片付けられる人の強み
今、2度目の同居をしている義母は、2017年の年末に一人暮らしをしていた家の中で骨折し、入院しました。それがなければ、まだ一人暮らしをしていたと思います。
今日は、骨折してすぐ通いはじめた義母の入院先で感じたことを書きます。過去記事に加筆し、更新します。
骨折した当初はバタバタしました。毎日のように入院先へ通いながら、不義理を通してきたことを悔いました。
それまでのことを悔いるとともに、義母のすごい面に接し、あらためて感じたこともありました。それが、片づけ上手な人の強みでした。
●広い家の中がすべて片付いていたため、こちらが入院準備をするのも、留守になった家を見守るのもラクだった
●どこに何があるかを義母自身がはっきり覚えていたため、必要なものをすぐ見つけられた
ベッドにいる義母が、細かいものの在りかまでしっかり把握していたのには驚きました。
必要なものそれぞれを「○○の◇◇あたりに入っているから取ってきて」と指示してくれて、本当に助かりました。
入院時に必要なものというのは、だれでもそう変わらないはず。でも、本人の記憶があいまいなままでは、その人だからこそ必要なものは探せません。
50代もあと少しの私に、どこまで義母と同じように出来ているだろう…。いえ、きっと今なら大丈夫だと思いたいです。
モノもコトも
年末年始は地方特有の行事や慣習になっていることがあります。
2017年の年末から2018年のはじめにかけても、私が最初に同居していた頃と同じこと、そうでないことが、いろいろとありました。でも、義母が正確に教えてくれたのでスムーズに出来ました。
それらのお付き合いは、義母が60年近くずっと守ってきたことです。
入院していても気になる、ご近所とのそういうお付き合い。私や夫に任せることに不安はあったでしょうが、家にいなくても続けられたのは、義母にとっても私たち夫婦にとっても良かったです。
高齢になっても
転院したリハビリ病院へ、町から要介護認定の認定調査にきてもらったのが、つい昨日のことのように思います。
そのときはまだ義母は明るくて元気で、介護度も要支援1でした。でもだんだんとすすみ、2年前には要介護2になりました。
私たちとの同居をずっと望んでいた義母が、今のこの暮らしをどう思っているかはもうわかりません。
でも案じているのは、きっと私だけです。ほんとうはもっと大切にしないといけないのではないか、あんなに距離を取ってしまっていたのだからと、いつまでも過去を引きずっているのは私だけ。
▶どっちが幸せ?義母と母を比べて考えた週末今も義母は、片づけ上手なままです。塗り絵をがんばった日は、テレビボードの引き出しにしまいに行きます。
2度目の同居をはじめた頃は、もっと沢山のことができていましたが、今でも十分がんばっていると思います。
終わりに
介護度がすすんでも、片づけ上手な義母のままでいてほしいです。
家が片づいていることや
、モノやコトの管理が出来ていることというのは、年をとってからの大きな強みになると思いました。
私は、義母のお世話は今のペースで続けます。無理はしません。それがお互いのためだと思っているからです。
敬老の日だったので、2度目の同居をはじめた頃のことを思い出してまとめてみました。よかったらみなさんも、ご両親との今までをふり返ってみてくださいね。
良い娘や良い嫁になろうと頑張らなくていいと思います。ただふり返るだけで。
2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。