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日本語アレコレの索引(日々増殖中)【29】
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【「表記の話」のバックナンバー】
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mixi日記2022年09月29日から
あるかたから質問をいただいた。
質問を要約すると、「言う」と「いう(云う)」の使い分け。
表記の問題の中でも、悩ましさではトップクラス。
こういうときの当方の方針はほぼ決まっている。
ザ・記者ハンまかせ。(←オイ!)
そうでなくても、表記の話は基本的に記者ハンにまかせにしている。昔はもう少しこだわったんだけど。それでも例外はあって……どんどんたまってきて収拾が……。
で、おまかせ先?の記者ハンにどう書いてあるか。
===========引用開始
=(云う△、謂う△)→謂う〔思ったことを言葉で表す、述べる〕あえて言えば、あっと言わせる……etc.
=いう〔「言う」の実質的な意味が薄れた場合など〕あっという間に、いうなれば、いざというとき……etc.
=(…と)いう〔伝聞など〕…というわけだ、…といわれている、…といわれる
〔注〕漢字書きが適切かどうか迷う場合は平仮名書き
===========引用終了
これで使い分けがわかる人がいたら、相当語感が優れている。
おそらく記者ハンの制作者もわかっていないから、すんごい数の用例を並べている。それしか対応のしようがない。
当方の感覚だと、記者ハンよりも「いう」の使用例が増える。でもお仕事だとそうも言っていられないので、記者ハンが「言う」の用例であげているものは「言う」にする。いま書いた「そうも言っていられない」は記者ハンでは判定不能。個人的には平仮名書きにするだろうな。
具体的に、誰かがsayしたもの以外は「いう」でよい気がする。
小説やルポなら〈「○○○○」と言う〉(実際に多いのは「言った」?)は頻出するだろうが、通常の文では「言う」にするべき例は限られるのでは。
ちょっと悩ましいのは伝聞など(あるいは翻訳調?)の形の「…といわれる」あたりだけど、これは記者ハンが平仮名にしているので問答無用。
こんなんじゃなんの参考にもならんな(泣)。
以下は「言う/いう」をめぐるヨタ話。
●「謂う」「云う」
「謂う」はさすがに使ったことがない。「所謂」が「いわゆる」で、読み下すと「謂う所(の)」じゃなかったっけ。
昔はsayは「言う」で、「そう云う場合」のときは「云う」を使ったこともある。「云う」は誰が好んだ表記だったっけ。立原正秋だったような。漢字が好きなお年頃だった時期の話。
●最近のエントリー
「そうゆう」とか「ゆった」とか書くと●●だと思われがちだが、必ずしも間違いでとは言い切れない。
なんでもかんでも「誤用」と決めつけるんじゃない……みたいな話はずいぶん昔に書いた。
最近のエントリーだと下記かな。うーむ。リンクだらけで青い……。
【「いう」と「ゆう」goo】
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とってもうれしいです。
※やはり「うれしいです」は美しくない。
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12282289501.html
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