『すてきな三にんぐみ』(トミー=アンゲラー 作・今江祥智 訳、偕成社) | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

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最近、Instagram(3366katsuya)ばかり更新していて、こちらでは久しぶりの投稿になります(汗)

 

治療院に来られた方はよくご存じでしょうが、うちの待合室にはたくさんの絵本が置いてあります。

 

小さな子どもさんのため……と言いながらじつは私が絵本好きだったりします(笑)。

 

今日はこんな絵本はいかがでしょう。

 

 

『すてきな 三にんぐみ』トミー=アンゲラー 作・今江祥智 訳、偕成社)

 

私が大好きな絵本作家のひとり、トミー・アンゲラーさんの代表作です。

 

アンゲラーさんは1931年フランスのストラスブール生まれ。

1956年にアメリカに移住し、画家・漫画家・絵本作家や広告美術など幅広く活躍し、ヘラルド・トリビューン賞、国際アンデルセン賞画家賞等を受賞。

主な絵本に、『すてきな 三にんぐみ』(偕成社)のほか、『ぺちゃんこ スタンレー』(あすなろ書房)、『へびのクリクター』(出版局)、『ゼラルダと人喰い鬼』(評論社)などたくさんの作品を残されています。

 

彼の作品は深い黒を基調とするものが多くて、そのことが感覚を研ぎ澄ませ、想像の世界が広がっていくように感じます。

この作品も例外ではありません。

 

『すてきな 三にんぐみ』は、三人組の盗賊とひとりの孤児の物語です。

盗みを繰り返す盗賊たちは、ある夜、孤児のティファニーと出会います。ティファニーと一緒に住むことになった盗賊たちは、彼女の何気ない一言から、今まで盗んできた宝を使って城を買い、彼女と同じような孤児たちを集めてともに暮らすようになります。

 

この物語の中で盗賊たちが罪を悔いたり、孤児を哀れんだりすることは一切ありません。盗賊たちは目の前に起きることに率直に反応するうちに、結果として孤児救済に駆け回るというこの意表をつく物語。いかにもアンゲラーらしい作品です。

 

話しは変わりますが、トミー・アンゲラーさんは自分の作品のほとんどを、自分の出身地であるフランス・アルザス地方のストラスブールの美術館に寄付しているそうです。その数なんと8000点!

 

そのことについて彼はこう言っています。

「わたし個人の手許にしまいこまれているよりも、こうして多くの人たちと共有財産として公開され、楽しんでもらえたほうがいいにきまっているでしょう?」『芸術新潮』2009年8月号)

この言葉を目にしたとき、とても共感・共鳴したのを覚えています。

 

鍼灸の世界も私が若い頃はそうでした。師匠の先生が何一つ隠すことなく自らの知識や経験を弟子たちにただで教えてくれて、何かあれば小遣いまでくれて……。私が研修生をとっていた時もそれにならって知っているすべてを包み隠さず教えてきました。患者さんの「治った!」という幸せが、私の知らないところでもどんどん広がっていくのなら、一人でも多くの人を治したいと思って日々診療している一鍼灸師として、こんなに嬉しいことはないと思うから……。

それが今は高額な講習料をとって、しかももったいぶって教える先生や団体が増えてしまいました。

 

『すてきな 三にんぐみ』で孤児のティファニーのセリフはたったひとつ、〝What is all this for?〟(まあ これ、どうするの?)です。この一言で盗賊たちの人生を変えてしまうのです。決して責めるのではのではなく、彼らの考えや気持ちを知ろうとする問いかけなのです。この言葉の意味は深い……。

 

 

…トミー・アンゲラーについてもう少し深く知ろうとするならこの本もおすすめです。

 

『トミ・ウンゲラーと絵本 その人生と作品』今田由香、玉川大学出版部)

 

 

 

 

 

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