変則的な愛」






ミケは左手に傷があり


僕はとても気に入っていた


いつも其処を舐めていた





ミケの瞳は薄くって


陽に当たると溶けそうで


いつも僕の影に居た





ミケの肌は透けていて


強く掴むと血がにじむ



ミケの声はか細くて


喉を触ると折れそうだ




そんなミケが愛しくて



今日もきつく抱きしめる




mint