雪降る年の暮れのJR男鹿線 ☆ 終焉近い国鉄型気動車【北国の冬列車 秋田編②】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(JR男鹿線・男鹿駅)


★過去記事↓↓↓↓↓
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JR男鹿線は、従来から活躍中の国鉄型気動車キハ40系(キハ40形、キハ48形)のほか、2017年(平成29年)3月4日ダイヤ改正からは、新たに蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」(アキュム)も走り始めた。
2021年(令和3年)3月13日(土)ダイヤ改正にて、蓄電池電車EV-E801系が増備され、国鉄型気動車キハ40系は全車引退することに。また秋田地区(男鹿線、五能線、奥羽本線、津軽線)のキハ40系引退をもって、JR東日本からキハ40系定期列車は終焉を迎える。
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早朝のJR男鹿線・男鹿駅(秋田県男鹿市)

2番線ホームで発車を待つ秋田行き普通列車

2021年(令和3年)3月13日(土)ダイヤ改正で、男鹿線から全車引退する予定の国鉄型気動車キハ40系。

JR東日本では、秋田地区(男鹿線、五能線、津軽線、奥羽本線)だけに残っていたキハ40系気動車は、2021年(令和3年)3月13日(土)ダイヤ改正で全車引退し、JR東日本管内の国鉄型気動車キハ40系は終焉となる(観光列車への改造車を除く)。


4両編成の普通列車


朝晩の男鹿線は編成が長く車掌も乗務する。今は新型EV-E801系電車を中心に一部列車はワンマン運転されているが、2021年(令和3年)春のダイヤ改正でEV-E801系が増備され、国鉄型気動車キハ40系が引退すると、全列車がワンマン列車になる予定。



年末でなければ、朝の上り秋田行きは乗客で混雑する。

車体には、男鹿半島に伝承する「なまはげ」のイラストのラッピング


1番線にはEV-E801系電車(ACCUM(アキュム))用の地上充電設備がある。アキュムは男鹿駅到着後、非電化区間で収納していたパンタグラフを上げ充電開始。充電完了後はパンタグラフを下げ、折り返し非電化区間を蓄電池電車として走行。

国鉄型気動車の活躍はあと僅か。




横殴りの雪が舞う朝


ホーム横には、旧・男鹿駅駅舎が残る。





JR男鹿線・秋田行き普通列車、
男鹿(おが)駅、午前6時53分発車



雪が舞い、寒風山は見えない。




この日から、日本上空には最強寒波が徐々に入り始め、秋田平野も次第に吹雪いてきた。


 
羽立(はだち)駅、脇本(わきもと)駅、船越(ふなこし)駅を過ぎ、

八郎潟橋梁(323m)に差し掛かる。

干拓された八郎潟と日本海を繋ぐ船越水道を渡る。

八郎潟は、かつて日本で2番目に大きな湖であったが、干拓により大部分は埋め立てられ、広大な穀倉地帯(田園)になった。


《八郎潟付近の航空写真。画面右側が、埋め立てられた八郎潟干拓地。Wikipediaより引用》


向こうに八郎潟防潮堤が見え、その向こうには八郎潟調整池と八郎潟干拓地が広がる。


八郎潟橋梁を渡る。




天王(てんのう)駅を過ぎ、   

二田(ふただ)駅
下り男鹿行き普通列車と交換






上二田(かみふただ)駅、出戸浜(でとはま)駅を過ぎると、奥羽本線との合流し、追分(おいわけ)駅へ。

ここから奥羽本線を走り、上飯島(かみいいじま)、土崎(つちざき)駅を過ぎる。
土崎駅からは奥羽本線貨物支線(通称︰秋田港線)が分岐し、秋田港駅まで延びている。ちなみに秋田港駅からさらに先に延びる秋田臨海鉄道は、2021年(令和3年)3月末をもって廃止予定。


JR東日本秋田総合車両センター脇を通過。
キハ48形「クルージングトレイン」(元・初代リゾートしらかみ 青池編成)が留置。

伊豆方面の特急踊り子用に転用されるE257系電車の姿も。



終点の秋田(あきた)駅、午前7時59分到着



前面にはたくさん銘板。昭和54年富士重工製。














乗車したキハ40系は回送列車に。





向こうのホームには、午前8時20分発、観光列車の快速「リゾートしらかみ1号」(橅編成)、五能線経由青森行きが停車中。



4両編成の「リゾートしらかみ」橅(ぶな)編成。


秋田地区の普通列車の標準型、701系交流電車



車内はロングシート



 

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秋田駅 午前8時35分発、
青森行き特急「つがる1号」に乗車


特急つがる1号青森行きは、E751系4両編成

E751系は、元々、特急「スーパーはつかり」用として製造された車両






秋田駅を発車した特急「つがる」は、一路、奥羽本線を北へ進む。
途中駅で、奥羽本線を走る数少ない気動車列車、東能代発秋田行き普通列車(東能代午前8時13分→秋田9時24分着)とすれ違い。五能線色+国鉄首都圏色のキハ48形2両編成だった。

森岳(もりたけ)駅



米代川(よねしろがわ)を渡る。




午前9時46分、鷹ノ巣(たかのす)駅到着。ここで下車。

この辺りまで来ると、雪が深い。

雪に埋もれた線路


JR鷹ノ巣駅舎


※2020年(令和2年)12月30日(水)


(続く)