焚火と薪ストーブに合うお酒シリーズ 【アイラ スコッチウイスキー1】

タメゴローです。

以前書きました記事、

焚火と薪ストーブに合うお酒シリーズ 【スコッチウイスキー】

で、焚火に合っちゃうウイスキーの中でも特徴的なお酒であるスコッチ。

その中でもことさら独創的な「アイラ」について触れさせていただきましたが、今回はもう少しだけ踏み込んだ”その続き”的なものです。

クセが強くて焚火にあいますよ~。

1.【アイラ】は蒸留所によって個性がある・・・

ご存知の方も多いかと思いますが、スコッチウイスキーはスコットランドでつくられるウイスキーを指します。

スコットランドのあるイギリスは、4つの国が連合してでできており、その連合王国のひとつがスコットランドというわけですね。

そのスコットランドの中でもさらに、アイラ島で蒸留されるスコッチウイスキーのことを指して「アイラ」と呼びます。

(JURAなど周辺諸島で作られたものもアイラとよばれてますが)

このアイラ島に現存する蒸留所は8つとのことで、その蒸留所それぞれに味や香りに独自性があり、「アイラ」と一口に言っても決してひとつにくくれない幅広さがあります。

今回は焚火のそばにスコッチを置く場合、一人でスキットルをかたむけつつ思いを馳せるもよし、誰かとトークをするもよしな、そんなアイラのウイスキーについて、蒸留所による特色なども混ぜつつ、タメゴローが超個人的かつひとりよがりに(笑)オススメしてみたいと思います。

 

2.【アイラ】はクセが強すぎるが、それがイイ!という方には

アイラの最たる特色と言っても過言ではない、「ピート感」。

ピートと呼ばれる「泥の炭」で麦芽をいぶすことで得られるアイラ独自の香りです。

「消毒層の匂い」「煙で燻された香り」などと例えられることが多いですが、飲んでみると不思議と味と混然一体となり、すとんと納得できる旨さになる不思議なものです。

(出典Amazon)

アイラ島にはあまり燃料となる木材が得られない環境だったことから、草が化石燃料になる途中である泥炭が昔から日常の燃料として使われてきたという背景があるようです。

ウイスキー造りも、その日常の燃料たる【ピート】を使用することでその独自性が生み出されたと考えると、環境が作り出した味と香りといえるでしょう。

もちろん「おいしいスコッチを造ろう」と試行錯誤がなされたがゆえのものなので、そんな強いクセながら、いやクセがあるからこそ世界中に多くのファンを持つほどの完成度となっているのでしょうね。

さてそんな独自のピート感がより強いスコッチは、次の3つの蒸留所が筆頭ではないでしょうか。

  • アードベッグ
  • ラフロイグ
  • ラガヴーリン

この3つはアイラ島の南部にある蒸留所で、ピート感が特に強いのが共通の特徴と言えます。

【アードベッグ】


アードベッグ 10年

「アイラの異端児」とも呼ばれ、個人的には一番芯の太いアイラと感じるのがアードベッグ!

名前の由来はゲール語で「小さな岬」、蒸留所のある場所からきています。

ピーティとはこうあるべきだ!と主張する強烈な香りとスモーキーさは他の追随を許さない一本です。

アルコール度数も46度と高めでキレもいい。

タメゴローが家で飲んでいたら、奥さんと子供から「くさい!」と初めてお叱りを受けたお酒でもあります(笑)。

しかしアードベッグはくさいだけの”イロモノ”ではありません。

なんでこんなにキツイ香りなのに、あと一杯、もう一杯と求めてしまうかといえば、なんといっても「味がとても複雑でおいしい」からでしょう。

開封し初めの一口で、「う、これは飲めないかも」なんて思ったとしても、チビチビと飲み進めてゆくうちに、「あれ?なんか、この甘みと鼻から抜ける芳香よくなくない?」なんて感じたならもう虜ですよ。

心配無用でボトルは減ってゆくことでしょう。

力強い芳香のがありながらとても高い水準で味がまとまっており、ラフロイグほどではないですが甘みもしっかりと感じられてしまうから、いつのまにかボトルが減ってゆくという不思議な一本です。

個人的に”初めてのアイラ”にはオススメできませんが、一度ふれてみてほしいボトルであり、「アイラ好きの踏み絵」となる一本といえるでしょう。

好きな人は超ハマリます。

 

【ラフロイグ】


ラフロイグ10年

はい、よく「アイラの王様」と言われるだけあり、しっかりとピートのくすぶりを感じさせてくれる強い香りと味です。

アイラの女王と言われるボウモアとは対極にあると言ってよいでしょう。

しかし一番キツイ、というわけではないく、あくまで「ラフロイグらしい」香りと、深い味わい。

クセがしっかり強いくせに、「やはりアイラはこれでないと!」というコアなファンが多いボトルです。

アルコール度数は標準的な40度。

アタックの強さは度数なみですが、ピートの強さと海の香りが感じられるラフロイグ。

と言っても決して飲みにくいわけではなく、そこはさすが王様。

完成度が素晴らしく、ボウモアの2倍ぐらいクセを出した雄々しいイメージで、かつ旨い。

香りばかりでなく余韻で来る甘みもクセになります。

なにげにアイラのクセ強い部門ではアードベッグとどっちが旨いか・香りがキツイか論争があったりします。

(出典Amazon)

アマゾンでも4000件以上のレビューがつく人気も納得できるキング・オブ・アイラ。

ウイスキーなどハードリカーに慣れ親しんでいる方なら、初めてのアイラにこちらから入ってもよいでしょう。

 

【ラガヴーリン】


ラガヴーリン 16年

クセ強シリーズ最後の一本は、アイラの中でも荘厳さのあるラガヴーリン。

他のアイラと比べて基本が16年モノとなっているラガヴーリンはちょっとコストも高めですが、その年数分はしっかりと味と香りに表れてくれます。

他の二つに比べると少し個性が抑えられていると感じますが、単品で飲むとしっかりとアイラ。

「本当においしいなぁ」と、しみじみ飲めてしまうボトルです。

アルコール度数も43度と少し高めですが、強すぎずジワッと舌に浸み込む味に合ったほどよい度数に感じてしまいます。

ピート感はちがえど、山崎18年などを好んでいる方からは「お手頃なのに長期熟成モノ」としても好まれているのが理解できる一本です。

山﨑18年の異常な価格高騰からか、買い占めが増えてきているようですので、興味のある方はお早めに入手することをオススメします。

 

3.【アイラ】は好きだけど、もう少しクセ抑えめのものは・・・

普通のブレンデッドではちょっと寂しいが、ゴリゴリのアイラはキツイ!、そんな方には上で紹介した3つ以外の蒸留所のものが少しピート感が抑えられておりよいでしょう。

  • ボウモア
  • ブナハーヴン
  • ブルックラディ
  • カリラ
  • キルホーマン

こちらはアイラ島の北部と東部に位置することからか、アイラの中ではクセが抑えめなものが多くラインナップされていると感じます。

ですがやはりアイラ。

中にはしっかりピーティなものもありますよ~。

 

・・・と、ちょっと長くなってしまったので、次回につづきます。。

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↓クセ強めのアイラ3つ

【アードベッグ】


アードベッグ 10年
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【ラフロイグ】


ラフロイグ10年
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【ラガヴーリン】


ラガヴーリン 16年
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↓クセ弱めのアイラ5つ
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ボウモア

シングルモルトウイスキー ボウモア 12年
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ブナハーヴン

ブナハーブン 12年
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ブルックラディ

ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ
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【カリラ】


カリラ 12年
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【キルホーマン】


キルホーマン マキヤーベイ


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