お刺身売り場のカツオのたたきをアレンジ | 遅発型アレルギーの管理栄養士 Yoshi Aのブログ

遅発型アレルギーの管理栄養士 Yoshi Aのブログ

2013年8月30日。
遅発型アレルギー検査の結果、卵、小麦、大豆、乳製品とパイナップルの除去が必要になりました。
その後、除去食の状況や、現在の状況など、書いてみたいと思います。

遅発型アレルギーと付き合って1年以上になります、YoshiAです。



お正月明け直後は、、近所のスーパーに行っても、美味しそうなお刺身が見当たらず、青魚のお刺身好きとしては残念に思っていたのですが、最近はだいぶ日常モードに戻ってきたように思います。

今回、手ごろな値段のカツオのたたきがお刺身売り場にありました。


毎日、こだわって作るのもいいのですが、たまには、気楽にご飯を準備する日もあっていいと思っています。
ただ、スーパーから買ってきただけの発泡スチロールのトレーのままでは、ちょっと物足りないので、アボカドと大葉を使って、ボリュームのあるサラダ風にアレンジしました。


お醤油は控えているので、盛り付け終わった後から、直接お塩を全体に振りまして、エキストラバージンオリーブオイルを回しかけています。
本日使用したお塩は、「天塩」の「やきしお」です。


カツオ、アボカド、オリーブオイルと、日頃不足しがちな脂肪酸補給メニューになっていました。


 



カツオだけでなく、サンマやイワシなど、青魚と呼ばれているお魚には、とても重要な役割を持った栄養素が含まれています。
ω-3系(n-3系)と呼ばれる不飽和脂肪酸です。

有名なものですと、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(イコサペンタエン酸)なんかは聞かれたことがあると思います。



この栄養素は、身体の細胞単位でいうと、「細胞膜」上で「炎症」が起きている時、それを鎮める役割を担っています。
まるで火消しですね。



ちなみに、まるっきり反対の役割をする脂肪酸もあります。

ω-6系(n-6系)と言われている不飽和脂肪酸がそれにあたり、細胞のトラブルを感知して炎症を起こし、原因を排除しようとします。


トラブルがあったら、炎症も必要。

ただし、あんまり長引くと消耗するので、程よいところで治まることも必要。
お互い必要で、補い合って役割をこなしているのですね。



どちらの脂肪酸にも、体内で合成できない、つまり、人間が自力で作ることができない「必須脂肪酸」が含まれています。
どっちも必要なのに、一方が炎症を起こして、もう一方が炎症を治めるって、なんだかおもしろいと思います。


遅発型アレルギーの場合、原因となるのは「腸内での炎症」が大きな要因となります。

既に炎症が「起きて」いますので、火消しの栄養素は外から補充する必要が出てくると思っています。

こういう時こそ、意図的に補充を心がけたいものです。



身体の仕組み、特に「代謝」と言われる仕組みを学んでいくと、似たような構造なのに性質が異なる物質が、お互い反対の役割を担いつつ、お互い助け合っているような組み合わせがたくさん出てきます。
栄養素のひとつの役割だけをフォーカスした結果、意図的に食べる内容を偏らせることになり、保たれていた均衡を崩すきっかけになることがあります。

特定の食品に病的にこだわったり、ある食品の特定の効果ばかりにフォーカスしても、身体にとってのメリットは少ないかもしれませんね。


脂肪酸の話に戻りますが、現在はω-6系が身の回りにあふれていて、摂取しやすく、ω-3系はなかなか摂取できていない環境と言われています。
このような場合は、人間の方でバランスをとるべく、多少「意図」して、ω-3系を補うような食行動を取ることが重要になってくるのではないでしょうか。




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