アニメ覚え書き(2020年10月~12月)

旧作も含めこの期間に見たアニメの備忘録。

神様になった日

 Keyのオリジナルアニメ。舞台モデルは山梨市。オーディンを名乗る奇抜な服装をした少女「ひな」が高校3年生の成神陽太の前に現れる。登場人物の名前は悉く神や聖なるものにちなんでおり,ひなは確かに神であるかのような不思議な力を持つ。物語がどこへ向かっているのか,かなり後半にならないと分からなかったが,流石の作品というか,途中で止めようとは思わず見続けた。ハッピーエンド。


魔女の旅々

 原作は小説。灰の魔女イレイナが各地を旅し,旅先で起こった出来事が淡々と綴られていくアニメ。イレイナが魔女になって旅に出た後は『キノの旅』に似ているなぁという印象。イレイナの性格が残念だったので,キノの旅ほど好きにはなれなかったが,アニメはとても美しく,映像は見ていて楽しかった。
 最後は2期を匂わせる終わり方だったが,2期に興味はないけど1期を見たし綺麗だったからまぁ見るかなって感じ。


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII

 ベル君が竜女(ヴィーヴル)の少女ウィーネを助けたことをきっかけに,ヘスティア・ファミリーは言葉を話すモンスターたちゼノスの存在を知る。だが街の人たちにとっては彼らは倒すべき敵,モンスターでしかない。彼らを救うためにベル君たちは奔走する。
 だいたい面白く見ていたが,最後,ベル君を倒すことだけが目的なモンスターは意味がわからなかった。


トニカクカワイイ

 原作は『週刊少年サンデー』で,単行本1巻が出たときから楽しみに見ていた作品のアニメ化だったので視聴。とても頭が良い少年,由崎星空とミステリアスな少女司ちゃんの結婚生活。原作の特に最初の方は相手を大切に思うとはどういったことなのかを凄く考えさせられる作品になっていて感銘を受けたのだが,アニメは12話に綺麗に纏めるためだと思うが感銘がちょっと薄らいでしまった気がした。別にアニメも悪くはないけれど,この作品は原作を読みたいかも。


ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

 表題の通り,ミーナ,トゥルーデ,ハルトマンの故郷である帝政カールスラント首都のベルリンをネウロイから奪還する物語。劇場版で芳佳に付き添った服部静夏が501に加わり,坂本さんが抜けた後の扶桑皇国メンバーとなる。恒例のお遊び会である第7話は,「ポヨンポヨンするの」で期待を裏切らず,第9話の「ミーナの空」は最終回かと思う盛り上がりだった。


安達としまむら

 原作は入間人間氏のラノベ。体育館の2階で授業をサボっていた女子高校生,安達桜と島村抱月の友情を描く物語。百合的要素を抱く安達と,非常に他人に対する興味が薄い島村の二人がどんな風に近づいたり離れたりするか,けっこう興味深かった。安達がとても可愛らしい。アニメも美しかった。島村の幼なじみである樽見や,宇宙人少女?の社はこの後どんな役割をこなすのか?続きが気になる。


魔王城でおやすみ

 原作は『週刊少年サンデー』。それほど期待せずに見はじめたのだが,2020年に見たアニメのベスト8に入りそうな勢いで面白く,毎回楽しみだった。魔王タソガレにさらわれ,魔王城に監禁されたスヤリス姫。魔王城でやることは寝ることくらいしかないため,快眠を得るために様々な課題をこなし,魔王城の魔物達と次第に打ち解けていく。さらって監禁しているという事実が魔物達の弱みになっており魔物達は姫をついつい甘やかしてしまったり,城での生活とは異なり好きなことをして生き生きと暮らす姫が微笑ましい。魔王が良い味を出していた。原作を読んでみたい気がする。


魔法科高校の劣等生 来訪者編

 人間にとりつくパラサイトの討伐のために,交換留学生の名目でアメリカからやってきたリーナが,一件落着し司波兄妹とも打ち解けアメリカへ帰国するまで。年度が替わり,七草先輩や十文字先輩は途中で卒業,進級した達也は二科生ではなくなる。


戦翼のシグルドリーヴァ

 「空モノ! 戦う女の子! ドラマティック!」をテーマに始まった企画によるオリジナルアニメ。アニメ放映と同時に上梓された前日譚のラノベや製作スタッフによるコメントで作品世界についてより詳しく知ることができる「戦翼のシグルドリーヴァおじさんコメンタリー」などメディアミックスを前提にシリーズとして楽しめる作品。何気なく見てみたおじさんコメンタリーを聞いて世界に填まってしまいメディアミックス作品まで全て堪能し,非常に楽しめた。コミック版では前日譚のガチ戦記物と戦闘場面がない日常物が楽しめるようになっており,今後の展開も期待できる。


おちこぼれフルーツタルト

 原作は『まんがタイムきららキャラット』で秋アニメきらら枠。それほど期待せずに東小金井アニメだなぁと思って見始めたのだが,毎回楽しんで見た良作アニメだった。「ねずみ荘」で共同生活を送るアイドルユニット「フルーツタルト」の物語。メンバーは,元人気子役の関野ロコ,元ミュージシャンの貫井はゆ,元モデルの前原仁菜,岡山からあいどるになるため上京した桜衣乃,衣乃に憧れて移籍してきた緑へもの5人。変態趣味な子が多いコメディタッチだが,メンバーの個性がしっかりしておりテンポも良く,安定して楽しめるアニメに仕上がっていたと思う。


アサルトリリィ BOUQUET

 アゾンインターナショナルの1/12フィギュアシリーズが発売開始になった時からアサルトリリィのことは知っていたし,アゾンで発売されるアクションフィギュアは気になっていた。その造形だけは知っている女の子達の世界を知るために視聴。登場人物が多すぎてヒロインの二人しか名前を覚えられなかったが,覚えられないのが前提なようで,人物が出てくるたびに画面に大きく名前や学年が表示され続けていた。可愛らしい女の子が様々出てきて戦うのを楽しむアニメだが,アニメーション製作はシャフト。とても美しくクオリティは高かった。


ご注文はうさぎですか? BLOOM(第3期)

 ほぼ萌えアニメの殿堂と言う感じのごちうさ。だが,1期や2期に比べると既に目新しさもなく,特段ファンというわけでもない私にとっては,ストーリーの内容はすごく薄くて正直言って退屈だったが,サブカル一般教養だと思って最終羽まで視聴を続けた。大人気シリーズということで資金も潤沢なのか,アニメのクオリティはもの凄く高く,背景の細かい部分に至るまでたいへん美しく,動く絵画,アニメのテーマパークという感じ。美しい絵を見ながらメルヘンの世界に浸るブレない作品だった。


くまクマ熊ベアー

 見ていなかったのだが,秋アニメの中でもかなり人気が高かったので見てみることにした。原作はなろうのラノベ。主人公の15歳の少女ユナはゲームの世界から異世界へ召喚され,万能の熊の着ぐるみ?を装備して異世界で生きていく。よくある異世界チートものにしか見えなくて,私にとってはどちらかというとつまらないアニメで,何もかもチートで解決して誰にでも好かれて気持ち悪かった。だが,世間的には本当に人気だったので,多くの皆さんにとっては楽しめるアニメなのだろうと思う。


神達に拾われた男

 原作はなろうのラノベ。Netflixで推薦されたので何となく見てみたが,ブラック企業で働いていた中年男性が,死んで異世界転生。神様に授けられた能力を駆使して異世界で生活を切り開き,やがて素敵な人々に巡り会い,性格の良さからみんなに愛され成功していく。異世界チートもので,良い人ばかり出てくるし,とんとん拍子に上手くいきすぎに思えたが,中の人がブラック企業で苦労していた中年男性なので「くまクマ熊ベアー」よりは納得できる気がした。心が疲れたときに見るには良さそう。


機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMOR

 放映は1991年~1992年。宇宙世紀0079年『機動戦士ガンダム』と宇宙世紀0087年『機動戦士Ζガンダム』の間,一年戦争から3年が過ぎた宇宙世紀0083年の物語。一年戦争の頃,「ソロモンの悪夢」と呼ばれたジオンのアナベル・ガトー少佐は,ジオン再建のために動いていた。オーストラリアの基地からガンダム試作2号機を奪い,そこで,士官学校を出たばかりのテストパイロット,コウ・ウラキ少尉を一戦を交え,更にガンダム試作1号機・ガンダム試作2号機担当のアナハイム社システムエンジニア,ニナ・パープルトンを巡って三人の運命が回り始める。一年戦争が終わってもジオンと地球連邦の戦争は決して終息していないのだとよくわかるエピソード。