入院期間及び部屋について | おかやま股関節Cafe

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既存の全国支部を展開する
某患者会のスタッフをしていましたが
患者会として発信してきた情報内容に
少々疑問を感じ数年前に退会。
基本的なことを中心に、
患者さんが本当に知りたいことを
出来るだけ分かりやすい言葉で
変形性股関節症と闘う方へ発信しています。

手術を受けることになったら、入院をすることになります。

入院期間は手術法や病院によって違ってきます。


人工関節置換術の場合は、悪くなった自分の股関節を

すっかり人工物に置き換えるため、

手術の翌日から歩行器を使った歩行が可能です、

入院期間も年齢にもよりますが

だいたい2週間程度のようです。


関節温存術は別名「骨切り術」とも言います。

骨盤にせよ大腿骨にせよ一旦骨を切って動かすわけです。

「骨を切る=骨折させる」ということですから

人工置換に比べると長期になります。

また、大腿骨側を切る場合、骨盤側を切る場合

両方を切る場合などによっても期間は変わり

一般的な病院では、平均3ヶ月程度といったところでしょうか


余談ですが

私は股関節の手術を2回受けています。

1度目、大学病院で受けた時の入院期間は1ヶ月半。

ようよう両松葉杖で荷重なしで歩行出来た時点での退院でした。

その後は自宅での松葉杖生活。

トイレは和式だったので、洋式のカバーを取り付けて対応。

2ヶ月ごとに病院へ行って、徐々に荷重量を増やすリハビリを

たった1日受けるだけで、あとは自己管理という生活。

全荷重で歩けるまでに1年を要しました。

若かったから出来たのかもしれませんね(^_^;)


2度目の入院は、リハビリテーション専門の病院でした。

しかも県外で遠かったため、入院期間中に

骨を固定していたワイヤーやビスを抜く

「抜釘(ばってい)術」も受けたり、その後の経過が思わしくなく

入院期間が8ヶ月間とかなり長くなりました。

ただし、リハビリテーション専門の病院だったため

担当の理学療法士さんがマンツーマンで対応

きめの細かいリハビリを受けることが出来、

退院時はT字杖歩行でスタスタ歩けたのを覚えています。

当時(2003年)は日曜・祝日はリハビリがお休みだったというのも

入院期間が長くなった一因かもしれません。

現在は365日リハビリ体制になっているため

最長でも半年と改善されています。


よって、骨盤骨切り術で、3ヶ月で退院というのは

全荷重で歩ける状態ではありません。

病院によって違いはあるものの

2分の1荷重で両松葉杖歩行か、3分の2荷重で

片松葉杖もしくはT字杖歩行で退院

と言った感じだと思われます。


つまり杖を使ってなんとか歩けるようになった時点で

退院となるわけです。

その後の歩行訓練は、定期的に診察で経過を診ながら

自宅での自主訓練となります。

自宅での訓練が不安な場合は、

近隣のリハビリ施設を紹介してもらったり

通院でリハビリを継続することも可能なので

主治医、もしくは入院中の担当理学療法士さんに

相談されてみてください。


最後に

入院の際、部屋の選択を聞かれます。

個室の場合、部屋代は保健診療外の自己負担となります。

最近は大部屋でも、カーテンではなく

パーテーションで仕切った個室的4人部屋というのもありますが

こちらも有料の場合が多いです。


カーテンで仕切られた大部屋の部屋代は無料です。

ただし、大部屋では他人との共同生活となります。

関節温存術の場合は、長期間入院生活となるので

ストレスを感じるか、それとも同病者の連帯感を感じるか

これは人それぞれです。

入院してからの部屋替えは難しいので

入院前にしっかり考えておくことをお勧めします。