おつかれ、今日の私。:ジェーン・スー著(マガジンハウス)のレビューです。
- ☞読書ポイント
- ジェーン・スープロフィール / 著書
- 感想:ほんと、現代人には色々な「おつかれ」があるものだ。
- 試し読み
- ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』ジェーンスー・ 堀井美香
- りすさんからのnext本
☞読書ポイント
ジェーン・スープロフィール / 著書
1973(昭和48)年、東京生れの日本人。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)』で講談社エッセイ賞を受賞。他の著書に『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。 (文春文庫)』『これでもいいのだ (中公文庫)』などがある。(新潮社・著者プロフィールより一部抜粋)
感想:ほんと、現代人には色々な「おつかれ」があるものだ。
ラジオパーソナリティをされているジェーン・スーさん。TBSの「生活は踊る」という番組を聴いたことがある方はご存じだと思いますが、冒頭、まずはスーさんが私たちに労いの言葉をかけてくれる。はじめて聴いたとき、なにかすごーく癒された感覚がありました。ちょっとした言葉って大事ですよねぇ。
そして、元TBSアナウンサー堀井美香さんと共演しているポッドキャスト番組『OVER THE SUN』でも、同じく私たちを労う言葉から始まっている。
ということで、スーさんは挨拶のように「お疲れさま」って私たちに毎日声をかけてくれる人なのですが、この本を読んでいると、多忙極まるスーさんこそ、この言葉をかけてあげたくなる。そのくらい売れっ子でもあるんですよね。
本書にはたくさんの「お疲れ」のシーンを絡めた話が登場する。なんとなくスーさんが、アメリカのドラマ「SEX and the CITY」のキャリーに見えて来る。仕事、キャリア、恋愛、友達等々、日本版・SATCみたいだなぁ~って。日々バタバタ振り回され、キィーーとなりながらも、大事な女友達と、泣き笑いしながら語り合い過ごす毎日は万国共通。
いろんな話が出て来るけど印象的だった話は、年下の女友達が仕事で不本意な扱いを受けた時の話。金曜日の夜9時。どこの店ももう入れない。スーさんと彼女は、表参道の鉄のベンチに並んで腰かけお喋りをする。仕事であったあれこれを止めどなく話し、聞いてもらっているうちになんとなく元気になっていく感じ。ワカルナァ。ちゃんとしたお店でなくたっていいんですよね。自分を理解してくれる心強い友や同僚が一緒にいてくれるだけで、また明日に向かっていけること、すごく共感しちゃいます。
若い時の自分と今の自分を考えてみたり、恋愛、加齢や美容の話があったりと、女性たちの「お疲れ」まわりの話がたくさん綴られていく。頷いたり、笑ったり、しんみりしたりしているうちにあっという間に読了。
とにかく、やさしさを持って書こうと決めた。面白さなんてどうでもいい。今回は、仲の良い友達の背中をさするように書こう。
「おわりに」に綴られていたスーさんの本書への思い。まさに、読んでいる間はそんな心地がしました。
願わくば、こちらからも忙しいスーさんに「おつかれ」って声を掛けたい!タフなスーさんだけど、そろそろペースダウンもってね。それとも『OVER THE SUN』で話題になっている、アミノバイタル飲めばまだまだイケるか!?←個人の感想に負けて私もアミノバイタルを買いました(苦笑)
試し読み
試し読みが出来るサイトがありました。どんな感じか知りたい方はまずは試してみて。
ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』ジェーンスー・ 堀井美香
りすさんからのnext本
SEX and the CITYのドラマが大流行してから25年。ウソみたいに時が経つのは早いよね~。あのころの人々は今どうしているのかな?ってのがこの本。視聴者も筆者もみんな年を取り50代に突入。50代のリアルSATCが覗ける一冊だよ。