文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題〈1〉〜〈4〉 | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

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日本語アレコレの索引(日々増殖中)


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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【7】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1789673749&owner_id=5019671

mixi日記2011年11月25日から
 文化庁が平成19年(2007)2月2日に発表した「敬語の指針」というものがある。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
「形容詞+です」などはそのはるか昔に発表したものなので、いわば集大成的なものなのだろう。敬語の問題などを考えるときには非常に有意義だが、よくわからない記述も多い。
 

【伝言板【板外編7】デス・マス体が書きにくいワケ1】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1114634130&owner_id=5019671
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〈文化庁は昭和27年の段階で「大きいです」「小さいです」の形を認めています。 〉の根拠になるリンクが2つとも切れている。油断も隙もない(泣)。
 代わりになりそうなのは……2007年の「敬語の指針」の28ページの下記の部分かな。

「敬語の指針」p.28から=====================
4 丁寧語
「です「ます」を付ける上で留意を要する点は特にない。( 高いです。」のように形容詞に「です」を付けることについては抵抗を感じる人もあろうが,既にかなりの人が許容するようになってきている。特に「高いですね「高いですよ「高いですか」などという形で使うことに抵抗を感じる人はほとんどいないであろう。)
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221)突然ですが問題です【日本語編10】──「~させていただく」【解答編】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1500159854&owner_id=5019671
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1)相手が所有している本をコピーするため,許可を求めるときの表現
  コピーを取らせていただけますか。
2)研究発表会などにおける冒頭の表現
  それでは,発表させていただきます。
3)店の休業を張り紙などで告知するときの表現
  本日,休業させていただきます。
4)結婚式における祝辞の表現
  私は,新郎と3年間同じクラスで勉強させていただいた者です。
5)自己紹介の表現
  私は,○○高校を卒業させていただきました。
6)ビストロSMAPでの中居クンの口上
  なんでも作らさせていただきます。
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「敬語の指針」p.41から=====================
 上記の例1)の場合は,ア),イ)の条件を満たしていると考えられるため,基本的な用法に合致していると判断できる。2)の例も同様だが,ア)の条件がない場合には,やや冗長な言い方になるため,「発表いたします。」の方が簡潔に感じられるようである。3)の例は,条件を満たしていると判断すれば適切だが,2)と同様に,ア)の条件がない場合には「休業いたします。」の方が良いと言えるだろう。4)の例は,ア)とイ)の両方の条件を満たしていないと感じる場合には,不適切だと判断される。5)の例も,同様である。ただし,4)については,結婚式が新郎や新婦を最大限に立てるべき場面であることを考え合わせれば許容されるという考え方もあり得る。5)については,「私は,卒業するのが困難だったところ,先生方の格別な御配慮によって何とか卒業させていただきました。ありがとうございました。」などという文脈であれば,必ずしも不適切だとは言えなくなる。
 なお,ア),イ)の条件を実際には満たしていなくても,満たしているかのように見立てて使う用法があり,それが「…(さ)せていただく」の使用域を広げている。上記の2)~5)についても,このような用法の具体例としてとらえることもできる。その見立てをどの程度自然なものとして受け入れるかということが,その個人にとっての「…(さ)せていただく」に対する「許容度」を決めているのだと考えられる。
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246)【「やる」 「あげる」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1523098273&owner_id=5019671

「敬語の指針」p.8~から=====================
2 世代や性による敬語意識の多様性

 言葉遣いや言葉についての考え方は,世代によって,あるいは性によって異なる場合が少なくない。敬語の使い方や敬語についての考え方もその例外ではない。
 例えば,「植木に水をあげる」と言うか「植木に水をやる」と言うかについて,文化庁「国語に関する世論調査」(平成18年2月調査)においては,「あげる」と言う男性回答者の割合は,10代・20代では30~40%台であるのに対して,50代・60代以上では5~10%台であって世代による違いが見られる。同じ質問について女性回答者は,多くの世代において「あげる」と答えた人の割合が男性より高いが,同時に男性と同様の世代差も見られる。また「ふだん「弁当」という言葉に「お」を付けるかどうか」について「お弁当」と言うと回答した人の割合は,すべての世代を通じて,男性は10~30%台にとどまるのに対して,女性はすべての世代で約70~80%台の高い割合である。
 こうした敬語の使い方についての世代や性による違いに関して,本指針は以下の2点を指摘する。
 一つは,敬語の使い方の違いには,その敬語についての理解や認識の違いが反映していることを考慮すべきだということである。例えば,「植木に水をやる」を適切な言葉として選ぶ人は,「あげる」に謙譲語的な旧来の意味を認め「植木」はその種の言葉を用いるべき対象物ではないと考えている可能性がある。一方,「あげる」を使うと答える人は,この語の謙譲語的な意味が既に薄れていると考え,同時に「やる」という語に卑俗さ・ぞんざいさを感じてこれを避けている可能性がある。現代は,この二つの考え方が言わば拮抗している時代であろう。「植木に水をあげる」という場合の「あげる」は,旧来の規範からすれば誤用とされるものであるが,この語の謙譲語から美化語に向かう意味的な変化は既に進行し,定着しつつあると言ってよい。
 敬語の使い方や意見の異なりを考える際,例えば「あげる」と「やる」についての理解や認識にこうした違いがあるように,それぞれの使い方や意見のよりどころとなっている別の理解や認識があること,つまり,自分自身とは異なる感じ方や意見を持つ人が周囲にいることに留意する必要がある。
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 ところで、この文化庁の「敬語の指針」はどこまで信用できるのだろう。
 少なくとも〈「参る」や「申す」は,謙譲語IIに当たる敬語である〉はおかしい。「申す」は謙譲語のこともあれば、そうでないこともある。「申し上げる」の形にしないと、謙譲語とは言いきれないはず。
「お申し出」の類いが謙譲語でないのは、複合語だからではなく、「申す」自体が謙譲語でないことがあるからだと思う。


337)【「ご持参ください」は失礼な言い方か】Yahoo!知恵袋
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1622163409&owner_id=5019671
「敬語の指針」p.39から====================
(前略)「参る」や「申す」は,謙譲語IIに当たる敬語である。しかし,「御持参ください」,「お申し出ください」,「お申し込みください」などといった表現の中に含まれる「参る」や「申す」は,謙譲語IIとしての働きは持っていないと言ってよい。したがって,これらの表現を「相手側」の行為に用いるのは問題ない。
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413)【「~ない」形の形容詞の迷宮──【2】「とんでもございません」】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1674741224&owner_id=5019671
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実は、H15年度、文化庁が「とんでもございません」が気になるかどうか調査したところ、およそ7割の人が「気にならない」と答えたのです。これらのことから、文化庁はH19年2月「敬語の指針」の中で、【褒められたことに対し、謙遜して否定する場合の言い方としては、問題がない】と発表しました。
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 文化庁が認めたのでは、「誤用とはいいきれない」と考えるしかないのでしょう。
 しかしながら、個人的には当分は認めたくありません。自分では使わないし、校正の仕事で目にしたら、修正します。ただ、世の趨勢がそこまで来ていることは覚えておくことにします。

 個人的には、
「申し訳ございません」は誤用とはいえない(自分で使うのはできるだけ避ける)
「とんでもございません」はほとんど誤用(自分では使わない)
 と考えることにします。下記のトピをご参照ください。


443)【「召し上がってください」「お召し上がりください」は二重敬語か】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1691635798&owner_id=5019671
「敬語の指針」p.30から====================
(2) 「二重敬語」とその適否
 一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。例えば「お読みになられる」は「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で,更に尊敬語の「……れる」を加えたもので,二重敬語である。
「二重敬語」は,一般に適切ではないとされている。ただし,語によっては,習慣として定着しているものもある。
【習慣として定着している二重敬語の例】
 ・(尊敬語)お召し上がりになる,お見えになる
 ・(謙譲語I)お伺いする,お伺いいたす,お伺い申し上げる
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 こんな書き方でわかるのかな。
 Wikipedaのように「不規則動詞一覧」をつけてくれないと誤解されるよ。そうでなくても、当方のレベルだと「同じ種類の敬語」ってあたりで躓きかける。
 たとえば、「召し上がりました」は「召し上がる」(尊敬語)+「ました」(丁寧語)だから二重敬語ではないってことだろう。


「報告案」というのあったらしい。どう違うのかはいずれ。
http://www.bunka.go.jp/1osirase/pdf/keigo_sisin_houkokuan.pdf



文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題〈2〉
mixi日記2013年01月27日から

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【10】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1880457960&owner_id=5019671

 直接的には下記の続き。
【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1798665663&owner_id=5019671
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html

突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」  解答編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1300.html
================引用開始
3 「ねぎらい」と「褒め」の問題

【27】 時間外に仕事を教えてくれた上司に「どうも御苦労様でした。」と言ったら,「御苦労様はないだろう。」と笑われてしまった。それで,書類作成に追われた上司が帰る時には「御苦労様」以外の言い方を考えてみたのだ が,適切な表現が浮かばず,そのままになってしまった。そういう気持ちを表したい場合には,どうすれば良いのだろうか。

【解説1】仕事について教えてくれた上司に対しては,「どうもありがとうございました。 (大変助かりました。)」と感謝の表現にすれば良い。また,書類作成に追われた上司に対しては,「(本当に)お疲れ様でございました。」などと言えば良いだろう。
【解説2】「御苦労様」は,基本的には,自分側のために仕事をしてくれた人,例えば, 配達をしてくれた店員などに対して,「ねぎらい」の気持ちを込めて用いる表現である。(なお,このような場合に「お疲れ様」と言うのは不自然である。)ねぎらいは, 上位者から下位者に向けたものとなるため,目上の人に対しては,「御苦労様(でし た)」を用いない方が良い。
これに対し,「お疲れ様」は,「ねぎらい」の気持ちを込めて使われる表現ではあるが,一緒に仕事をした後など,お互いに声を掛け合うような場合にも多く用いる表現 である。(なお,このような場合に「御苦労様」と言うのは不自然である。)そのよう な状況であれば,「お疲れ様」ではなく「お疲れ様でございました」などを用いると いうような丁寧な言い方であれば,だれに対しても使える表現である。したがって, 仕事上の上司であっても使うことができる。
要するに,時間外に仕事を教えてくれた上司に対しては,「御苦労様でした」というねぎらいの言葉ではなく,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表す言い方に変えた方が良く,一緒に書類作成に追われていた上司に対しては,「お疲れ様で ございました」と,気持ちを込めて表現すれば良いわけである。
ただし,このような定型的な表現ではなく,例えば「おかげ様で仕事が少し分かる ようになってきました。」などと,別の観点に立った表現を使うことで,上手に自分の気持ちを相手に伝えることも可能である。(P.45~46)
================引用終了

「敬語の指針」の最後の段落部は正論だけど、わざわざこんなことを書く意味があるのだろうか。
「可能ではある」けど、独自の言い方をするのがむずかしいから、こういう「定型的な表現」が求められているのでは。その「定型的な表現」のなかで何が適切か、何が無難かということを説明した結論がこれって……。
「AとBのどちらがいいですか。ほかにいい言い方はありませんか」
 という質問に対して、
「そんな紋切り型ではなく、独自の言い方を工夫しましょう」
 って答えてるんだよな。スパルタ式だな~。


文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題〈3〉

「敬語の指針」ってあんまりにも長いもんで通してマジメに読む気にならないけど、やっぱいろいろヘンなとこがあるみたい。
「敬語の指針」P.39に下記の記述がある。

http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
================================引用開始
4 自分側に「お・御」を付ける問題
【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がするが,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに,自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。
これは,どう考えれば良いのだろうか。
【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語I
として,「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,
美化語として用いる場合もある。

「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は,結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。
================================引用終了

【20190407一部を書きかえました】 
 詳しくは下記をご参照ください。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12452630150.html

 これ相当マズいんじゃない?
 大前提として、自分の行動や持ち物につく「お/ご」は2種類あることを説明するべきでは。
 まず、動詞について謙譲語になる場合。
 もうひとつは、名詞について謙譲語や美化語になる場合。
 ↑の説明が悪いのは、美化語と謙譲語の説明がないこと。
「結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用」がどういうことか、この説明でわかるのだろうか。
 たとえば、「お考え」。「先生のお考え」なら尊敬語で問題がないだろう。「私のお考え」の場合は美化語とも謙譲語とも考えにくい。そうなると、「自分側に尊敬語」を用いているような感じになるので「誤用」になるということなんだろう。
 かなり言葉足らずだと思う。
 名詞につく「お/ご」は尊敬語、謙譲語、美化語の3通りがある。いずれの場合も「お/ご」がつきにくい言葉がある。これはある程度は理屈をつけられるが、最終的には「慣習」によるとしか言いようがない。詳しくは『敬語再入門』の詳細なリストを見てほしい。
 ただ、名詞につく「お/ご」は、尊敬語か美化語か不明のものや、謙譲語か美化語か不明のものもある。さらに言えば、美化語の適否は使い手の性別やキャラクターにかかわってくるので、一概には判断できない。

■相手側の事物につく場合
 基本的には、尊敬語と考えるのがわかりやすい。美化語とまぎらわしいものもある。
■自分側の事物につく場合
1)相手に関わる事物
 基本的には、謙譲語と考えるのがわかりやすい。これも美化語とまぎらわしいものもある。「相手に関わる事物」はやや曖昧だけど、ほかに言いようがない。
「敬語の指針」の〝<向かう先>を立てる場合〟がわかりやすいと思う人は、そちらで考えてもいい。
『敬語再入門』は〈「主語」「補語」「高める」をキーワードにして説明〉している。こちらのほうがわかりやすいと思うが、あまりにも長すぎて引用できない(泣)。
2)相手に関わらない事物
 謙譲語ではないので美化語になる。美化語の適否は相当微妙な例が多数ある。

 少しだけ具体例をあげておく。
 たとえば、「敬語の指針」に出てくる「私の御旅行」(「御」は相当イヤなので、以下は「ご」と書く)。
 たしかに「私のご旅行」は基本的に×だろうが、下記ならどうだろう。
「わたくし、来月お友達とご旅行にいきますのよ」
 言葉遣いの丁寧な(ある程度の年の)女性なら、この程度の言葉は使うのでは。
「お友達」も「ご旅行」美化語だろう。「敬語の指針」が「私の御旅行」を誤用としている理由はわからない。

 あるいは、「おビールをお持ちしました」。
 外来語に「お/ご」をつけるのは間違いと主張する人もいる。原則的にはそうだと思うが、客商売では「おビール」のほうがフツーでは。「お酒」もフツーだろう。しかし、「おウイスキー」「お焼酎」 とは言わない。このへんは「慣習」としか言えない。
 で、「おビール」の「お」はなんなのか。
 一般には美化語だろう。「暑い時期のおビールはホントにおいしい」と呟く人もいるだろうしね。
 しかし、「お客様のおビール」と考えるなら尊敬語だろう。
 支払いが済むまでは、店に所有権があると考えるなら謙譲語?
 正体は不明だが、小料理屋の女将さんやクラブのママさんが「おビールをお持ちしました」と言うなら、別に不自然とは思わない。
 でもね。苦み走った板さんや、バーの渋いマスターが「おビールをお持ちしました」と言ったら、相当不気味だろう。まぁ、それでも間違いではないだろうが。

 名詞につく「お/ご」だけでもこんな感じになる。動詞につく「お/ご」に関してはもっとたいへんなことになる。それは↑に書いた【自分の行動などにつく「お/ご」】 あたりで許してほしい。

【自分の行動などにつく「お/ご」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2437.html

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1859751167&owner_id=5019671

2)名詞につくもの
 名詞につく「お/ご」も尊敬語と考えられがちだが、謙譲語のときと、美化語のときがある。
 たとえば、「先生からのお手紙」の「お」は尊敬語。これが「先生へのお手紙」になると手紙を書いたのは自分だから、「お」は謙譲語になる。
「近頃の若い方はメールばかりで、お手紙なんてお書きにならないようです」なら、美化語だろう。これは過剰敬語気味か。
『敬語再入門』のP.124に、もっと適切な例がある。

================================引用開始
なお、一つの語がいくつかの用法をもつ場合もあります。§48では、「お手紙」のように尊敬語・謙譲語I両方の用法をもつ主な語をリストしましたが、その
中でも「おみやげ」などは、「先生からのおみやげ」(尊敬語)・「先生へのおみやげ」(謙譲語I)のほか「子どもへのおみやげ」のように美化語としても使
います(あるいは、初めの二つも美化語と見てしまったほうがよいのかもしれません)。(P.124)
================================引用終了

文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題〈4〉
「敬語の指針」に関するメモ。

 一般に「敬語の指針」と呼ばれているもののほかに、「叩き台」「答申案」がネット上に転がっているらしい。どこがどう違うのかは知りません(笑)。

■「敬語の指針(たたき台)」(平成18年11月○○日 文化審議会国語分科会報告案)
http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_shouiinkai181002_siryou_2.pdf

「敬語の指針(答申案)」(平成19年1月15日 文化審議会国語分科会)
http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/kokugo_bunkakai190115_siryou2.pdf#search='%E6%95%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%8C%87%E9%87%9D+%E7%AD%94%E7%94%B3%E6%A1%88'


■「敬語の指針」(平成19年2月2日 文化審議会答申)

http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf


「敬語の指針」に基づいてつくられたと思われるサイトが下記。動画が見られなくなったのは残念だが、動画部分の下の〈「敬語の基本」理解度チェック〉をたどるとわかりやすい解説がある。

■敬語おもしろ相談室
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/keigo/index.html


〈5〉以降は下記参照。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2220.html