2021-11-24

サル社会の構造④~改めて原猿メスに同化~

今回はもう一度、原猿のメスに同化していきたいと思います。

食性が変わって(葉っぱが食べられるようになって)エサも豊富になるとともに大型化。天敵も減少。
防衛力と生産力に優れた陸海空に代わる第4の世界を手に入れた原猿は、一気に繁殖し、樹上は過密状態に。

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若オス
過密状態となり恒常的な縄張り闘争が起こる。縄張りが重合しているのでどこにいっても他のサルの縄張りを侵犯することに。若オスたちは飢えに苛まれ、食糧を得ようとすれば、縄張りオスに襲われ、追い払われる状態。

縄張りオス
縄張りオスは、若オスたちの縄張り侵犯に加えて、縄張りが重合する他のオスと度々遭遇し、傷を負うことも。
常に過剰緊張状態

メス
乱戦状態下ではメスは縄張りを確保できないつまり餌も生殖の場もない状態。したがってメス同士も縄張り闘争の敵であり、弱いメスはメスからも攻撃を受けることになる。
オスから常時攻撃を受けるのも初めての事態ではあるが、ほぼすべてのメスが縄張りを持てないのは史上初めての事態。

☆このような状況でメスはどうした?
メスは縄張りオスの不全解消欠乏を見て取って、オスに親和充足を充てることで、強いオスの近くに居続けようとした。
この時の原猿たちの縄張りは、重なり合っていて、縄張りを持てない若オスたちは常に誰かの縄張りを侵犯している状態。
縄張りオスは、この縄張りを常に侵犯されていること、つまり恒常的な縄張り闘争によって、常に緊張状態。
いわばイライラしている状態。
そんな中オスにメスが近づいて行ったらどうでしょうか?
縄張りオスは、メスも若オスと同様、自分の縄張りを侵犯する敵とみなすため、縄張りに入ってきたメスを追い出してしまいます。
メスの目的は縄張りオスに守ってもらうこと。つまり近くに居続けるために、縄張りオスを注視し、オスの不全解消欠乏を見て取って親和充足を充てたのです。

さらにこの時の原猿たちの親和様式は、鼻をなめること。
しかし、敵とみなされている状態から、鼻をなめるという親和充足に至るまでは、相当の距離がありそう。
注視に注視を続け、メスは縄張りオスに近づけるタイミングを見つけます。
そのタイミングは縄張り争いで疲れているときやけがをしているとき。
その際に傷口をなめることでオスとの親和充足を深めていったのではないでしょうか?
オスは不全解消につながり、メスは縄張りオスの近くに居続けることができた。
逆境の中でも、一筋の可能性を見つけ、そこにとことん向かっていく。

次回は若オスたちに同化していきます!お楽しみに^^

List    投稿者 takayama | 2021-11-24 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)No Comments » 

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