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9月8日(木曜)
20時過ぎ頃
私の両親とあおちゃんが病院をあとにした後
私は一人、ラウンジのソファに座りました。
先ほどまでとはうって変わって、恐ろしいほどに静まり返る空間。
ラウンジにはもう1組の人たち(男女2人)がいらっしゃるので
先ほどは騒がしくしてしまって申し訳ないなと、今になって反省しています。
ソファに座り、うつむき、下を向く私。
だめだ
なんか
一人になると
いろいろ込み上げてくる。
旦那の名前を心の中で何度も何度も呼びました。
1秒、1分と、時間がたつのがこんなに遅いのかと思う中
旦那の両親と弟が到着しました。
私は再度、旦那の状況説明をしました。
病名と、今行われている手術の内容。
私の口から同じ事を説明するたび、私の精神と気力も少しずつ剥がれて行くような感覚に。
でもこれは私の役目…。
しっかりしないと。
旦那はもっともっと頑張っているのだから。
義両親には、私の両親よりももう少し詳しく説明しました。
旦那のお父さんお母さん、なのですから…。
「最悪、意識がもどらないかもしれないと言われました…」
私の言葉に凍りつく空間。
「先ほどの病院で、一目会う事ができたのですが、その時…意識はなくて…。肌の色が…真っ青で、青紫色のようで……っっ」
その一言を放った瞬間、頭の中で、旦那の姿が鮮明にうつし出され
私の目から涙がボロボロこぼれ落ち
それ以上話す事が出来ませんでした。
私の心もボロボロと崩壊していくようでした。
それから数十分たった頃、1人の看護師さんがやってきました。
「ご家族の方ですか?先ほど手術が終わりましたので、のちほど医師から説明があります」
手術が…終わりました!
「説明を受けれるのはお1人様までなので、奥様、また後でお呼びします」
「わかりました」
コロナの影響なのか、何をするにも1人までと制限されてしまっているようです。
その後看護師さんから案内があり、私1人個室へ移動しました。
先ほど医師から説明を受けた部屋です…。
そこで椅子に座って待ちました。
すぐに男性の医師が部屋に入ってきました。
先ほどの医師とは別の方で、青い手術着のようなものを着ていました。
医師は手元に手術説明書を用意し、すぐに説明に入りました。
「今回の手術、ここの血管、裂けた範囲が大きかったのですが、とにかく緊急を要する状況だったので緊急の処置という事で緊急手術になりました。人工血管に置き換える処置をしました」
「…はい」
机には書類に貼られた1枚の写真がありました。
心臓の写真です。
それは、たった今手術したばかりの旦那の心臓の写真です。
むき出しになった心臓。
その心臓の近くの太い血管が、ホースのようなもので繋がっています。
これが、人工の血管なのでしょう…。
「難しい手術でしたが成功しました。患者の年齢が43歳という事で、まだ若いですしあとは術後どうなるか、本人の力次第です」
「はい…」
手術は成功…という言葉に安堵し、私は大きく息を吸いこみました。
「ちなみに、ご本人の親族の中で、心臓系の病気の方はいますか?」
「いや…いないと思います。」
「そうですか、40代で大動脈解離になるのはかなり稀だと思うんですが、大体はご高齢の方に多い症状なので。でも、本当に稀に若い方も発症する病気なのでね…」
「はい…」
毎年健康診断を受けていますが、血圧も心臓系もオールAの健康体だった旦那。
なのに、そんな稀に今回なってしまった旦那。
もう、過労としか原因はないと思う。
「それとですね」
そして次の瞬間、
聞きたくなかった、医師の言葉を耳にすることになった…。
「これからあと24時間以内に意識が覚めなければ、ずっとそのまま…という可能性も覚悟してください」
「24時間以内」
私にとって不安と恐怖に襲われる夜のはじまりだった。
次に続きます。
いつもと違う雰囲気のブログを読んでくださりありがとうございました。
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