音声通話だけスカイプ英会話

英会話学習で大切なこと (回答者:Akira先生)


TOEICスコア990を取得しているAkira先生は、関西大学外国語学部を首席で卒業、言語学や英語教育学を専攻された英語教育のエキスパート。現在は、英語講師として大学や大手英会話スクールで活躍。また、英語力を正しく効果的に伸ばしていくAkira先生ならではの理論に基づいた的確なレッスンが魅力です。今回は、Akira先生に「英会話学習で大切なこと」についてインタビューさせていただきました。

さっそくですが、「英会話学習で大切なこと」についてAkira先生はどのようにお考えでしょうか?

はい。英語学習を長期的に、且つ継続的に愉しく進めていく上で大切な「モチベーション」に関するキーワードを3つご用意いたしました。
1つ目は[関連付け]、2つ目は[適切なレベル]、3つ目は[自己管理]です。
英語学習を続けたい!という気持ちを高く維持するための大切なキーワードです。

■関連付け

~常に自分事に置き換えて学んでみましょう~

例えば、[マイクさんはアメリカに住んでいます]といった典型的な例文があります。この文章からは、自分の日常生活との関わりが全く感じられません。やはり、人間は自分と無関係なことに関してはなかなか勉強に結びつきませんよね。[マイクさんはアメリカに住んでいます]、この文章を[私は東京に住んでいます]のように自分事に置き換えて考えてみましょう。このように勉強している項目は全て、自分の生活と関連付けることで、英語に対する興味がどんどん高まっていくと思います。リスニングやスピーキング、文法など、どんな場面でも常に自分との関わりを見出すように意識を変えていきましょう。

~英語を通じて、人々との関わりを持ちましょう~

また、他者との関わりを持つことも大切です。例えば、オンライン英会話では、英語を学ぶ・教えるといった先生との関係作りができます。また、周りにいる英語学習者の方々と英語に関することを共有することや、仲間を作ることなども大切です。[英語]という素材を使って、人々との関わりを持つことも関連付けの重要なポイントとなります。

■適切なレベル

・自分の能力プラス1が大切

第二言語を学ぶプロセスやメカニズム、およびこれらを研究する学問分野である第二言語習得論の研究では、大量にインプットすることが大切だと言われています。英語を習得する上で、インプットすることは必要条件ですが、ただ単に[BBCニュースを聞く]といった作業は効果的ではありません。必ず、自分の能力プラス1にしましょう。つまり、8~9割くらいが理解できて、わからない残りの部分は周りのコンテクストから推測できるくらいです。

よく英語学習サイトで紹介されているような[聞き流し学習]は意味がないということでしょうか?

そうですね、[聞き流し学習]が効果的だという研究は今のところなく、ほとんど意味がないと思います。ただ、今まで学んだ英語が聞き取れた気づきが学習のモチベーションに繋がる「嬉しい!」「楽しい!」という気持ちを高めることがありますので、そういった学習も良いと思います。[聞き流し学習]は、より効果的に積み上げて勉強していくという上では、あまり効果的ではないということですね。

理論的な側面においても、自分の能力プラス1、少しだけ難しいものを軸にインプットしていくことが大切です。

・達成感

英語を勉強する上で、常に高いモチベーションを維持するためには、「できた!」という達成感が得られる環境作りが大切だと思います。その一つに、オンライン英会話の活用がありますよね。
例えば、英語初級者の方や学習を始めたばかりの方が、いきなり日本語が話せないネイティブ講師のレッスンを受けた場合、「自分はできない」と感じ、ポジティブに捉えられないかもしれません。達成感が得られなければ、モチベーションがどんどん下がっていってしまいます。このように、自分の能力に対して常に肯定的でいれない場合、モチベーションが維持できず、学習を継続することが難しくなっていきます。

長期的に、継続的に英語学習を続けていく上では、モチベーションの観点からでも自分の能力より少し難しいことが学べるレッスンを受けるのが1番良いと思います。そうすることで、自分の能力に自信を持てることに繋がり、モチベーションを維持するためにもとても大切です。

オンライン英会話において、自分の能力よりプラス1、ほんの少し難しいことを学ぶために、気をつけるポイントはありますか?
 
先生方のプロフィールを確認してみてください。[初級者への指導経験が豊富]、[日本語が話せるネイティブ講師]、[TOEIC・英検対策]など、先生の得意分野やこれまでの経歴等が細かく記されているのでそれらの情報を参考にすると良いと思います。
例えば、海外ドラマを観て、話している内容がさっぱりわからない…という状態であれば、日本人講師と学習を進めていく方がより効果的にモチベーション高く学んでいけると思います。

■自己管理

最後の大切なキーワードである自己管理は、「自分で選んで決める」です。
皆さんもご経験があるかと思いますが、自分の意思とは無関係に、誰かに指示されて動くことには、なかなか乗り気になれないのではないでしょうか?一方で、自分の意志で決めたことに関しては、やる気が持続していませんか?

モチベーション研究においても、自己決定がモチベーション・やる気を維持することは科学的裏付けがあり、人間は自分で決めて、自分で何かを行うことにやる気を見出すことができる、とされています。英語学習においても、全て自分で目標を設定し、学習を勧めていく「自己管理」が大切です。
例えば、「今年中にTOEIC600点目指そう」、「今週は新しい単語を3つ覚えていこう」といった、達成できそうな現実的な目標を設定しましょう。大切なのは、先生に委ねるのではなく、自分で目標を設定することです。
また、生涯学習として、愉しみながら英語学習を続けていきたい方は、どのようなペースで、どんな学習をするかは自分で決めていくことがモチベーションを高く保つためにはとても重要です。オンライン英会話の強みは、好きな時間に、様々な先生と学べることですよね。そういった意味でも、長期的な学習には欠かせないツールだと私(先生)は思います。

受動的な学習ではなく、目的に合わせた小さな目標を自分で立てていく能動的な学習の方がより愉しく、長く継続しやすいと思います。自らの意思で行動していくことが大切なのですね。
 
そうですね。定期的に試験を受けることも、目標設定の一つになると思います。
試験を受けることで、自分の能力を確認できますし、試験に対する緊張感が良い刺激になります。例えば、「3ヶ月後にTOEICや英検を受験する」と自分で目標設定した場合、少しプレッシャーが生まれますよね。こういった試験を用いたモチベーションの維持も効果的だと思います。この場合も同様に、3ヶ月後まで自分はどうしていくのか?自分で決定し、自己管理していくことが大切なポイントです。

短期的であれば、他者からの指示でも継続することは出来ますが、それが1年、2年と長期で考えた場合は自分で選んで、自分で決めていく方がモチベーション高く学んでいけると思います

以上が、今回お話した3つのキーワード[関連付け][適切なレベル][自己管理]は、長期的に継続的に、且つ愉しく英語学習を続けていくために大切な、モチベーションに関するアドバイスです。

■事務局よりコメント
受動的な学習スタイルを取り払い、好奇心旺盛に愉しみながら英語の面白さに触れていく能動的なレッスンこそが、英語学習における大切なポイントだと感じます。Akira先生はその愉しさや面白さを育てていく、理論に基づいた効果的なレッスンを提供されています。モチベーション高く学習を進めたい方、能率的な方法で学びたい方は、ぜひ一度Akira先生にご相談くださいね。

オンライン英会話[大人の英会話倶楽部]の日本人講師: Akira先生のプロフィールはこちら↓
https://www.english-dialogclub.com/wte/prfdtlfrm/1801