大きい。2016年末の保有はポートフォリオの5.8%であったが、昨年末には29.74%とずば抜けて大きい投資金額である。足元ではもつとも強気で、目先の株価の動きに強気している。
いまや米国を代表する位置にのし上がったが、バフェットにしてこのような超強気する銘柄は珍しい。短期、中期とも株価の上昇の大きいことに確信をもつが、往年のIBMのように名実ともに米国株のシンボルである。
これまでのバフェットの運用成果は1965年~2019年の年平均+20.3%で、S&P500の10%を大きく上回ってきた。
銘柄の顔ぶれは意外性のある銘柄ではなく、なじみのある株ばかりである。バフェットの投資哲学はきわめて常識的で、ここに上げた銘柄にすぐ飛びつきたくなる銘柄はみられない。
しかしバフェットは「だれでも知っている銘柄こそお宝」と長年の持論を捨てない。