● 虐待死事件のニュースから見えた大切なこと
大阪の易者 武部泰莞です、こんにちは。
今朝も、虐待(ニグレクト、怠慢)によって一歳と二歳の子どもが亡くなったというニュースをやっていました。
児相の対応がとか、アメリカではとか、コメンテーターが色々言っていました。
私も昔は子どもを可哀想に思って義憤に駆られてと言うか、その親や児相に怒りを向けるだけでした。
何故そんなことをするのか、何故行政は仕事をしないのか、と。
ただ、鑑定をしてきた中で、実際に子育てで虐待しそうになると言われる親御さんや、またその他の人の話を聞いてきて、印象は変わりました。
子どもをいじめたりいたぶったりして喜んでる奴等は鬼畜で反吐が出ますが。
そうではない場合……例えば今朝のニュースでは、私は母親も可哀想だなと感じます。
・母親は21歳
・クーラーも着けずに車に二人の子どもを残して、知人男性宅にいた
・以前にも同様の事件を起こしていて、その際警察や児相も一度は動いたが、緊急性なしとされた
・この母親の(おそらく他の)知人は、「礼儀正しい人だ」とか、「子どもと楽しそうに遊んでいた」と言っている
・また、(その人だったかは忘れましたが)最近急に母親から連絡があったと言っていた
・この21歳の母親は離婚していて、自分の母親の家に住んでいた
こういう情報を沢山出していました。
「凄く酷い母親である」
「児相や警察は何をしていたのか!」
「アメリカではこうだ!」
「自分(21歳の母親)の母親に子どもたちを預けられなかったのか」
……何かね、物凄くお粗末なコメントだな、と。
酷い母親、これは確かにそうなんだろうけれど、じゃあ何でこんなことが何十年もずっと起こっているのか。
児相や警察の対応、これは常に改善していかねばならないものでしょうから取り敢えず置いておきますが、文化も違うしそもそも日本よりエグい虐待が多いアメリカのやり方なんて失敗してるんだから参考にならん。
自分の母親にあずけられるなら、こんな事件は起きません。
考えなきゃいけないのは、何故こんな事件が起きたのか、そこからどうすれば減らせるのかということを考えることです。
私ね、そんなに子育ての悩みの相談が多いわけではないですが、感じるのは「母親が孤独」ということ。
21歳で2歳の子どもってことは、19歳で産んでるんですから、中卒か高卒か分かりませんが、そんなに社会に関わっていないんだろうなと。
じゃあ、子どもを産んで、また翌年次の子どもを産んでということは、取り残された感じを持ってしまうでしょうね。
ちょうど二十代前半ぐらいまでの頃というのは、社会人になって人付き合いが大きく変わる時期ですから。
そんな中で、自分を見てくれる男性の方に気持ちが大きく向かってしまったというのは、想像出来ることです。
人間、そんなに強くないですからね。
昔、まだ石切の店に出ていた頃、「家族の世話をしてきて、気づいたら何もなかった」と言って入って来られたお客さんがいました。
たまたまお家にお金があって、親の世話をずっとしてきたけれど、仕事も結婚もせず、世話が終わったら友人もおらず、兄弟とは疎遠で、この後私はどうなるのでしょう?と。
そんな人が本当にいるんだなぁと、30歳の私には驚きが大きかったのを覚えています。
その後、メールや電話で数度やり取りがあったのですが、「(色々なこと)全て終わらせようと思います」という連絡を最後に、どうされているのかは分からないのですが。
このお客さんだけでなく、誰とも関り合いを持たないという人が結構います。
こういう孤独が、今朝のニュースにも背景としてあるんじゃないかと。
「最近急に連絡があった」というのも……そういう視点から見ているせいかもしれませんが。
よく言われる「そういう人生を選んだのは本人だ、自己責任だ」というのは、人間のことが見えていないからこそ言える言葉だと思います。
何度も言いますが、人間、そんなに強くないです。
何とか人との繋がりを持ってもらえればと思うことがあります。
運命学実践家・易者 武部泰莞
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