「ひどいのは…」






「ミナミの口には合わないの」

って、君が言ったから


じゃあ誰の口なら会うの?

って僕がもごもごと呟いたら


「あの女(おんな)」

と、予想通りの一言




君はあの女(ひと)に対して

抱いている感情は

僕のせいだとわかっている


君は、嫌いな物は

全てあの女(ひと)に結びつける


全て自分のそばから排除しようと

思ってる




あんなに仲が良かったのに

あんなに信頼しあってたのに


一瞬で世界は変わるのだなぁって

他人事のように見ていたよ





嫌われるのは僕のはず


排除されるのは僕の方



でも、


ごめんよ

何もできない


そして

この後も、

何もするつもりは

ない






mint