こんにちは! 廣田信子です。
専有部分に入らなければならない修繕工事で、
それを拒否する人がいることが問題になります。
あるマンションで給排水管の更新工事時に、
専有部分に入れてもらえないお宅があり、
周辺の方からは
中がごみ屋敷化しているのではとの情報があります。
奥さんが先に亡くなった80歳ぐらいの男性の住まいです。
何とかしなければと、
地域包括支援センターに相談しましたが、
それでも何ともなりません。
本人はごみ屋敷化している状態を
知られたくないのだろうと思い、
働き掛け方を考えました。
そこで、
「高齢の方は、ごみ出しがたいへんで、
家庭内のごみが増えて困っている人が多いので、
ごみを出すお手伝いをしてます。」
と言って、
どこにでもあることだと思ってもらえるように
インターホン越しに話をしました。
それで、本人が外出するときに声をかけ、
やっと納得してもらったと言います。
ごみ処理をマンション住民に
やってもらいたくないというので、
ごみ処理業者に頼みました。
この男性は、子供がおらず、
自分でごみを処理したこともなかったのです。
奥さんが亡くなったショックの中で、
食べ物や飲み物はコンビニで買ってしのげます。
でもごみ処理は、分別も、ゴミ収集日も決まっていて、
すべてが面倒になってしまったのです。
こういう状態に早く気付いて、
サポートをつけることが必要です。
地域包括支援センターに相談して、
ごみ出しのルールを教えてもらい、
週一回支援に来てもらうことで、
ごみ出しの問題は何とかなります。
私の自治体では、ごみ出し日に、
玄関までごみをとりに来てくれるサービスがあります。
高齢者支援策があることも知らないまま、
自分で処理しなければと思い、
それができずに苦しんでいる方がいるのです。
今回は工事の実施がきっかけになりましたが、
それがないと、
ますますひどい状況になってしまうのです。
ユーチューブで、
専門業者のごみ屋敷処理の映像を見て、
ここまでごみを溜めてしまうのかと、びっくりしました。
ごみ処理は高齢の方にとって
たいへんなことだと改めて思いました。
管理組合も行政の支援策を知り、
高齢者に伝えていくことも必要です。
行政や他人のお世話になるのは嫌だと
思い込んでいる方もまだまだ多いのです。
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